6月, 2024年

第3950話

2024-06-10

 

7月13日(土)少林寺ならびに14日(日)寳勝寺盂蘭盆会の檀信徒様宛ご案内状が職員の手で作成されまもなく発送となりますが、この1年を振り返ると随分と多くの法要を遂行出来たことに心から感謝しています。金沢寺院に御法縁を得て約13年になりますが、現在は兼務寺院4カ寺の年中行事を遂行しておりまたそれぞれの寺院の御葬儀や年忌法要も滞ることなく修業出来ている事を嬉しく思っています。

 

10時半より 井上家三回忌法要を修業いたしました

 

中庭 の カシワバアジサイ

 

井上様との茶礼のひととき

 

最初の兼務住職として就任したのが寳勝寺ですが、現在では本堂を含め建物の普請はすべて終え檀信徒の墓域も改葬して、「奥の院」には創建以来歴代の祖師並びに檀信徒全ての祖霊も祀られ、新しく設けた「ふれあいパーク霊苑」を通して卑山との御法縁を結ばれる方も年々増えています。近年においては寺離れや墓仕舞いが加速化するなか、寳勝寺は年中行事を始め墓域の祖霊供養並びに寺カフェを介して多くの方が集う活気ある寺院に復活している現況に住職として安堵感を覚えるものです。

 

 

寳勝寺檀信徒の安田様と 亡き父上 七回忌法要の打ち合わせ 

 

寺院の役割として祖霊に対する「報恩菩提」と「追善供養」の大切さを説く事の大切さをしみじみ思う今日この頃となっていますが、和尚も来年は77歳の喜寿を迎えようとしており益々健康に留意し、88歳の米寿まで今後も更なる努力を積み重ね大安禅寺を含む5カ寺の御法護持に万全を尽くして参りたく気持ちを新たにしています。

 

 

禅宗「無門関」に「百尺竿頭に一歩を進む」と有るように、不惜身命の境地を以て更に一歩前進して参りたく念じています。人生はあまりにも短く今の時を大切に一歩一歩また一歩です!頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

第3949話

2024-06-09

ホタルブクロ

 

六月九日は「衣替え」の日で、六月を「水無月(みなずき)」と言うように春と夏の境目で初夏ということになりますが、暦が示すように時折境内を吹き抜けていく風も生暖かく感じます。北陸は梅雨入り宣言はまだですが、中国地方はすでに梅雨入り宣言され北陸地方もまもなくの事と思います。

 

サルビア、フウロソウ

 

今朝方も外庭でお茶の時間を楽しんでいると俄かに涼しくなり突然細かい雨粒が霧のように降って来る様はまもなく梅雨時期を迎える前兆のような気がしたものです。草木には嬉しい季節を迎えますが、人間にとってはあまり歓迎できない体調管理の難しい時季でもあります。皆様にはくれぐれも体調管理には留意して頂きたいと願っています。

 

午前10時半より 佐々木家一周忌法要にて

 

日曜日の寺カフェは実にのんびりした感じでしたが、午前中には佐々木家の一周忌法要が本堂で営まれ、また午後には鈴木家の三回忌墓前供養が修業され御家族との懇親の席ともなりました。

 

午後2時より 鈴木家三回忌墓前供養諷経にて

 

年忌法要が卑山で修業されるお家が増えつつ有る今日ですが、それに伴い御親族との交流も深まっていきます。法要は寺院にとって大切な布教の場でもあり丁寧に対応していますが、特に子供達には優しく接しながらご供養の大切さを話しています。

 


禅語に「水を掬すれば月手に在り 花を弄すれば香り衣に満つ」とあるように、この季節は心のゆとりをもって過ごして参りたいものですね。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

第3948話

2024-06-08

ヒメシャラが開花しはじめました

 

昨日は家族動物共葬墓新設の開眼法要を厳修いたしましたが、一夜明け午前中に(株)ココ・プランニングの川面専務ならびに清野職員と外庭で慰労茶礼をしました。晴天に恵まれ関係者御参列のもと無事に開眼法要を円成出来たことを大変嬉しく思いました。

 

 

今朝、川面専務と清野さんとともに

 

卑山霊苑内に家族動物と一緒に眠りたいという、これまでにふれあいパーク霊苑に御法縁を頂いている方々からの切なる要望に応えた形ですが、これでひと安心致しました。時代の変遷とともに人々の遺骨の祀り方や価値観も随分と変化していくもので、時代時代に即応した未来志向の墳墓を提供していくことも寺院としての布教の一環だと思うものです。今朝方の地元新聞にも記事が掲載され、さっそく家族動物共葬墓の見学に訪れていました。

 

 

霊苑内で 開眼ならびに年忌御供養諷経を修業いたしました

 

さて7月のお盆月を目前にして祖霊供養を申し込まれる方も増えて来たように感じます。本日も霊苑内での年忌法要が修業されましたが、常に参詣者の線香の煙と献花の絶えることのないふれあいパーク霊苑の今日この頃となっています。父母の恩と祖先の恩そしてこれまでお世話になった方々への感謝の想いを捧げる墓参の姿に安堵感を覚える毎日となっています。友峰和尚より

 

 

第3947話

2024-06-07

 

快晴に恵まれた清々しい気候のもとでの「家族動物共葬墓開眼法要」の修業となりました。早朝よりふれあいパーク霊苑内での準備に入りましたが、昨日いちどリハーサルをしておいたおかげで式典の設えもスムーズに整い、午前9時半には参列者方々も来寺され報道関係者が取材される中で法要が執り行われました。

 

午前9時半 開式を前に

(株)ココ・プランニング 中本大資社長ならびに霊苑関係者の皆様がご参列くださいました

 

 

 

 

 

法要中 地元テレビ局並びに新聞各社の記者の方が撮影されているところ

 

役僧として御出頭くださった 桂岩寺御住職

 

 

このたび新たに設けられた家族動物共葬区画ですが、近年の少子高齢化が進む社会において多くの御家族や独居者が家族動物と暮らすようになり、最期は自分のお骨と一緒に埋葬したいというご希望を頂くようになりました。その御要望に応える形でこのたび卑山ふれあいパーク霊苑内の一区画に樹木葬での家族動物共葬墓を建立しました。

 

家族動物共葬墓開眼法要 回向を詠み上げているところ

 

 

 

本日は桂岩寺住職も出頭され厳粛な雰囲気のなかで開眼法要が修業されましたが、法要終了後に地元テレビ局はじめ新聞各社の方から詳しい取材を受けました。時代の変遷とともに人々の埋葬に対する価値観もずいぶんと変わりつつあり、家族動物達はますます家族の一員としての重要な役割を担い始めている今日のようです。

 

法要終了後、報道関係各社の方々から 取材を受けました

 

 

 

家族動物共葬墓 の メインモニュメント

お墓の前で 記者の方の取材に答える(株)ココ・プランニング 川面専務

 

さて無事に開眼法要を終え明日からはご希望者の受け入れ態勢に入りますが、すでに共葬墓を希望されている御家もあり今後は丁寧に対応して参りたく思っています。「日々これ新たなり」でひたすら精進努力有るのみです。元気に頑張って参りましょう。友峰和尚より

 

日々成長中 近所の子猫

 

第3946話

2024-06-06

ふれあいパーク霊苑 奥の院の草引き

 

これからは日々気温が上昇していきますから、外作業は早朝から取り掛かるのがベストです。明日はふれあいパーク霊苑に於いて「家族動物共葬墓開眼法要」が午前10時より厳修されるのを前に苑内の整備が関係者の手によって進められてきましたが、本日は日頃の感謝を込めて「奥の院」の草取りと掃除を徹底しました。

 

小さな草が プツプツと生えてきます

 

草引きには指の力が要りますが、指を使うことにより脳も活性化されますから一石二鳥の効果があります。禅宗の僧侶にとって作務(さむ)はその字が示すように極めて重要な修行の一環でも有り、坐禅に匹敵するくらいの集中力が身につき外掃除を含め草引き作業などは大変気持ちもリラックスするものです。

 

ホウキで 細かい落ち葉拾い

奥の院 しだれ梅の実

 

道歌に「田の草を 取って踏み込む 肥やしかな」と詠んだ方がおられますがまさにその通りで、掃除を心掛けていると色々なアイデアが湧いてくるものです。さて明日の開眼法要の意味ですが、家族動物共葬墓の石柱に入魂する儀式で、「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」の釈尊の悟りを実践するもので「生きとし生けるものは全て生まれながらにして仏となり得る性質をもつ」という意味です。

 

明日の「家族動物共葬墓開眼法要」 設えの準備をしました

 

ヒメシャラ

 

また「山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)」の理念からこの世に存在する全てのものに仏性が宿ることから家族動物共葬墓入魂の重要な儀式となります。どうやら明日は良い気候に恵まれるとの予報で、家族動物各各霊の安らかならんことを祈念したいと思います。友峰和尚より

 

第3945話

2024-06-05

少林寺墓苑にて 除草剤を散布中

 

「今の若いもんは・・・」という高齢者の若き者に対しての言葉ですが、愚痴とも思えるこの言葉は古代エジプトの時代から言われていたそうですから大変面白い話です。和尚も加齢とともに気力は充実して高まるばかりですから、当然のことながら昔も今も若い人の行動を見て否応なくそのような言葉が出てしまうのかも知れません。人間、歳を経なければ分からないことは山ほどあり、身体がだんだん不自由になるぶん口だけが達者になるのは仕方の無い事です。

 

少林寺墓苑

 

 

続いて瑞光寺墓苑での草刈り

 

確かに若い時より精神力は遥かに強靭になり、今日なども少林寺と瑞光寺へ出向き墓域の除草剤散布をしましたが、作業に対する心構えは以前よりも強く感じています。本当に不思議な感覚ですが、加齢が進むと心はいっそう若返ることを若い世代の方々に知って頂きたいと思いますね。

 

瑞光寺 すみずみまで スッキリと刈り取りました

 

 

瑞光寺駐車場に生える雑草にも 除草剤を散布

 

除草剤散布作業はタイミングが重要ですから、今日などは散布条件に打ってつけの好天気となりました。7月の盂蘭盆会を控え、各兼務寺院の墓域整備にも力を入れていきたいと念じています。

 

大安禅寺バラ園 6月4日のようす

 

< ~ 音楽が流れます♪ ~ >

 

さて昨日は卑山職員が妻の手掛ける大安禅寺薔薇園に招かれ、初夏の風情漂う薔薇園内の風景動画を撮ったとのことで本日アップしましたが、本当に綺麗ですね! ウグイスや三光鳥、ホトトギスがしきりに鳴いていたそうです。宝勝寺でも朝方ウグイスが鳴き、なんとも癒されたものです。花鳥風月の好時節、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

第3944話

2024-06-04

大安禅寺から バラ園のようすが届きました

 

 

 

 

 

 

火曜日は休寺日ですが休む間もなく7日(金)の午前10時より厳修予定の「家族動物共葬墓開眼法要」の準備に入り、式典に必要な仏具などを揃えながら墳墓の表示墨書もしました。当日は晴れ模様で気温も24℃との天気予報ですが、日差しを避けるため御来賓用テントも準備したいと思っています。

 

昨日 桂岩寺住職との打ち合わせにて

 

昨日は当日お世話になる桂岩寺住職と現場に赴き式典の前打ち合わせをしました。「段取り八分」と昔から言われるように、入念な打ち合わせをしていてもハプニングが生じることもありますからリハーサルは大切です。

 

作業用具収納倉庫をお願いしました

 

午前中より本堂裏庭に作業用具などを収納する倉庫を作る工事が始まり、PREの高倉さんと大工師さんが来られていました。最初は出来合いのプレハブ倉庫を設置する予定でしたが、あまりにも裏庭が立派になったので庭との調和を考慮して木造での倉庫にしました。

 

 

 

 

 

 

昨日夕刻 北條様との懇談にて

 

天気の良い日は外庭でのお客様のおもてなしをするよう心掛けています。初夏の自然の風情の中にあって、「気楽に!気さくに!気分よく!」と会話が弾むものです。アウトドアでの休憩はいいですね!時には外庭でゆっくりと食事をしたいものですね。友峰和尚より

 

第3943話

2024-06-03

アスチルベ / 宝勝寺境内

 

午前6時半頃の携帯電話の地震警報がけたたましく鳴り響き、前回とは違い建物全体が揺らぐような感じの地震ですぐに治まりましたが、ニュースでは輪島市で震度5強と報道されました! すぐに滋賀北陸教区所長の齢仙寺住職並びに第5部支所長 華蔵寺住職また寳勝寺お檀家様より安全確認のお見舞電話を頂きましたが、どうやら能登半島地震は治まる気配が無いようで心配です。現地ではいまだに避難生活をされている御家族が多くおられると聞き、心中如何ばかりかと察するに余りあるものがあります。

 

中庭の縁側でくつろぐ ご近所の親子猫

 

午前中に寺町の桂岩寺住職が来寺くださり7日に厳修される「家族動物共葬墓開眼法要」の打ち合わせをしたものの、話題の大半は能登半島地震で被害を受けた曹洞宗各寺院の災害復旧に関する深刻な内容となりました。

 

桂岩寺御住職と 6月7日の家族動物共葬墓開眼式 打ち合わせ

 

ニュースでも報道されていますが、倒壊または半壊した家屋の復旧はそのほとんどが手つかずのままとか。また各寺院の建物復旧は目途すら立てられない状況下にあるとの桂岩寺住職の話でしたが、あまりにも地震被害が広範囲に及び甚大であっただけに心痛の極みです。今朝方の地震で倒壊した家屋もあるとの報道で本当にお見舞いの言葉もない程で、政府主導の力強い支援を願うばかりです。本日は休息日として身体を休めましたが、余震の続く石川県ゆえに予断を許さない日々が続いていくようです。友峰和尚より

 

夕刻 寳勝寺檀信徒の北條様と

第3942話

2024-06-02

霊苑の空に架かった虹

 

昨夜来の雨も上がり穏やかな朝を迎えることが出来ました。昨日は午後から金沢百万石まつりに久しぶりに見物に行き金沢城内からぐるりと一周して宝勝寺に戻りましたが、ヘルスケアアプリの数字がなんと約1万3千歩を表示しており驚きました。多くの出店や能登応援での輪島の名産品を販売するテントなど見て回っているうちに1万歩を超えた感じでした。

 

午前10時より 山形家一周忌法要を修業いたしました

 

 

午後 爽やかな風の吹く墓前での 納骨供養諷経

 

今日は痛む足を引きずりながらの法務遂行となったものの、午前午後とも年忌法要を無事に修業することが出来安堵しました。最早無理の効かない身体ながら、声だけは昔よりも遥かに出るようになり自分でも感心するくらいです。歌手の方でも若い頃より歳を積み重ねた現在のほうが味わいのある歌声となっている方も多く見受けられるだけに、どうやら声だけは老化現象とは無縁なのかも知れませんね。

 

午後14時より 寳勝寺檀信徒 高畠家 年忌法要を修業いたしました

 

髙畠家ご親族の皆様との 和合の茶礼にて

 

お祭りも最終日となり金沢市内は静けさを取り戻した今日の風景でしたが、本日は後祭りで子供達の打つ太鼓の音が響き渡っていました。

 

かたばみ

 

さて7日金曜日の午前10時より「家族動物共葬墓開眼入魂式」がふれあいパーク霊苑内にて厳修される予定となっており、明日からはその準備に入りたいと思っています。梅雨入り宣言ももうまもなくと思われますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

第3941話

2024-06-01

金沢市香林坊の大通り 時代行列を待つ人々

 

「第73回金沢百万石まつり時代行列」が午後2時から金沢駅前を出発するとあって道路沿いの客席は大勢の市民や観光客で埋め尽くされていました。午前中に月参りに出向いたのち身支度をして午後より見学に出掛けましたが、金沢城内にも大勢の外国人観光客が見物に来られており、国際色豊かな風景を見せていました。

 

金沢城内 沢山のイベントが行われていました

 

見学途中に寺から連絡が入り急遽宝勝寺に帰山を余儀なくされ今年は行列を見学することが叶わず誠に残念でしたが、それでもお祭りの賑わいを体験できただけでも幸いでした。

 

いしかわ四高記念公園

 

 

尾山神社

 

 

 

帰山後、毎年10月に開催されている伝燈寺里芋収穫奉納祭の打ち合わせに事務局の千田美保さんが来寺くださり外庭にて当日の打ち合わせをしましたが、今年は境内でのイベントも開催するとのことで後日再度関係者が集い懇談することになりました。

 

千田さんとの打ち合わせ

 

伝燈寺里芋収穫奉納祭も今年で4回目を迎え、里芋の販売も順調とのことで有難く思っています。さて今日から六月水無月(みなづき)に入りましたが、あちこちの田んぼでは水面の美しい風景が広がりを見せています。

 

少林寺総代・宮﨑寒雉家にて

 

午前中に少林寺総代・宮﨑寒雉家に月参り諷経に出向きましたが、床の間には先般贈呈した和尚の墨蹟が立派に表具され床の間に掛けられており、大変嬉しく思いました。掛軸の字は「春風百花舞う」でこれからも花の季節本番を迎えますが、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

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