和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1266話 】
2017年 02月 04日 談
昨晩は盛大な節分会となりました。雪の無い節分会は今回が初めてで、地元を始め近隣の町から大勢の老若男女の皆様が参加しての御祈祷会でした。毎年工夫を凝らした「鬼やらいと豆まき」並びに「音楽と踊りのイベント」また「福引大会」など、盛りだくさんのメニューで参加された皆様も節分会を十分に堪能された様子でした。
今から三十五年ほど前に、北陸地方の長い長い冬を乗り切って頂くための行事として新たに始めたわけですが、今ではすっかり卑山の年中行事として定着したようです。「お寺は人の集まる所」をコンセプトとし、一年を通して色々な催事を企画実行して来た五十年でもあったように思います。
六月に開催される「花菖蒲まつり」も地元の風物詩となっています。寺離れの進む今日に於いて、癒しの場所としての寺院の活用が求められていますが、現在では「坐禅会」「写経会」「ヨガ教室」「坐禅研修会」「生き生き法話」等々、色々な催し物を通しての布教活動がなされているところです。
さて今日は「立春」です。北陸地方にとってはまるでウソのような陽気のしかも雪の無い「立春」を迎えました。早朝にぐるりと境内を一周しましたが、空気の中に確実に春の到来を感じたものでした。「無事是貴人」(ぶじこれきにん)の心境でした。多くの参詣者で賑わいを見せた昨晩の節分会がこれまたウソのようです。この一年間、皆様の日々の生活が無事である事を心から念じたいと思います。大勢お参り頂き本当に有り難うございました。南無観世音菩薩 友峰和尚より