6月, 2024年
第3970話
恵みの雨を受けて 夏のバラが生き生きと咲き始めました
梅雨の戻りのような蒸し暑くどんよりとした気候の日曜日となりましたが、時折強く吹く横なぐりの風が霊苑内の日よけテントを吹き飛ばす有様で、寺町界隈は人通りも少なく終日大荒れの天気模様となりました。午前中には本堂での年忌法要が修業され午後からは霊苑内での開眼納骨供養が営まれましたが、いづれも無事に終えることが出来安堵したものでした。
本堂にて 亡き御母堂様の一周忌法要を修業いたしました
深緑に包まれて 墳墓開眼納骨法要を修業いたしました
6月も今日が最終日となりましたが、明日からお盆月を迎えるにあたりこのところ祖霊供養を申し込まれる御家が増えて来たように感じます。また7月7日の七夕(たなばた)はインドではお盆の入りを迎える日で、15日が盂蘭盆(ウランバーナ)ということになります。「七夕」は「棚旗」とも書き、祖霊をお迎えする施餓鬼棚を縁側に設え施餓鬼旗を立てるところから「棚旗」と言います。東南アジアでは迎え火や送り火をされる風習が有り、お盆に限らず毎日励行されているようです。
さて宝勝寺でも盂蘭盆会の準備に入っています。まずは仏壇や堂内のお掃除から出発です!「恐ろしき 地獄の底の鬼とても おのが吹き出す ものと知らずや」と歌を詠まれた方がおられますように、お盆を前にお掃除を徹底して参りましょう。お掃除お掃除ホイサッサ!頑張ってやりましょう! 友峰和尚より
第3969話
早朝より境内並びに墓域樹木の剪定が卑山御用達(株)アースグリーン庭師職人さん達の手によって行われ、夕刻頃にはどの樹木もすっきりとして涼しさを感じる程でした。
境内の樹々も 夏に向けてスッキリ剪定されました
明日から再び長雨になるとの天気予報でしたので害虫駆除の消毒も併せて実施されひと安心と言ったところでしょうか。庫裡玄関前の枝垂れ桜などは凡そが虫に喰い荒らされギリギリの所での散布作業となったようです。
午前中には好天気のもと墳墓納骨供養が営まれ、薔薇の花が故人の霊を偲ぶかのように美しく咲いていました。土曜日ということもあってカフェ利用の観光客の方が多く来ておられ、本日の暑さも加わってゆっくりと寛いでおられました。
お盆を前に 次々と墓参の御家族が来寺されています
今日一日を振り返ってみても本当に色々な方がそれぞれの目的をもって来寺されています。祖霊供養で参詣される人、墓参で参詣される人、お墓を見学される人、墓域や境内の整備をされる人、カフェで休憩される人、和尚を訪ねてくださる人、等々。寺院は人との御法縁を結んでいく仏縁の場所ゆえに、どの御方も大切に丁寧にお迎えしています。「出会い ふれあい 和み合い ゆくゆくお互い拝み合い」 日々和合専一に心安らかに過ごして参りましょう。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第3968話
昨日から一変して梅雨空が再び戻りどんよりとした一日となりましたが、気温は23℃と低くうっかりすると風邪を引きますから十分気をつけてお過ごし頂きたく思います。本日は臨時の休息日としこのところの忙しさから解放され終日のんびり過ごしましたが、70歳も過ぎますと疲労回復の為には3日間ほど要するように感じます。そもそも身体の疲れが出てくるのは大仕事を終えて3日ぐらい過ぎた頃にドッと来ますから、慢性疲労を避けるためにも大休息が不可欠となって来ています。
中本隆久様 御母堂様の祥月命日忌御供養諷経を修業いたしました
最近は日々の食生活に重点を置き、出来るかぎり自分で食材を求め自分で料理を工夫して作りながら健康管理に努めています。以前も申しましたが、現在は主食として玄米を用い、さらに野菜サラダを多めに食するようになってからというもの体重も減少し身体全体が引き締まり、何事を行うにも気力と体力と持続力が付いてきたように思います。
昔から三日坊主という諺が有りますが、今回だけは主食を玄米に替え約3ヶ月が経ち今も続けています。わずか3ヶ月の実行ながらその効果は確実に表れているように実感します。また常飲する水も水道水から井戸水にしたところ胃の調子も良くなって来たように思うと同時に、予防医学の大切さを身を持って体感する今日この頃です。
さてすっかり「健康オタク」となった和尚ですが、本日も糠みそを買い求めきゅうりとナスのぬか漬けを仕込みました。健康の源は日々の食生活にあり!!と念じて精進して続けて参りたく思います。友峰和尚より
第3967話
紫陽花「墨田の花火」 と ギボウシュ
北陸地方の梅雨も中休みといったところでしょうか? 本日は早朝より良く晴れ渡り今が梅雨時季とは思えないほど好天気に恵まれた中、岐阜県高山市より「かみこ会」22名様が来寺くださり午前9時半より「宝勝和尚の楽く楽く法話」が行われました。
富山県からも3名で法話を希望される方が参加され、約30分に渡って元気の出る楽しいお話をさせて頂きました。最近になって少しずつながら和尚の法話を希望される団体様が増えて来ているようで大変有難くまた嬉しく思っています。
明るい笑い声の響く堂内です
和尚の法話歴も約40年になると思いますが、全国からの多くの参詣者方々と御法縁を結んでいけることは住職冥利に尽きるものです。昔から「ひねて良いのは医者・坊主・南瓜」などと言われるように、和尚も70歳を越えたあたりから法話の内容や話すテンポが随分と昔とは変化し、今では余裕さえ覚えます。それだけ人生経験が豊富になったという証なのかも知れんせんね。
それにしても若い時はずいぶんと緊張しながら一汗も二汗もかきながら話したものです。法話後はいつものように喫茶室でゆっくり休憩されたのち、次の目的地に出達されました。
夏の花が 次々と開花しています
午後からは新しくふれあいパーク霊苑内に設置した「家族動物共葬墓」の広報の仕方について(株)ココ・プランニング川面専務並びに清野職員を交えて懇談しましたが、この度とても好印象の広告用デモテープが完成し動画を見ながら今後についての話し合いをしました。時代も移り変わり、家族動物と一緒に自分のお骨を納めたいという強い要望に応えての新区画でもあります。7月お盆月を目前にして俄かに忙しさを増して来た今日この頃となっています。友峰和尚より
夕刻 ガラス工芸作家の高橋ナオミさんと
第3966話
これまで大安禅寺の護持発展に並々ならぬご協力を頂きました多くの職員皆様には心から深く感謝を申し上げたく思います。今回金沢より帰山して最終の庫裡整理と掃除をいたしましたが、スケルトンになった各部屋を眺めながら万感の想いに浸りました。
和尚の幼少の頃より住み慣れた庫裡でも有りますが、職員皆様と共に約半世紀に渡って寺院全体の保存修復工事を繰り返して来た経緯があり、どの場所も懐かしさでいっぱいになります。本日は拝観総受付所より庫裡台所ならびに書院周辺の掃除をしながら、職員皆様お一人お一人の当時の働く姿を思い浮かべて感謝いたしました。
退職された職員皆様に於かれましてもきっと懐かしい場所だろうと、スナップ写真を撮ってみました。まもなく開始される重文・庫裡保存修理工事ですが、その殆どが創建当初の姿に復元されるため恐らくは皆様の職場でもありました庫裡志納所の風景はこれが最後の姿になるかと思います。
現在本堂始め各建物の修復工事が順調に進められている事も、これ偏に職員皆様の御法愛の賜物と深く感謝申し上げますとともに、お時間御座いましたら是非お気軽に御来寺頂き修復現場の見学をして頂ければ幸いに思います。
さてすべての作業を終え一路金沢に帰山しましたが、大仕事をやり切ったような気分でした。まもなく7月お盆月に入ります。祖霊供養を行じながら精進して参りたく思います。頑張ってまいりましょう。友峰和尚より
第3965話
文建協・高木主任と
本堂屋根の銅板葺作業も始まっており、作業の難しさを感じ取りながら視察しました。
大安禅寺花園流御詠歌講員皆様の昇格試験合格の賞状授与式
藤田喜代子様
また午前10時半より大安禅寺花園流御詠歌講員皆様の昇格試験合格の賞状授与式も松雲の間にて行われ、祝辞を述べました。
御詠歌講員の皆様と
午後からは新命副住職も加わり本堂照明器具や障子戸などについて話し合われましたが、修復工事は順調に進んでいるとの事で安堵しています。
中島現場監督と高木主任、文建協スタッフの方々
さて、昨日はこの度開催された文房流晴心会野口支部の皆様による華展の後片付けに野口先生はじめ社中の方々が来られ、松雲の間にて謝意のご挨拶を申し上げたあと和合の茶礼の席となりました。
野口翠智先生とお社中の皆様と
今回で30回以上となった華展開催だけに、御社中皆様の力の入った立派な作品ばかりでした。
大作の前で 記念撮影
枯木堂に活けられた大作の前で記念撮影をしましたが、華展が終了するといっきにお盆月を迎えます。
孫たちと
幸いに心配された梅雨特有の大雨も無く今のところ穏やかな日々となっています。本日も寸暇を惜しんで庫裡自室や倉庫の最終整理作業に専念しましたが、夕刻にはどうやら今回の目的を達成出来たように思います。
「1日作さざれば1日喰らわず」で、身体全体を動かすことはほんとに楽しいですね。頑張ってまいりましょう。友峰和尚より
第3964話
今日6月24日は何の日かと言いますと「UFОの日」だそうです。いわゆる「空飛ぶ円盤の日」で、1947年6月24日にアメリカのケネス・アーノルド氏が自家用機で飛行中に9つの空飛ぶ円盤に遭遇し、これがアメリカ空軍によって「UFО(未確認飛行物体)」と名付けられたのだそうです。近年になりアメリカに於いて「宇宙防衛軍」を創設するような記事が出ていましたが、アメリカ空軍機でも最近幾度もUFОなる物体が動画で撮影され話題になりました。
ケネス・アーノルド氏
和尚はいまだこの目で確認出来ていませんが、名前が「ゆうほう」でしかも和尚が生まれる1年前に空飛ぶ円盤を「UFО」と名付けたことも不思議に思います。いつの日かUFОと遭遇する日を楽しみに待ちたいと思っています。
さて本日は移動日となり、明日明後日と庫裡倉庫や自室の最後の整理と移転作業に入る予定です。今晩あたりひょっとしてUFОに出会えるかもしれませんね。期待して久しぶりの大安禅寺の天空を見上げたいと思います。ピコ! 友峰和尚より
第3963話
降りしきる雨の中で 墓前御供養諷経を修業いたしました
昨日北陸地方に“梅雨入り宣言”が気象庁よりなされましたが、本日は早朝から時折強く吹く風に混じって雨が降り続き、いよいよ本格的な梅雨入りで雰囲気が一変した感じがしました。午前午後とも年忌法要を堂内で厳修しましたが、読経中には汗が背中を伝い落ちる有り様で梅雨時季独特の蒸し暑さを感じたものでした。
法要の前に御家族皆様に経本をお配りし、読み上げるお経についてご説明しているところ
7月お盆月が迫るにつれて祖霊ご供養を申し込まれる方が増えて参りました。コロナ禍が収束に向かっている状況もあってか最近では国外や県外からの御家族やご親戚皆様が参詣されるケースが増え、心から安堵するとともに有難く思っています。
午後より 御納骨並びに一周忌の御法要にて
さて御供養を無事に終え静まり返った堂内にはしきりに降る雨の音が響き渡っていましたが、その雨の音さえも読経の声に聞こえてきます。「今日有りと 思うて日々に 油断すな 明日をも知れぬ 露の命を」慈鎮禅師の言葉ですが、もう一句「今日のみと 思うて親に つかうべし 明日は誰(た)が身も 定めなき世に」とは円光大師の言葉で、どちらの言葉も説得力があり納得のいく言葉です。「一期一会」だからこそ今日一日を有意義に過ごして参りたく思うものです。友峰和尚より
第3962話
北陸地方に梅雨入り宣言が出された本日の午前10時より、卑山お檀家 安田家の7回忌祥月忌法要がご家族ご親戚御参列のもと厳粛に修業されました。当初天候が心配されましたが予報では夕刻より雨模様になるとのことで、無事に年忌法要を終えることが出来安堵致しました。
寳勝寺檀信徒 安田家七回忌法要を厳修いたしました
和合茶礼のひととき
安田家 ご家族の皆様とともに
本日も依然気温は高く30℃を超える真夏日となり屋外では蒸し暑さを感じましたが、このところ本堂内での法要が続いている状況上堂内は終日空調機を稼働したままになっており、快適空間を保っています。
玄関前の紫陽花「墨田の花火」
宝勝寺境内には実に約120種類にもおよぶ草木が植樹されており、玄関前の紫陽花「墨田の花火」が今年も見事な開花を見せ来寺される方々の眼を和ませています。まもなくこの時期の風物詩ともなっている「日中友好の朝顔」が加わる予定でよりいっそう玄関前も華やかさを増していくものと楽しみにしています。
山門前の塀に沿って育つ 日中友好の朝顔
さて6月も残り少なくなって参りましたが、皆様に於かれましてはお健やかにお過ごしでしょうか? 本格的な梅雨の季節を迎え九州地方や東海地方で豪雨被害が発生しており今後の梅雨前線の動向が大変気になるところですが、くれぐれも気をつけてお過ごしくださいますよう祈念申し上げております。友峰和尚より
第3961話
北陸地方の梅雨入り宣言がもうまもなく発表されると思いますが、本日も朝から蒸し暑い気候となりました。午前10時より昨日に引き続き「楽く楽く法話」が催行されるため本堂内は朝早くから冷房をフル回転させ涼しくして参詣者の御来寺を待ちましたが、本日は岐阜県中津川市の臨済宗妙心寺派寺院 松源寺小島御住職、副住職ならびに花園会の皆様がご参詣くださいました。
松源寺花園会の皆様が御来寺くださいました
小島御住職とは花園大学卒業以来約半世紀に渡って御法縁を頂いており、久しぶりの御目文字となりました。同じ宗派の団体様とあって檀信徒皆様ともすぐに打ち解け、実に気持ちよくお話しすることが出来ました。
松源寺 小島御住職、副住職とともに
法話終了後に住職としばし歓談しましたが、本当に学生時代の親交が懐かしく思い出されました。松源寺新命副住職も飛騨・安国寺住職ならびに卑山新命玄峰と同期ということだそうで、不思議な御縁を感じたものでした。いつの日か中津川市・松源寺様を拝塔したいと再会を願ってお見送りしました。
法話終了後、喫茶室にてひとときのご休憩
夕刻 安田様御夫妻が明日の法要の打ち合わせに来寺くださいました
さて7月お盆月を目前に年忌法要や祖霊供養を修業されるお家が増えて参りました。7月は昔の暦では「文月(ふみづき)」と言われますように黄泉の国と文を交わす月で、7月7日の七夕の由来は「棚旗(たなばた)」から来ており、いわゆる精霊棚を縁側に設えて祖霊を迎え、笹竹に短冊にメッセージを書いて祖霊の御供養を修業する月といわれています。いずれにしましても父母の恩と祖先の恩に感謝しながら日々を穏やかに過ごして参りたく念じています。友峰和尚より
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