和尚のちょっといい話
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友峰和尚のちょっといい話 【 第4437話 】
2025年 10月 10日 談
「秋の野の 草の葉ごとに おく露の そのほどほどに うつる月影」とは実に今の時季に詠んだ歌ですが、本当に夜になると一度は夜空を見上げて月に見入ってしまいます。ここ数日は台風の影響からか曇り空が多くなっていますが、それでも雲の合間から顔を覗かせる月もまた格別です。普段はそれほど月を意識することは有りませんが、日本の四季を通して中秋頃の月は随分と心が癒される気がします。
秋の光に照らし出される ふれあいパーク霊苑のバラ
日々書き続けている「ちょっといい話」は一日を過ごすなかで気持ちが穏やかになる安らぎの瞬間の出来事を書き留め、それは所謂「はっ!」とする瞬間でもあり、自分の心の穏やかさに気づかせてくれる出会いの瞬間とも言えます。
誰もが和尚と同じ経験をされていることと思いますが、自然の風情や人との出会いまた音楽鑑賞、スポーツ観戦ある時は多くの動物とのふれあいから安らぎを得るものです。
さて午前中に少林寺お檀家総代・中山家の月参りに出向きましたが、白山連峰を望む山間の景色はすっかり秋の風情に変わっていました。「いつ来ても 世離れ果てし この寺は 門入るからに 心地(ここち)異(け)にする」とは幕末の福井の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)が大安禅寺で詠まれた歌ですが、古寺を深訪してみたくなる好時節を迎えているようです。お健やかにお過ごしください。友峰和尚より
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