和尚のちょっといい話
久しぶりに気温がグンと上がり真夏日となりましたが、なんともこのところの寒暖の差の激しさには身体が滅入ってしまいます。お盆明けの慰労ということで大安禅寺職員と家族全員で茶礼をしました。孫達も和尚がお盆の行事を終えた事を知ってか普段よりテンションが高く、賑やかな茶礼の時間となりました。ここ二週間ほどは副住職も多忙を極めていたためか、子供達とのコミニュケーションも少なかったように思います。家族団欒とまでは行かないものの、普段は孫達と触れ合う時間も限られている為、楽しいひとときでした。故郷で過ごす時間は本当に心が休まるものです。
近年では金沢での法務遂行が主となってきており極めて緊張感の中に有るだけに、自坊で過ごす時間を大切にしています。福井と金沢間を行き来している昨今、どちらも急用が入るたびに移動を余儀なくされる状態が続いていますが、この「急用」が「休養」の文字に変わることをチョットは思います。何事に於いても言えることだと思いますが、大きなプロジェクトを抱えている時には誰もが「今少し、今少し」の辛抱を求められるようです。いやいや、本当に楽になるのは黄泉の国に迎えられた時なのかも知れませんね。禅語に「百尺竿頭に更に一歩を進め」と有りますが、所謂「崖っぷちに立っても更に一歩前に進め」という事ですから、恐ろしい言葉です。禅宗の禅語ほど厳しくて恐ろしい言葉は他に無いと思いますよ!
孫達の可愛い顔を見ていたら「よっしゃ!頑張ろう!」という気になりました。お盆休みが欲しいと願った和尚の根性が情けないね。一度っきりの人生です、ギリギリまで努力しましょう! 友峰和尚より