3月, 2018年

第1686話

2018-03-31

寳勝寺 式台玄関の枝垂れ桜

金沢市内の桜も愈々満開が近くなり、多くの人で賑わい始めています。犀川沿いの桜は七分咲くらいで、明後日頃に満開を迎えそうです。本日は、落ち着いて桜の開花を楽しむ時間も無く終日法務に集中した一日となりました。

ふれあいパーク霊苑でのご法要

霊苑の枝垂れ桜も 咲き始めています

暦が替わり、明日から四月「卯月」を迎えます。いわゆる「卯の花」の月、干支の十二支で言えば「ウサギさん」の月です。ピカピカの一年生が闊歩する月でも有り、気分一新です。日本の国は四季の変化を肌で感じることが出来ますから、本当に有り難く思います。

ユキヤナギの開花

冬には南の島に、夏には涼しい国に逃れたいと思うのも人情ですが、四季折々の風情を存分に感得出来る国は世界広しと言えどそんなに多くはないと思います。春夏秋冬を味わえる日本の中でも、北陸地方は最高です! 日本のど真ん中に位置する福井・石川・富山県は、衣食住のいずれも恵まれた豊かな地域だと和尚は思います。愈々四月を迎えますが、初夏の北陸の風情を存分に満喫したいと心をときめかせています。友峰和尚より

第1685話

2018-03-30

大安禅寺 鎮守堂

自坊に戻ると必ず鎮守堂に入って瞑想するのが和尚の習慣になっていますが、長年の風雪に耐え抜いて来た鎮守堂も流石に老朽化が進み、礼拝堂を含めすべての箇所の修復工事が不可欠となっています。そんな中、卑山金曜坐禅会会員の小林永尚大工師が、この度、鎮守堂の階段を製作して下さいました。今日はさっそく真新しく完成した階段を上ってお参りさせて頂き、大変感動しました。これまでは所々抜け落ちた階段を上っていただけに、今後は安心してお参り出来ます。本当に有り難うございました。和尚自身の自仏堂でも有る鎮守堂、今後も少しずつ修復を進めていきたいと思っています。

さて、今日から薔薇園の整備が妻と強力なスタッフの手によって始まりました! 和尚も四月に入ったら花菖蒲園整備に取り掛かりたいと段取りしているところです。いよいよ花の季節到来です! 桜、ツツジ、サツキ、モクレン、コブシ、ハナミズキ、山法師、紫陽花、花菖蒲、薔薇・・・、初夏の花達と共に過ごす三カ月間は、和尚にとってのオアシスタイムです。花や木々のお世話をしながら、心の花を咲かせて参りたいと思っています。また午前中には副住職に代わり「生き生き法話」をしました。お客様は小松市林町からの「青年クラブ」の皆様でしたが、楽しくお聞き頂けたようです。健康で元気いっぱいお過ごしください! 友峰和尚より

本日の生き生き法話より

 

第1684話

2018-03-29

「Oggi 5月号」が発売されました!

本日発売の小学館発行の女性ファッション雑誌「Oggi 5月号」に寳勝寺カフェが紹介されました。石川・富山・福井県の週末Trip「北陸の職人技・美食を見つけに!」のタイトルで紹介されていました。金沢観光協会が主催する「美味クーポン」が使える店としても紹介されているのですが、面白いのは、書院茶室の床の間に、和尚の禅画「托鉢図」が掛けられている事です。和尚の写真が無くても十分にアピールできているようで嬉しい限りです。皆様も是非「Oggi」をご購入頂き、寳勝寺カフェに来て頂ければ幸いですぞ!

2月に行われた撮影の様子

こんなに素敵な掲載記事になりました

さて、相変わらず金沢市内観光を楽しむ県外からの観光客で有名観光地は何処も賑わいを見せています。まもなく兼六園の桜が満開となれば一挙に増大する事と思います。卑山カフェも、「ふれあいパーク霊苑」をご見学の方も加わって楽しい雰囲気の一日でした。

桂岩寺様 と 助野様とともに

午前中にはお檀家様の月参りに出掛けましたが、帰山後は昨日同様来客者対応に終始した一日となり、桜の開花に合わせるかのように人も活動的になって来ているように思います。「心がふれあってら(寺)」の寳勝寺! 寺町群の中に有って寺全体が生き生きと輝きを増して来たことを実感するこの頃です。出会いふれあいの日々が続いていきます。友峰和尚より

 

第1683話

2018-03-28

寳勝寺 の 桜 / 裏庭にて

東京は桜が満開とか。例年より一週間早い開花だそうですが、金沢はいまだ蕾のようです。明日か明日かと開花が待たれますが、少しでも遅いほうが喜びも倍増するのかも知れませんね。さて、今日も良いお天気に恵まれ、気分は爽快でした。午前中には小松市の檀家様の年忌法要に出掛けましたが、春休みと有って国道8号線バイパス石川動物園付近でラッシュに遭い、あやうく遅刻するところでした。幸いに参列者の親戚皆様は関東から車で来られたとみえて、和尚が着くと同時に皆様も到着され、やれやれセーフでした。和尚にとっては初めてお会いする方ばかりですから、法要後の歓談もついつい弾んでしまいます。

金沢兼務寺院に着任して七年目を迎えており、次第に御法縁も広がりを見せています。寺に戻っても来客対応が続き、なかなか法務の仕事に専念出来ない状況下に有ります。嬉しい悲鳴には違いないのですが、さすがに加齢が問題で つ・かれ~て しまいます。春休み中ということで寺カフェは連日開業しており、市内観光を楽しむ若き着物姿の女性が目立ったようです。

また、日頃寺カフェのお手伝いに来てくれていた女子学生さんがこの度、高校を卒業して愈々県外の学校に進学するということで、最後の挨拶に来てくれました。別れは寂しいですね! しかし嬉しくも有ります。大いに自分の夢に向かって頑張ってください! 成せばなるのですから! 友峰和尚より

 

第1682話

2018-03-27

寺院宿泊仲介サイト「テラハク」に事前登録しないかと全国寺社観光協会発刊の「寺社Now」が送られて来ました。大阪に拠点を置く宿坊ポータルサイト「和空」が主催しているそうですが、全国の寺社仏閣に対しての新しい発想の提供でも有ります。今や世界中から約二千万人以上の観光客が来日されている現状を考えると、寺院の空間ほど魅力的な宿泊場所はないと思います。今年の六月に施行される民泊新法によって外国人向け宿泊が大いに緩和されるとの事、そうした、国が後押しする潮流の中での「寺泊」ですが、なかなか良いアイデアだと思います。我が宗派でも全国的に無住寺院が増加している現況に於いて、なんらかの寺院活用対策が求められているだけに、一つの方策として考えてみたいものです。

少林寺にて 壁修繕の調査のようす


さて、午前中には野町・少林寺を訪ね、岩内大工師並びに左官屋さんと共に本堂壁修繕について検討しました。今年中には寳勝寺から少林寺に居を移し、檀信徒皆様との交流を深めていきたいと願っています。夕刻からは寺町・桂岩寺住職と法務の打ち合わせをしましたが、兎に角あっという間に一日が過ぎて行きます。岩内大工師の御孫さん達が寺カフェに来てくれました。なんともかんとも可愛くて可愛くて頬が緩んでしまいました。孫の可愛さこそ、明日への活力となっていきます。マゴマゴ出来ませんで~ピコ! 友峰和尚より

桂岩寺ご住職と 法務の打ち合わせ

岩内大工師のお孫さんたちと

岩内大工師のお孫さんたちと 本日は誠にありがとうございました

第1681話

2018-03-26

毎日好いお天気が続いています。雪のため随分と長い間ご無沙汰していた金沢・兼務寺院傳燈寺の視察を兼ねて午前中に掃除とお参りに行ってきました。常日頃お寺を管理して下さっている地元区長の西川久行さんにお会いし、今年の豪雪状況などの話題でしばし歓談しました。

伝灯寺町会長の西川氏です

中庭 の 残雪

弁天様の祀られた 洞窟の入口

堂内は年末に大掃除をしたのでとても綺麗でホッとしました。傳燈寺での法務活動がいまだ十分でなく、今年こそは「弁天会」を中心に行事を開始したいと思っています。傳燈寺を囲む山々はすっかり春めいていて、新芽の匂いが漂い気分は最高でした。お山って素晴らしいですね! なんといっても空気が違います、とっても美味しく感じます。自坊の大安禅寺の空気にも似て、本当に爽快な気持ちになりました。

寺町の大工師 岩内さん親子

さて、本日はひと冬のあいだ寳勝寺玄関に設置していた雪除け三角屋根を、岩内大工さん親子が撤去してくれました。玄関がいっぺんに明るくなった感じです。長い長い冬の季節から解放された瞬間でも有りました。撤去と同時に転任と新任の挨拶にお客様が来寺されました。

頑丈で重い 雪除け三角屋根 を ひとつずつ分解

河原市石材様も手伝いくださり、移動中

作業終了後、応接室でしばし歓談しました

地元新聞社の方が 異動と新任の御挨拶に来られました

まもなく四月!ピカピカの一年生が新学期を迎えようとしています。 嬉しいですね!楽しいですね!頼もしいですね! みんな、みんな頑張ろうね! 和尚もリフレッシュして頑張るぞ! 友峰和尚より

第1680話

2018-03-25

今朝の寳勝寺 寺カフェ

気温が一気に上昇し、日中には18℃を超えました。朝方は随分と冷え込んだので寺カフェは暖房が点けられましたが、午後からは汗ばむほどでした。春休みの日曜日とあって、家族連れの観光客の方が御茶を楽しむ姿が多く見受けられたカフェの一日でしたが、和尚も午後からは典座(台所方)のお手伝いに入り、久しぶりに良い運動となりました。

カフェのお客様から頂いた 桜の花

夕刻には、旧姓・楠牧子さんが御主人と来寺され、昨年10月ご結婚のご報告を受けました。御主人はお花屋さんを営んでいるとのことでしたが、趣味はミュージシャンとしてボーカルを担当しているとの事。そう言えば牧子さんもドラマーで、音楽がこの度のご縁となったそうです。お話しの最中でも音楽のラップのリズムに乗っているかのような、テンポの良い素敵な御主人でした。

藤井雄介様 牧子様ご夫妻とともに

牧子さんは、和尚が長年ご厚誼頂いている文房流晴心会・野口翠智社中のお弟子さんで、以前、パリで個展を開催した折には社中の皆さんと共に参加くださった方です。また、卑山寺カフェを開業した折には、遠路を福井から金沢まで度々お手伝いに来て下さいました。現在は藤井牧子さん。御主人は藤井雄介さんで、福井市内のライブコンサートで目下活躍中との事です。ラップいいですね!ぜひ一度彼の声を聴いてみたいものです!
さて春休みですので、皆様もご家族揃って是非寳勝寺寺カフェに来て下さいね。午前中にはふれあいパーク霊苑での御供養が有りましたが、とっても清々しくて気持ちの良い風が吹いていました。桜の開花を楽しみにしています。 人生心の花を咲かせましょう! 藤井さんご夫妻いつまでもお幸せに! 友峰和尚より

第1679話

2018-03-24

春を告げる イチゲの花が咲き始めました / 寳勝寺 中庭にて

今日は好いお天気になりました! しばらくはお天気の日が続くそうですから、頑張って外掃除をしましょう。大安禅寺の境内はとっても広いので雪解け後の掃除は実に大変です。しかし今年から力強い助っ人の加藤職員を得て、副住職と共に日々境内の掃除が隅々まで行き届いているのは真に気持ちの良いものです。和尚の人生のモットーは「掃除」に尽きますから、今日は寳勝寺中庭の掃除を徹底してやりました。と言っても自坊と比較すればあっけなく終了です。ついでに応接間のガラス拭きもしました。ピカピカに成り気持ち最高です!なんといっても「一に掃除 二に掃除 三四掃除に 五に掃除」ですよ。

寳勝寺 中庭の掃除

雪で折れた 柊の枝を集めているところ

雪で折れた 椿の枝を切っているところ

さて、大安禅寺の「平成30年豪雪」被害箇所の修復工事が、渡辺社寺建築の手によって始まろうとしています。この度は本当に多くの方々からお見舞金を賜り、感謝の言葉も有りません。重ねて厚く御礼申し上げます。いまだに何方様にも十分な御礼のお返事が出来ていませんが、どうかお許しください。一刻も早く復興したいと思っています。「刻苦光明必ず盛大なり」と信念をもって頑張って参ります。暖かくなると身体も次第にスムーズに動き始めているようです。

 

 

第1678話

2018-03-23

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 奥の院のしだれ梅

最近は和尚のブログも卑山年中行事のお話が中心で、同じ話題が続いてしまいました。でも「ちょっといい話」は尽きません。和尚にとって、多くの方が寺を訪ねてくれ色々なお話をする時、たくさんの「いい話」を聞く事になり、皆様から多くのヒントを頂くわけですから、もう「たまんない~」時間なのです。いい話を聞くと、すぐに携帯電話のメモ機能にインプットします。昨日も、お話し中に早速メモしましたよ。和尚の大先輩のお話しですが、膝小僧の軟骨が痛み、近日中に手術をすると言われたので、「エッ!軟骨? ナンてコツちゃ、それはいかんね!」と。皆さん、わかりましたか?「軟て骨ちゃ、それはいかんね」と呼応して言ったのです。すぐにわかれば「ガッテン、ガッテン」です。ユーモアか駄洒落か、いずれにしても笑いが有るのはいいことです。「笑う門には福来る」なんです。手術の成功をお祈りしています。

春の観光シーズン 寺カフェも賑わっています

つるばらの芽吹き 


さて、自坊を離れ今日は寳勝寺に入りました。ふれあいパーク霊苑・奥の院のしだれ白梅が見事に咲いていました。あまりの可憐な美しさに見とれてしまいました。青空に両手を広げるかのように枝を伸ばして沢山の花をつけています。白い花遍の一つ一つに各各祖霊の魂を感じます。美しいですね! つるばらの枝先にもまた小さな蕾が沢山ついていました。まもなくお花の季節を迎えようとしています。友峰和尚より

第1677話

2018-03-22

雲 板 / 大安禅寺 庫裡玄関にて

 

冷たい雨が降りしきる一日となりましたが、皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 最近はスギ花粉が飛び散り花粉症に悩まされている方も多く見受けられるようで、そこにpm2.5の大気汚染予報と相まって外の空気を吸うのもままならないご時世となっています。まもなく黄砂飛来が加われば更なる健康被害が心配されます。山中に有っては花粉症が一番問題視されますが、寺の廊下の縁などは杉の花粉で真っ黄色になるくらいで、参拝者もマスクを使用しなければならず大変!大変! ですが今のところ和尚自身には影響無いようです。

 

庫裡玄関から境内を臨む

 

昨日は彼岸会法要が厳修され、明けて本日は実に静かな禅寺の風情を醸し出しています。特に庫裡玄関はピーンと張り詰めた、まるで針が頬を刺すような鋭い空気感の漂う禅寺ならではの雰囲気でした。托鉢に使用する草鞋(わらじ)や、今では見かけなくなった下駄、そして網代笠に雨合羽などがそのような空気にさせているのかも知れません。

 

 

そもそも「玄関」とは禅の言葉で、語源としては中国「老子」の「玄のまた玄なる衆の妙なる門」から由来し、「玄」は悟りの境地、「関」は入り口の意味で、「玄妙なる道に入る関門」ということで、まさしく仏門への「関所」でも有りますから無理からぬ話ですね。

 

 

和尚なども修行中は裸足で月参りは下駄でしたから、玄関に下駄が置いてあると気持ちが引き締まる思いがするものです。禅寺の玄関!入る時は合掌してから入ると気分も一新するというものです。「頼みましょう~」「ど~れ~」恐ろしや恐ろしや・・ 友峰和尚より

 

 

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