5月, 2025年
第4305話
新命副住職が大安禅寺から持参した 花しょうぶの苗
北陸地方は曇り空ながら穏やかな5月最後の土曜日の朝を迎えました。あまりに気持ちが良いのでさっそく作業着に着替えて霊苑の草取りに出ましたが、本日は午前午後とも追善供養法要が予定されていたため草取りの後は念入りに掃除をして墓前供養に備えました。夏草は伸びるのが断然早く、先般草取りをした箇所もすでに新たな雑草が生えておりどうやら草との競争を呈して来たようです。綺麗になればなるほど他の場所が目立つようになるのは悩ましいかぎりですね。
午前午後とも 追善供養法要が修業されました
本日は本堂での年忌法要が営まれたわけですが、土曜日ということもあって寺カフェを開業しており外国人観光客の方が仏教の儀式を興味深そうに横目にしながらカフェを利用されており、読経が始まると流石に話し声も無くなりお経に聞き入っている様子でした。法要は仏教布教の大切な場でも有り外国人の方々が仏教儀式に接する機会も少ないだけに質問を受けた時には職員が丁寧に説明しています。
満開となった 境内のジャスミン
さて5月も今日が千秋楽!明日から6月水無月を迎えますが、7月の盂蘭盆会も近づいて参りました。本当に光陰は矢の如く過ぎ去っていき「待った!」無しの状況だけに油断しないように日々祖霊供養に精進して参りたく念じています。「ありがたや 師の恩おもう 如意のあと」です。皆様頑張って参りましょう!友峰和尚より
第4304話
法要に先立ち 合掌し 御霊膳をお供えしているところ
気温良し天気良しの実に清々しい気候の中、家族動物達と一緒に眠る家族動物共葬墓「夢の輝(かがやき)」に於いて丸山家納骨之儀が午前中に修業されました。近年は核家族化が進むなかペットを飼われる方が増えて来ているようで、昨年の能登半島地震では地震発生後にペットと一緒に避難所に入れず多くの方がビニールハウスでの避難生活を余儀なくされました。卑山霊苑に御法縁を得ているご家族の中にも同じ経験をされた方がおられ、自分が他界後は家族動物と一緒に眠りたいとの強い要望から今年の4月に霊苑内に新たに「家族動物共葬墓」を増設しました。
丸山家 御親族の皆様
本日は本堂で丸山家納骨之儀が御息女方々がご参詣のもと厳修され、法要後にはふれあいパーク霊苑“夢の輝(かがやき)”に故人の遺言と御家族の希望で埋葬されました。家族動物達にとっても飼い主の方と一緒に眠れることをきっと喜んでいる事と思うものです。
ふれあいパーク霊苑家族動物共葬墓“夢の輝(かがやき)”にて
新命玄峰和尚と村上氏並びに田端氏 苑内を視察しているところ
午前中には福井市より新命玄峰和尚と村上氏並びに田端氏が卑山霊苑の視察に訪れしばし応接間にて懇談しました。現在苑内では新しい区画が完成に近づいておりその視察も兼ねての来寺となったわけですが、苑内は綺麗に整備されており視察には実に良いタイミングとなったようです。
応接間にて懇談いたしました
いつもお世話になっている高倉さん 法衣のお直しをして届けてくださいました
さて今月も残すところあと1日、あっという間に6月水無月(みなづき)(みづのつき)を迎えようとしています。水無月は水面(みなも)の美しい月。今年は米騒動の話題で持ち切りですが、田植えを終えた田んぼには水が満面に張られ美しい景色を見せています。大安禅寺で長年に渡って先代住職の父が稲作を続けてきた田んぼも政府の「減反政策」で止め、その後は花菖蒲園として穏やかな水面(みなも)を見せてきました。時代の移り変わりと共に色々な局面を見せていく今日この頃となっていますが、皆様にはくれぐれもご自愛くださいますよう御祈念申し上げます。友峰和尚より
第4303話
アンジー市に到着した荷物 第2便の墨蹟と 第3便の警策
「心から 使う我が身の 手足さえ 思うようには ならぬ世の中」とは全くに同感で、高齢者が歩いている時によく転倒すると聞きますが和尚なども時々物につまずくため階段から降りる際は必ず手すりを利用し踏み外すことの無いよう気をつけています。それだけでなく自動車を運転中にブレーキとアクセルを踏み間違える高齢者の事故が増えていますがこれも他人事では無く、和尚も車を運転する時は所作を確認しながらの運転となっています。それが故に普段からのトレーニングが大切で、身体の機能が減退しないよう生活全般に於いて改善を心掛けていますがそれでも転びます! なんとも言いようがありませんが、加齢の悲哀を強く感じながらの踏ん張りとなっています。
さて、フランス・アンジー市に送付した荷物が全て到着したとの連絡が入り先ずは一安心しました。出発まであと2週間に迫るなか法務に支障が無いよう自分の身の回りの整理も含め恙なく進めているところです。
本日も 午前午後ともに祖霊供養の御法要が修業されました
午後より 本堂にて
玄関前庭の 沙羅双樹のつぼみ
高倉様御夫妻が 来寺くださいました
中庭の整備が無事終了し夕刻より窓際でお茶を頂きましたが、蚊取り線香の煙がゆったりと流れるさまになんとも癒された一日となりました。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4302話
オルレア
天気の良い日はこのところ早朝から草引き作業に入っていますが、静まり返った霊苑の周りからは色々な香りが漂ってきます。宝勝寺の両隣は寺院で正面はホテルと民家が隣接していますが、朝食の時間ともなりますとあちこちから食事のメニューと思し召し美味そうな匂いとともに生活の息遣いを感じさせてくれます。
アスチルベ
午前6時頃から朝の勤行を始める寺院また7時から勤行を開始する寺院など様々ですが、太鼓の音や鐘の音に合わせ読経の声を聴きながら草引きをするのもなかなか幽玄で、それに加え薔薇の香りや草木の初夏の息吹がいっそう霊苑一帯に穏やかな雰囲気を醸し出し多くの御利益を独り占めといった塩梅です。
午後より 少林寺での草とり作業
除草剤もお手上げの雑草 しぶとい根っこ
忘れな草
今秋に開催される「伝燈寺里芋収穫奉納祭」の打ち合わせ
さて本年は11月2日(日)午前11時に予定されている「伝燈寺里芋収穫奉納祭」の打ち合わせを事務局の千田さん並びに新しく金澤伝燈寺里芋研究会会長に就任された柴山さんとしました。
金澤伝燈寺里芋研究会 柴山会長です
事務局の千田さん と 桝田さん
今年で5回目を迎える伝燈寺での行事ですが、伝燈寺里芋も次第に地元の方に知られるようになって来ています。何事も“継続は力なり”ですから伝燈寺再興の為にも今後も続けて参りたく願っています。金沢市内各兼務寺院の護持護法と寺院管理もようやく軌道に乗って来た今日この頃となっています。更に頑張って参りましょう!友峰和尚より
第4301話
茶室の前庭で
今朝方は夏の到来を思わせる実に爽やかで清々しい風が境内を吹き抜けていく穏やかな気候となり、休寺日ということで茶室の前庭で久しぶりにゆっくりとお茶の時間を楽しみました。火曜日は霊苑管理事務所も定休日で墓参に訪れる方も無く、苑内は静かな佇まいを見せていました。
フランス・アンジー市に到着しました
先般フランス・アンジー市に郵送した和尚の墨蹟禅画が梱包された最初の荷物が無事に届いたとのメールが届き安堵したものです。まもなく次の荷物も届くことと思いますが、荷物が現地に届くと俄かに緊張感とともに新鮮な感覚が蘇ってくるのを覚えました。また現地での広報ポスターやパンフレットなどもギャラリーオーナ-のマーク・イゴネさんと荒木画伯の手によって作成され、それも併せて送信されて来ました。
「日本 禅文化交流墨蹟禅画展並びに文房流晴心会野口支部 茶会・華展」現地での広報パンフレット
荒木画伯の話として現在次々と「日本文化交流墨蹟禅画展並びに茶会・華展」の参加希望予約が入って来ているとの事で、文房流晴心会・野口翆智先生と御社中による開催当日の御茶会にはフランス・アンジー市の市長や文化関係者、柔道関係者も来賓として参加される予定で、午後からは坐禅指導や坐禅会も近くの柔道場で開催予定となっています。出発まであと2週間となり持ち物の整理を進めているところです。
応接室中庭で ジャスミン用のネット張り
さて昨日は夕刻より応接室中庭の横壁にジャスミンのツルを添わすネットの取り付け作業をしましたが、左右の趣の異なる対照的な庭もすっかり整備され枯淡な雰囲気を醸し出しています。宝勝寺に御来寺の際には是非ご観賞頂きたいと願っています。友峰和尚より
第4300話
「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」とは和尚の日々の座右の銘ですが、このフレーズの順番が大切で先ずは掃除から出発です! 本日も早朝より今春4度目の霊苑内の草引きに入りましたが、「ふれあいパーク霊苑」を開苑して今年で8年目を迎え和尚自身がようやく本格的に墓域の草引き作業に入るのも不思議な話です。
1年を通して卑山霊苑を管理される専門の業者の方々がおられるのですが、今日までに多くの方々との御法縁を頂き現在では約70%の墓域に祖霊墳墓が建立され雑草も狭い区域に及ぶ状況となっています。
霊苑が綺麗になればなるほど墓域の間の雑草が目立つようになり、最近では祖霊供養を修業するたびに雑草が気に掛かかり今後は定期的に草引きに入ろうと思っています。読経のみならず草引きも大切な僧侶の行の一つ、毎日剃髪するが如くに墓域も綺麗にしておきたいものです。
さて昨日の大相撲千秋楽で横綱・豊昇龍に大関・大の里が負けましたが、次の場所では横綱に昇進して登場するものと思われます。久しぶりに日本人の横綱が地元石川県の津幡町から誕生するというので金沢は大盛り上がりの一日となりました。最近では大相撲観戦の前売り券の完売が続いているとの事。国技でもある大相撲人気が益々向上することを念じて止まない今日この頃です。友峰和尚より
「 一日清閑 一日福 」 渓仙
第4299話
肌寒い一日となりましたが皆様には恙なくお元気にお過ごしの事と大慶に思います。日曜日はご供養の日ともなっており午前中より吉田家並びに建部家の開眼納骨之儀が墓前で修業され、午後からは本堂にて西村家満中陰忌法要を御親族一同御出席のもと厳修致しました。
霧雨の降るなかで 墳墓開眼納骨御供養諷経を修業いたしました
最近では宝勝寺との御法縁によって和尚が御法名を授与し葬送儀の導師を務める事も増えて参りました。夕刻より安田家の開眼納骨之儀が墓前で修業されましたが、本日は桃雲寺御住職に法務をお願いし追善供養三昧の一日となったようです。
西村家 亡御令室様の満中陰忌法要
夕刻 安田家墳墓開眼納骨御供養諷経が修業されました
本日のように終日お経を唱えますと、就寝の際にも脳裏にはずっとお経が流れており時々寝言でお経を唱えその声で目を覚ますことがあります。お経を唱えることは法力としての波動を打ち出すことでも有り、無心無我の心境を体得し無限の御利益を得るものです。
本日の法務を無事修了し 桃雲寺様との茶礼にて
さて無事にすべての法務を終え安堵しましたが、本日は大相撲5月場所の千秋楽で地元津幡町出身の大関・大の里が横綱昇進をかけての大一番を迎えるだけにゆっくり観戦したいと思います。勝っても負けても全力で闘い全勝優勝をしてほしいと楽しみにしています。気温が定まらない日々が続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4298話
パトリックさんが 来寺くださいました
金沢大学准教授のドイツ人・パトリックさんが午前中に来寺くださり、6月のドイツ・ミュンヘンでの坐禅会参加の際の2ヶ所の道場までの道順や滞在中のマナーなどについて教えて頂きました。「所変われば品変わる」ではありませんが国が違えば習慣もマナーもそれぞれですから、本日は時間をかけてヒヤリングしながら詳しく教えて貰った次第です。
金沢大学で 哲学の講義をされています
聞けば聞くほどにミュンヘンを訪ねるのが楽しみで、出発日が近づくに連れ緊張感も増してきました。全国ニュースでも伝えられていましたが現在過去最高の外国人観光客が来日されているそうで、卑山カフェにも最近急激に増えて来たように思います。本日も土曜日という事もあってゆっくりカフェを楽しむ外国人観光客が来られていました。
宝勝寺山門前庭にて オオヤマレンゲ
午後1時半より 宝勝寺檀信徒 津田家 年忌法要
卑山お檀家・津田家年忌法要のため東京から御来寺くださり午後1時半より本堂にて厳修し、法要終了後にはふれあいパーク霊苑「奥の院」にて墓前供養諷経を修しました。本日は小雨模様の気候となりましたが霊苑内の薔薇がちょうど満開を迎えており、梅雨のような雨の中でよりいっそう色を鮮やかに濃くしまるで祖霊を偲ぶかのように荘厳な雰囲気を醸し出していました。
故、津田潔様とは生前親しく歓談した時のことが走馬灯のように思い出され、祖霊供養とともに故人を偲ぶことが出来た一日となりました。全てが円成した後は東京に戻られる予定の時間まで奥様はじめお二人の御子息と故人を偲びながら懇談させて頂きました。
津田家御家族皆様とともに 御供養の茶礼をいたしました
故人の御霊に対しての報恩菩提と追善供養が法要の要ですが、和尚も歳を重ねるごとに父母に対する慈恩の念と感謝が深まるばかりの今日この頃となっています。明日以後も祖霊供養が続くなか仏教伝道の場としても精進して参りたく念じています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4297話
昨日に引き続き 霊苑内の草引き作業
穏やかな日和が続いています。今朝方の温度は15℃と少し肌寒い感じでしたが、昨日に引き続き霊苑内の草引き作業に入りました。この時季の早朝の空気感は実に爽やかで俄然元気が出ます!それに加え苑内は薔薇が満開を迎えており、草引きをしている間にも薔薇の甘い匂いが漂いなんとも良い香りがするものです。
7月の盂蘭盆会までにはまだ約1ヶ月ほどありますが、梅雨入りを迎えるといっきに雑草が伸びるため少しでも早めに草取り作業をしなければなりません。今日で3日目となりましたが凡その区域は除草が完了し、明日からは普段は目につきにくい場所の草引きに入りたいと思っています。草引きや掃き掃除など身体全体を使う作業は本当に良い運動になりまた心地よい疲れが深い睡眠を生み、一石二鳥の効果があるものです。
新区画造成工事が続いています
昨日の 大野里 と 伯桜鵬 の一戦
さて大相撲5月場所の取り組みも残り少なくなって来ましたが地元津幡町出身の大関・大の里がここまで全勝で、本日の取り組みで勝てば優勝となり2場所優勝となれば次の場所は横綱に昇進するとの事ですから、今日の試合は力の入る一番で見逃せませんからじっくりと観戦したいと思います。
夕刻になって霊苑内をぐるりと見回ってみましたが、夕日を受け草引きをした場所が輝いて見えました!追善供養の日々が続いている昨今ですが参詣者の方も次第に増えつつある今日この頃故に猶更のこと綺麗で清々しい霊苑を目指して参りたく思うものです。
さしのぼる朝日に染まる初夏の苑 友峰
草引きて薔薇の匂いに母想う 友峰
第4296話
大安禅寺 御詠歌講員の皆様による練習風景 2025年5月
大安禅寺御詠歌講員の皆様には日頃よりの御詠歌の修練に励んでおられ、心より感謝申し上げますとともに本当におつかれ様です。来年5月には新命玄峰和尚の晋山式が予定されていますが、その折に御奉詠頂けます事を今から楽しみにいたしております。
何事も「継続は力なり」で、その「力」とは安心感や幸せ感が深められていき、普段はあまり気づかないと思いますが何か困った事が生じた際など平常心で問題がスムーズに解決できるようになりますから「法力の御利益」を信じて今後も引き続き頑張って頂きたいと願っています。
7月・8月の盂蘭盆会も近づいて参りましたが和尚は現在境内や墓域の整備に入っており、本日は早朝より苑内の草引きに入りました。草引き中は祖霊との会話が弾み初夏の風情と共に大変心癒される時間でもあります。薔薇を始め多くの深緑の草木に囲まれ、時折小鳥たちが近くまでやって来てさえずる光景はまるで極楽浄土にいるかのように思うものです。
苑内で行われている 新しい区画の造成工事
丁寧に玉龍が植栽されています
綺麗になりました
宝勝寺玄関先の紫陽花「墨田の花火」
テイカカズラ
宝勝寺玄関先の紫陽花「墨田の花火」も緑の色を濃くしながら花弁を広げつつあります。いいですね!初夏の風情は絶景かな!絶景かな! 境内の何処も彼処も花でいっぱいです。さて今日は幾分涼しくなりましたが天気は下り坂のようです。気候不順の折、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
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