和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3100話 】
2022年 02月 11日 談

 

リアルタイムで北京オリンピックでの競技模様が伝えられる時代。日本人選手の活躍する姿をライブで見られるのも不思議な時代です。和尚の幼少の頃はラジオで聞くのが主流でテレビが登場したのは小学6年生の頃だったと思いますが、その頃はまだモノクロで、カラーになったのは随分あとの事だったと記憶します。

 

吉田家 の 厄除開運祈願 御祈祷が修業されました

母がラジオを聴きながら繕いものをしていた姿を懐かしく思い出しますが、その頃の記憶と言えば「尋ね人」という番組でした。戦争で行方不明になっている家族を探すための広報番組ですが、今でも強く耳に残っています。

 

大安禅寺の学生アルバイトに来てくれていた 吉田君御夫妻とともに

 

時代は移り変わり今では自分を取り巻く何もかもが進化し便利になりました。そう言えば1970年には日本で初めての世界博・大阪国際博覧会が開催され、その時のテーマが「人類の進歩と調和」でした。あれから半世紀が過ぎて今ではAIロボット時代を迎え、家の中では電子音が一日中あちこちで鳴り響く有様。心の安らぎからはますます遠ざかっていく感が有ります。

 

明日から作品展がはじまる 髙橋ナオミさんとともに

 

仏教の根本はあくまで「自灯明 法灯明」の世界。コロナ禍の現在、いちど静かに坐って体と呼吸と心を整えるチャンス到来の時代なのかも知れません。「坐禅せば 四条五条の橋の上 往き来の人を 深山木とみて」の道歌のごとき心境を心から願う毎日です。友峰和尚より

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