和尚のちょっといい話
伝燈寺にて / 宝勝寺から必要備品を運び込み、行事の設えを開始しました
伝燈寺は金沢市郊外の小高い山中に建てられている古刹で、いつ出向いても実に静かで悠久の歴史を感じさせてくれます。午前9時に宝勝寺を出発し、到着後は本堂や接客所の掃除と設えに入りました。
今年で4回目を迎える「伝燈寺里芋収穫奉納祭並びに弁財天祈願祭」は11月2日(土)午前10時半より厳修予定となっており本日はその準備に出向きましたが、最近は1年を通して寺院の掃除や整理を実施しているため比較的綺麗になっています。
本堂の幕吊りや祭壇の設えをした後、弁財天洞窟の掃除に入りました。弁財天を祀る洞窟内にはコウモリが住んでいるのですが、近年は掃除をしている間も飛び出すことも無くおとなしくしているのはすっかり人慣れしたのでしょうか? 弁財天神の霊感をひしひしと感じる洞窟内での作業も職員の手によって祭壇が綺麗に掃除され、明日に供物や里芋など飾る予定です。
洞窟内の泥を掻き出し、通路の掃除をしました
熊手で、入り口付近の落葉払い
午後からも引き続き洞窟入り口に結界用の青竹を立て、しめ縄を飾る準備や境内の掃除をして午後4時頃には全ての作業を終了することが出来たようです。今回は境内で「芋煮会」が予定されており、里芋研究会会員の皆様がその準備に追われていました。さて行事当日には親子合わせて約100名の参加者が見込まれており、天気が良くなることを只管祈るばかりです。されど弁財天は水の神様でもあり悩ましい限りですね。明日から11月霜月に入りますが皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より