6月, 2016年
第1038話
火曜日の今日は寺カフェはお休みでしたが、HAB北陸朝日放送「2時はドキドキ」の番組に生出演するため、午前11時半、スタジオに入りました。4月より始まった番組出演も3カ月となり、最近では地元のお店へ買い物などに行きますとお店の方から「和尚さん、2時ドキ見ていますよ!」って声を掛けられるようになって来ました。2時頃の他局の番組は政治や事件事故の話題を取り上げたものが多い中で、「2時はドキドキ」は地域に密着した実生活に役に立つ番組内容となっているだけに、地元の人気番組となって来ているようです。和尚も「食べどき」などは手料理を作る為の参考になり自分でも楽しんで出演させて頂いています。
※「食べどき」…話題のレストラン紹介や旬の食材のレシピを紹介するコーナーです。
テレビ局の方から、HAB北陸朝日放送特別版「ミシュラン2016 富山 金沢」ガイドブックを頂きました
さて、帰山後は久しぶりにゆっくり時間を過ごしました。今日は夏至ということで、福井の方では「焼きサバ」を食べて栄養補給をする日だそうですが、仏教ではあまり夏至に関する特別な行事も無く、栄養補給というよりも持病の慢性腰痛治療の為、夕刻いつもの病院を訪ねました。最近ではイチロー選手が毎日欠かさず行っている「初動負荷運動」が話題になっていますが、和尚もスクワットを始め腕立て伏せや腹筋運動などを少しずつ続けています。毎日の健康管理が欠かせない今日この頃。皆様どうかお元気にお過ごしくださいね。友峰和尚より
第1037話
寳勝寺 境内の紫陽花
本当に日々色々な方との出会いが有り、そのご縁が自分の次なる人生計画に深く関わっていきます。と言うのも、自分自身の心がそれらの縁をが引き付けているからに違い有りません。この世の中に偶然という言葉は存在しないのかも知れません。努力を続けているうちに必然的に次の人生に大切なご縁が導かれてくるのだと和尚は思います。
山門にて 鉢植えの桔梗が満開
ここまでの和尚の人生を振り返ってみてもそうですが、多くの人との出会いが今の自分を支えています。そのご縁が無ければ今の自分など存在しないのです。精進努力の行為が取り持つご縁こそ「仏縁」と言えるものだと思います。江戸時代初期に活躍された臨済宗の高僧・白隠慧鶴禅師が説いた坐禅和讃に「因果一如の門ひらけ、無二無三の道直し・・・」と有りますように、「因」を重視して良いご縁を自らが導いていく事の大切さでも有ります。二も無く三も無しですから、ひたすら己事究明の一路あるのみです。さて最近は所用の電話も随分と増えてきました。その事も、まだまだ人生の途中であることを意味しているのだと思っています。電話や訪問者のある限りに於いて新たなご縁が生まれていく毎日です。友峰和尚より
日曜日、早朝の来客です。
街なかの寳勝寺、小さくも緑豊かな中庭の情景
今日は10時より「楽く楽く法話」の団体様をお迎えするため、準備に奔走する朝です。一昨日、奥様が伸びた枝葉を剪定され、ますます美しい中庭。すだれの間からふと覗くと、右斜め下に、朝から黄昏るように佇む影が・・・。
※ 寺の猫ではありません。
縁台にゆったりと腰を下ろし、すだれの隙間から初夏の庭の風情を楽しんでいるかのような、近所の猫であります。
写真を撮っても、ガラス越しに顔を近づけても、まるで気にしない様子。すっかり馴染んでいます。寺カフェのお客様が近くでお茶を飲んでいても、まったく動じず、そのたびに「寺の猫ではありません。」と、ひとこと説明しております。ご近所を色々と見廻って、一番良い場所を選んでくれているのかもしれません。
鈴がついています。
第1036話
本日の「楽く楽く法話」のようす
お寺は人が集まる所!また心の安らぐ所!で有りたいと和尚はいつも願っています。日曜日の今日は朝早くから寺カフェ利用の観光客の方が来られましたが、午前10時からは岐阜県高山市久々野町無数河(むすご)地区よりの団体様に「楽く楽く法話」を致しました。寺院の活気とは今日のような状態をいうのであろうと思ったものでした。お茶を飲む人、法話を聞かれる人、お参りをされる人、歓談される人等、どの方も実に心安らかで楽しそうに過ごされていました。人気のないお堂ほど空虚なものは有りませんし、お祀りされている多くの御霊もきっと寂しい日々を過ごされているに違い有りません。
今日の社会現象としてクローズアップされつつある寺離れや、墓じまい、直葬などの問題点を探るならば、これ偏に「寺院の有り方」や「姿勢」が今、僧侶に問われているのだと思います。
大安禅寺「花菖蒲祭」のようす
本日は、文房流晴心会・野口支部による御茶会が開催されました。
福井県の伝統工芸作家によるワークショップ「福時」開催
寺院の役割としての究極の本分は「安心立命」の活動にあるかと思います。人間社会がこれだけ複雑多様になれば当然の事乍ら、心や人間関係もそれに連動して不安も一層増大していくものと思われます。そのような中、昔と変わらない生活リズムを保持している空間こそ寺院ではないかと和尚は思うのです。寺院特有の悠久の歴史の場を大いに活用しながら「今、自分の有る事の有り難さ」に触れる機会を増やして行きたいと思っています。友峰和尚より
第1035話
テレビ金沢の番組「花のテレ金ちゃん」の中で、昨日の夕方6時40分より「新金沢小景 第611景”お寺でお茶を”」と題して寳勝寺・寺カフェが紹介されました。五木寛之さんナレーションによる地元番組でしたが、とても素晴らしい構成が成されていて嬉しく思ったものです。これまでにも各放送局より取材を受けましたが、現代寺院の新たな活用方法としての「寺カフェ」は最近、地元の方々にもかなり浸透してきている感が有ります。
和尚自身、人々が寺院とのご縁を結んで頂くための色々な方法を用いて活動してきましたが、「寺カフェ」は街なか寺院での新しい活用方法だと思っています。勿論お寺で有りますから法話も行っていますが、基本的には宗旨を問わず来寺された方々が「仏教」に直に触れて頂く事が大切かと思っています。お寺の住職の事を「ご縁さん」と呼ばれるのもそこから来たのだと思います。寺院の本尊佛とのご縁、住職とのご縁、法話とのご縁、坐禅とのご縁、写経とのご縁、お茶とのご縁、供養とのご縁などを通して仏縁が生じる事を望んでいます。
今日も自坊の大安禅寺では、地元伝統工芸作家のワークショップ「福時」や「フラダンスショー」そして夕刻には地元市民の皆様による「竹灯篭の夕べ」等が開催されています。どれも人との繋がりを結んでいく為のイベントです。心の安らぎは寺院とのご縁を結んでいくところに有るかと思います。寳勝寺の寺カフェも「お寺でお茶を頂くご縁」によって大いに心の安らぎを感じて頂きたいと願っています。友峰和尚より
第1034話
午前9時半より始まった霊苑改葬工事に伴う既存植栽の選定作業でしたが、今日は業者の方と家内を交えて最終的な草木の選別でした。どの木々や草花にもこれまで多くの方々の手で育てられて来た、強い思い入れが有ります。その為なかなかすんなりとは決め兼ねる所を、涙を呑んでの決断となりました。
境内での樹木の選定
霊苑にて
午後から行われた「ふれあいパーク霊苑改葬会議」の中でもその事が話題になったわけですが、宮崎デザイナーの描く理想的な構想に近づける為の決断でも有りました。今回、選りすぐられた草木は寺院後ろ側の庭に植栽する事となりました。一件落着!と言いたいのですが、多くの「茶花(ちゃばな)」等は鉢植えにして残そうと思います。霊苑改葬工事も次第に近づいて来ました。和尚は今回の創案者並びにスポンサーでも有ります東京・㈱いせや様と、㈱ココ・プランニング様とのご縁を頂きました事に心より深く感謝申し上げる次第です。
午後、霊園改葬工事会議のようす
今日までの長きに渡る霊苑改葬工事会議でしたが、回を重ねるごとにその計画内容がグレードアップして、理想郷の霊苑構想がより鮮明になっていくのを実感できました。人生最高の安心の場所としての「寳勝寺ふれあいパーク霊苑」完成を心待ちしながら今後も更なる努力を続けたいと思っています。さて、会議を横目に寺カフェ利用のお客様がのんびりとされていました。ニュースでは東京都知事選挙の事でもちきりでした。人間って実に不思議な生き物だと思います。昨日までの自分と今の自分そして明日からの自分と、刻一刻と変化しているようです。人間の記憶はすぐに過去となりつつ、日々新しく展開して行くようです。友峰和尚より
第1033話
MLBマーリンズ・イチロー外野手がついにやりました! 日米通算4257安打達成の瞬間を和尚はライブでテレビ観戦していました。メジャーリーグ歴代最多安打記録ですから、日本人として心より拍手を送りました。今度はMLB3000本安打まであと21安打と迫っています。日本の選手が世界を相手に活躍している姿は、若者達に大いなる夢や希望やパワーを与えてくれるものだと思います。イチロー選手の42歳という年齢にも敬意を表します。今後は誰にも破る事の出来ない自己記録への挑戦になると思いますが、金字塔への大記録を念願したいと思います。早朝よりテレビなどめったに見ませんが、流石に今日だけはご縁が頂けたようです。記録達成をニュースで知る感動と、ライブで観戦中その瞬間に立ち会う感動とは全く異次元の世界かと思います。一番はスタジアムで観戦できる事だと思いますが、そこまでは無理な話です。
下野とクレマチス / 寳勝寺中庭にて
スポーツ選手のメンタルトレーニングほど厳しく重要なものは有りません。自己の健康と精神面の管理とが常に求められていますが、イチロー選手の謙虚な姿勢が際立って人々の心を打つものです。大記録を達成される方々の共通点はやはり、徹底した「謙虚」な姿勢に有ります。神仏は謙虚な精神を保持している人々に大いなるご褒美をその御利益として還元されているように思います。さて、和尚は妻と共に金沢での法務に入りました。気分がいいと何もかもが楽しそうに見えた一日となりました。友峰和尚より
第1032話
「暑中お見舞い申し上げます」と言いたくなるような蒸し暑い日となりました。皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 「第33回 花菖蒲祭」も今日で中日(なかび)を迎えましたが、お花の方は本当に綺麗に咲きそろっています。特に境内のあじさいは見事で、白い花弁が涼しさを演出しているかのようです。
廣瀬様ご夫妻とともに / 大安禅寺 応接室にて
今日は、和尚の親戚でもある廣瀬様ご夫妻が名古屋からはるばる花菖蒲観賞に来て下さり、ゆっくり歓談することが出来ました。ニュースではしきりに「今年の夏は未曽有の猛暑となる」と報道されているだけに、園内の水の管理が欠かせない状況となっています。本来、花菖蒲は乾田で育つものですが、卑山では風情を添える為に園内に水を張っています。これだけ暑さが続きますと水の減り様も早く、限られた谷川の水を集水しての懸命の管理となっています。
依頼されていた墨蹟を創作しました。
和尚にとって此の時期、お客様から聞こえて来る色々な「声」が次への備えとなって行きます。日々、人々の呟きほど大切な事はありません。思ったことを有るがままに呟きながら園内を散策される方々の言葉は、「天の声」でも有ります。心は既に来年の花菖蒲祭を想像していますが、残りの期間を頑張って整備して行きたいものです。今度の土日には「福時」が開催されます。地元の作家皆様の「ワークショップ」ですので、皆様是非見に来てくださいね。さて、お花と共に過ごす時間も次第に少なくなって来たようです。お祭りが終われば一気に「お盆月」を迎えますから、大いに心を休めたいと願っています。友峰和尚より
第1031話
爽やかな一日となりました。早朝より中庭の掃除に入りましたがこの時期の雑草の成長には驚くばかりです。つい先日徹底してお掃除したのに、お庭は草だらけ。負けてたまるものかと念入りに草引きをしましたが、これとて虚しい戦いになりそうです。つつじの剪定もやり直しで、こちらも綺麗に刈り込みました。とくとごらんあれ!写真の如くの仕上がりとなりました。
皆様!決して掃除が嫌いなわけでは有りません。なんたって掃除ほど気持ちの良い作業は他に有りませんから。徹底的に掃除がなされたかどうかを「第三者の厳しい目で精査」して頂く必要などさらさらありません。自信をもって公開です。掃除の精神の真骨頂が其処に有ります。思えば修行時代に師匠が午後から雲水の所にやって来て「おい!掃除は出来ているか?」って聞かれたので「朝しっかりやりました。」と返事をしましたら「もう既に汚いわい!!」って怒鳴られました。「刻々と掃除じゃ!!」 実に恐ろしい言葉でした。人間の心も「今が大切」という事なのでしょう。「心の掃除を怠るな!」の師匠の忠告でした。修行時代が懐かしく思うこの頃です。和尚には今、自分を叱ってくれる人はもういません。自分で自分を叱るしかありません。「有りがたや 師の恩おもう 如意の跡」です。今日も明日も又明後日も掃除の毎日となっています。
上出さまとともに / 大安禅寺 客寮にて
今日は金沢より和尚の兼務寺院・瑞光寺そして寳勝寺の檀家様が来てくださいました。本当に心から厚く御礼申し上げます。友峰和尚より
テレビ取材のようす。
本日は午後より、地元テレビ局・テレビ金沢のミニ番組「五木寛之の新金沢小景」の撮影が行われました。宝勝寺の本堂・ご本尊様をはじめ、外観や風景、寺カフェの様子などを撮影して下さり、カフェ利用のお客様にも多大なご協力を頂きつつ、無事撮影が終了致しました。撮影を快く承諾してくださったお客様皆々様、テレビ金沢様ならびにスタッフの皆様、本日は誠にありがとうございました。放送は、6月17日金曜日、テレビ金沢「花のテレ金ちゃん」で夕方6時25分頃からだそうです。(再放送は22日水曜日、お昼の11時40分頃より) ぜひご覧になってください。
中庭のクチナシが満開です
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