和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3655話 】
2023年 08月 20日 談

灼熱の太陽のもとで生き生きと咲く 日々草

 

猛暑の中での墓前供養となっていますが、読経中には実に涼しい風がテントを吹き抜けていき「和尚さん、このような暑い日に私の為にお経を唱えて頂き有難うございます。」と故人の声がそっと聞こえて来るようでした。

 

 

テントの中の気温は恐らく35℃を超えていると思いましたが不思議と故人への回向を唱えている際に吹き抜けていきますから、故人は生前きっと穏やかで優しい方だったのだと感得する瞬間でも有りました。参詣者の方々も同じような気持ちを抱いたことと思うものです。

 

今年2つめの 睡蓮のつぼみ

 

歌人・正岡子規が「その人の 足跡踏めば 風薫る」と詠んだように、故人の霊魂とその御徳は自然に同化して蘇って来るようです。つくづく祖霊供養の大切さを感じますが、「報恩謝徳(ほうおんしゃとく)」の善行は人々の安心そのものに通じていくものと信じます。

 

「 語り尽くす 山雲海月の情 」

 

寺町・西方寺前住職御遷化の報に接し、夕刻に弔問諷経に出向きました。現住職の田畑様とは家族動物供養堂を通して長年ご厚誼を頂いております。ここに謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。

炎天に 花も彩る 寳勝寺 友峰
熱風に 黒衣の僧や 清き顔 友峰

 

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