寶勝寺日誌
土曜日の寺カフェです。十月に入り大学の夏休みも終わったためか御客様は大人の方が多く、賑わいつつも静かな寺内です。お庭では、御町内の皆様にも大変好評だった酔芙蓉が名残花となり、可愛らしい種の袋がふくらみ始めました。
日中友好の朝顔の大きな種です
白いほととぎす
また今年は、酔芙蓉の陰に岩沙参(いわしゃじん)が沢山咲きました。一昨年、庭作りの際に奥様が植えられたもので、3回目の秋にして見事に開花しています。
秋のお彼岸を過ぎ、夕暮れも本当に早くなって参りました。つい先日まで、メニューに「かき氷」が並んでいたのが夢だったような冷え込みです。境内には白萩や孔雀草が咲き、本格的な中秋の到来を感じます。
シルバーウィーク中には沢山の方々にお参り頂き、また「寺カフェ」をご利用頂きました。寺内には爽やかな風が吹き込み、とても過ごしやすく、皆様ゆっくりと過ごされていました。
忙しいなかにも、嬉しくなるようなお客様との交流もあり、思い出に残る連休となりました。ご来寺頂きました皆様に、心より厚く御礼申し上げます。
今年名残の「日中友好の朝顔」が咲く、寳勝寺・式台玄関です。ほとんどの花が終わり充実した種を作り始めている中、いちばん最後に苗付けした鉢が今ようやく開花しました。秋の朝顔は昼過ぎまで美しく、カフェに立ち寄られたお客様にも良い姿を見て頂くことができます。
そしてこちらが、最近の寺カフェの内装です。右側に見える行燈は越前和紙工芸師・長田和也氏が製作されたもので、春夏秋冬を問わず一年じゅう寺内に飾られていますが、夏は幽玄で涼やかに、そして秋になると、温かく穏やかな燈火へと変化しているかのように見え、とても趣があります。(「癒し」をテーマとする寺カフェの空間において、日々重要な役割を果たされています…。) また、ランチョンマットを新しくし、季節の雰囲気をより楽しんで頂けるようになっています。
本日は午前中、寺カフェをお休みし、承証寺様と極楽寺様にて行われた「寳勝寺霊園改葬工事説明会」に同行させて頂きました。その折、極楽寺の御奥様より、御本尊・阿弥陀如来さまのお話しをお伺いいたしましたので、ご紹介させて頂きます。
極楽寺本堂に安置された、大きな阿弥陀如来坐像。今から約六百年ほどまえに造られた仏様で、背丈は一丈六尺、「丈六(じょうろく)」の阿弥陀様だそうです。
昔からの逸話に、お釈迦様は身長が「一丈六尺=4メートル85センチ」であったという言い伝えがあり、大きな仏様を造る際のサイズの基準としてこの「丈六」が用いられるようになったそうです。数年前、金箔を貼りなおされたとのことで、歴史深い御内陣の暗さのなかに、荘厳に鎮座しておられました。御本尊の後ろへ回ると、法然上人の像や開基様、歴代住職の御位牌などがお祀りされており、現在の住職は第25世でいらっしゃるとお話しして下さいました。寳勝寺のお隣りの御寺院ですがなかなかゆっくり参拝させて頂くこともできず、今日は本当によい機会を頂きました。また、この寺町寺院群の七十余寺に、大切に守られている仏様が沢山たくさん有ることに思いを馳せますと、改めて、金沢市寺町の独特な清浄感に納得する日となりました…。
8月も終わりに近づき、今日の金沢は久しぶりの大雨模様となりました。気温もぐんと低くなり、寺カフェのお客様が「寒い、寒い。」と言いながら入って来られたほどです。今日はなぜか、ほとんど女性の方ばかり。まだまだ夏休みの続く学生さん達のグループも多く来られました。
上の写真は昨朝の朝顔ですが、涼しくなったとたんに花々が元気になり、いよいよ満開です。葉は少しづつ黄色味を帯び、夏の終わりを感じさせます。
寺内のあちこちに、日中友好の朝顔を飾っています。
また今日は、お手伝いに来て下さっている高倉さんからブラックベリー(木苺)の大きな房を頂き、テーブルに飾りました。この夏さいごの、名残の果実だそうです。
お客様にも好評で、話に花が咲きます。
つやつやとした果実、金魚が泳いでいるようです…
式台前庭からは、リーリー…と秋の虫の声がしています
毎朝、たくさんの花を咲かせている日中友好の朝顔。つぼみの数からすると、これでもまだ五分咲きくらいではないかと思います。
美しい朝顔、ツルには、びっしりとツボミがついています。
まだまだ夏休み、寺カフェもにぎわっております。下の画像は、緑陰濃く森のようになっている中庭ですが、ふと見ると、信楽焼の夫婦鶴の頭に、花が咲いているような・・・
今年も、大きな一輪のモミジアオイが開花しました。 一年一度、たった一輪ですが、今、中庭でひときわ存在感を放っています!
お盆休み最終日、16日の朝を迎えました。今日も早朝から観光客が往来し、まだまだ賑わいが続いている門前の通りです。
寳勝寺の山門前庭ではいま、酔芙蓉が成長しています。今年で3回目の夏を迎え、いよいよ大きくなって参りました。そして今朝、今季第一輪目となる開花です。
直径10センチをゆうに超える大きな花が咲きました!
根元では、初雪かずらがこぼれんばかりに育っています。
朝顔も、たくさん咲くようになりました。四~五分咲きです。
ほととぎすのつぼみ
お盆休みに入り、寺カフェもこの数日は大いににぎわっております。ご家族連れやカップル、熟年のご夫婦、お友達同士、あらゆる国からの外国人の皆様、ご近所の常連の方、そしてお墓参りの檀信徒皆様、、、朝のオープンから午後5時の閉門まで、本当にたくさんの方々が寳勝寺を訪ねられ、お参りをされ休憩して行かれます。連日の喫茶業務の疲労を感じつつも、とても感慨深い思いです。
そんななか、今日は、日頃大変お世話になっております文房流晴心会・野口社中の楠さまと武曽さまが、接客のお手伝いに来てくださいました。
お席へのご案内からお運び・片付けまですべてをエレガントにこなして下さり、本当に心強く有り難いことでした。台所も和気あいあいと明るく、マンバワーなるものを感じる一日となりました。楠さま、武曽さま、本日は誠にありがとうございました。
ゆったりくつろぐ、御香の漂う寺カフェです・・・
7月31日、「日中友好の朝顔」2015年の第1輪目が開花いたしました!今年で3年目を迎え、すっかり宝勝寺・夏のメインフラワーとなりました朝顔です。
すでに垣根の1.5倍くらいにまで伸びたツル。毎朝、誘引しながらツボミの成長を楽しませていただいております。
今年は庫裡側の入り口にも…
発芽したばかりの苗もあり、これから長らく楽しむことができそうです。いよいよ八月です!