和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2475話 】
2020年 05月 27日 談

大安禅寺 庫裡玄関 「脚下照顧 きゃくかしょうこ」

自坊で過ごす一日は実にゆっくりとしたリズムの中に有ります。と言うのも、法務のほとんどを新命副住職が遂行しているからですが、和尚の仕事は専ら境内や堂内の整理整頓と掃除に終始しています。

修理保存工事の関係上、現在は本堂・庫裡ともに使用されていない為どことなく寂れた雰囲気が漂い、参拝客で賑わいを見せていた頃のことを思い出します。5年後には庫裡も解体修復されることになっており、本日は感謝の気持ちを込めて玄関を掃除しました。「玄関」という言葉は禅語でも有り、読んで字のごとく「玄妙な道に入る関門」という意味です。禅寺全体の掃除に於いても玄関は特に重要で、掃除の後には土間に「一円相」を水書きするものです。

「一円相」は悟りの当体を意味しており、玄関に一歩足を踏み入れると「ハッ!」とするものです。思わず合掌したくなるほどの張りつめた緊張感漂う玄関こそ、禅寺の命でも有ろうと思うものです。友峰和尚より

一昨日 宝勝寺にて ㈱ココ・プランニング様とともに

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