和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第2735話 】
2021年 02月 11日 談
大安禅寺 庫裡玄関にて
穏やかな日和の一日となりましたが、このところの寒暖差の激しい気温の変化に対し健康管理には十分に気をつけて頂きたいと願っています。朝方、境内を一巡して工事の進捗状況や豪雪による建物の被害箇所など見て回りましたが、思ったより被害が少なかったようでひと安心しました。ただ、豪雪の影響で野生のイノシシ達も食料が少なかったのか、境内のあちこちが掘り返されおまけに猪除けの柵までも無残に破壊されており、雪解け後にはその後始末が待っているようです。
駐車場の 山水の水車
庫裡玄関から望む工事中の本堂素屋根にも何処となしか春のぬくもりを感じ、また駐車場の隅っこに設置されている幾つかの水車の音が心地よく響き渡っていました。「いいですね!」「何がいいのですか?」「いや風流ならざるところまた風流って感じがいいんですね」。いつもと変わらない駐車場の風景ながら、水車の水の音そしてそよと吹き抜ける風の冷たさ、また黒ずんだ残雪の雪解け水・・なんだか気持ちが落ち着きます。心の安らぎは、なんでもない風景の中から伝わって来るように思いました。南無観世音菩薩 友峰和尚より
「越前 水仙之図」2008年制作