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お寺で会議 のようす
本日、午前9時の寳勝寺です。専門業者の設営スタッフの方が本堂の畳上にカーペットを敷き、テーブルや椅子・パソコン、会議資料や通勤バックなどの小道具(?)が運び込まれています。

続いて、次々と集まって来られたスーツ姿の皆様。実は全員エキストラで、これから「お寺で会議をしている風景」の写真撮影が行われるところです。最近、会議室やホールなどの近代的建物ではなく、文化財や歴史ある寺院・自然に囲まれた場所などで会議や催事を行いたいという要望が増えているそうで、県内外の企業団体を対象に金沢市が誘致活動を行っているそうです。寳勝寺では、喫茶室や応接室・本堂大間などお寺の空間を活用して頂き、それが寺院運営維持に繋がればということで今回、参画させて頂くこととなりました。

資料を見ながら 真剣に話しているように見える 外国人の方も エキストラです

薄着のスーツ姿ですが、とても寒い本堂

顔の角度を細かく指示される カメラマンの方

住職の法話中 という設定で 写真撮影
寳勝寺での会場利用には、オプションとして「寺カフェ」は勿論「法話」や「坐禅」「写経」なども御提案させて頂く予定です。模擬会議の撮影後は住職が登場され、法話中の写真も撮影されました。

「笑う門には福来る 怒る門にはホスピタル」とエキストラの皆様も唱和され、和やかな撮影風景です。その後、住職は寳勝寺の歴史などを説明され、無事に撮影が終了しました。関係者の皆様には大変おつかれさまでございました。・・・会場利用の誘致に向けて、今後も準備が進められることになっています。
第1270話

写真撮影用 模擬会議です
金沢市寺町には国選定伝統的建造物群として七十四の寺社仏閣が建ち並んでいますが、その寺院の活用方法として地元では色々な取り組みがなされています。今日はその活用法の一環として「寺院の空間を会議場として利用できないか」という提案から、金沢市と関係企業による模擬会議風景の撮影が行われました。


金沢市内には多くのホテルが有りそれぞれに立派な会議場を有していますが、ホテル以外のユニークな会議場としての模索が始まっているようです。確かに悠久の歴史を持つ寺院での会議となりますと、緊張感も有りまた真剣味も増すといった感じでしょうか? いずれにしても寺院空間をもっともっと開放して布教活動の拠点として有効に活用できればと願っています。

須貝さんが和尚の御誕生祝いをしてくれました
さて相変わらず和尚は東奔西走の中での法務が続いています。決して褒められた状況では有りませんが、与えられた法務を粛々と遂行しています。皆様はこの時期どのよう過ごされていますでしょうか? 今年の北陸地方は雪の少ない2月ですが、やっぱり雪がないと何処か心も落ち着かないものです。明日からは再び本格的な雪模様となるとか。この時期、大いに哲学したいものです。友峰和尚より
第1269話
注意一秒怪我一生!では有りませんが、転ばぬ先の杖ということで本日は意を決して川北病院を訪ね、具合の悪い所を診て頂きました。院長先生にはここ数年、持病の椎間板ヘルニアでお世話になっており、今日は日頃気になっている箇所を診て頂きました。長年墨蹟をしてきた為か右鎖骨が突起して痛みが生じ、色紙など書く時には妙な関節の擦れる音がするので大事をとっての診察でした。新しい病名を先生より頂き処方して貰いました。また幾つか身体の気になる部所も丁寧に診て頂きましたが、心配ないとの事で安堵しました。

皆様も経験が有ると思いますが、掛かりつけの病院を訪ね先生の声を聴いているだけで、みるみる具合が良くなっていく感覚! 特に先生との相性が好いと尚更の事です。川北院長先生のソフトで親切丁寧な診察には感激します。皆様にも金沢市野町・川北病院をお薦めしたいと思いますよ! その後はお薬を頂いて無事に帰山出来ました。安心!安心! その勢いで法務局を訪ね、先般提出した書類の補助提出をしてきましたが、そこでも女性職員の親切な対応に感謝しました。本当に日々学習です。人のふり見て我がふり直せ!です。今日は終日、有り難う、お陰様の一日となりました。小雪の舞い散る寒い日でしたが心はホッコリした温かくて穏やかな時間を過ごせたようでした。友峰和尚より
第1268話

今年最初の「楽く楽く法話」が寳勝寺でなされました。境内は霊苑改葬工事中のため参詣者の皆様には仮設の通行路で大変ご迷惑をお掛けしていますが、本日は愛知県からの漁業関係の団体様で立春を迎えた金沢市内観光を満喫されながらの御来寺でした。広い大安禅寺の本堂とは違ってこじんまりとした寳勝寺本堂での法話はお客様との親近感をもたらし、和やかな雰囲気の中で楽しくお話し出来ました。

法話中 十一面観世音菩薩の説明をしているところです
現在は工事中のため寺カフェは土曜、日曜日のみとなっており、「楽く楽く法話」希望の団体様だけは平日でもお受けしています。流石に和尚も70歳を目前にしてこのところの急激な体力低下には愕然とします。30年以上に渡って休むことなく大安禅寺で「生き生き法話」を催行して来た事が嘘のように感じます。何をやるにも「気力・体力・継続力」が要となるので、この2月を体力強化月間と決め込んでトレーニングを開始したいと思います。テレビ番組もなぜか高齢者向けの健康に関するものが俄然増えてきたように感じます。成る程!65歳以上の方が3500万人を超えた「高齢化社会日本」では、どのような説法より健康維持管理のお話が説得力があるようです。さて皆様は日々健康維持の為に何を尽力されていますか?「生老病死苦」の現実を目の当たりにする昨今です。友峰和尚より

第1267話

本日も 立春大吉 の御祈祷が行われました
毎年感じるのですが、節分会を無事に終え立春を迎えると、気分ががらりと変わります。我が国古来の伝統的行事での習慣は、実に日本風土の中で民衆に根付いて来た日本人の知恵でも有ったように思います。勿論、約五千年の歴史を有する中国の慣習から学んだものも多くありますが、日本の風土に合わせた独自の行事も沢山あります。例えば節分会や薬師如来大祭また彼岸会や全国的大社のお祭りなども日本独自のもので、いずれも島国そして火山国である小さな国土で生き抜くための知恵だと思います。どの行事も人々の和合と団結を根本理念とし、常に神社仏閣を起点に深い民衆の信仰心から成り立っている事を感じます。しかも日本の四季の移り変わりを楽しみ、山や海そして大地からの恵みに感謝を捧げる、極めて純粋で敬虔な気持ちを表すものが多く感じられます。

節分会より 越前和紙工芸師・㈱長田(おさだ)製紙所の長田様ご夫妻とともに
少子高齢化社会の進む我が国に於いて次第に古来よりの伝統的文化行事の継続が危ぶまれていますが、規模を縮小してでも、その行事の持つ真意義を後世に伝えていく義務が現代人に求められているようです。立春を過ぎて間もなく旧暦の読み方で弥生三月を迎えますが、この弥生(やよい)という意味も「いやおい」すなわち「草木が愈々生い茂る」様から出た言葉と記されています。我々の心の本当の安らぎは、自然と共生していく事で有ると知る今日この頃です。友峰和尚より

第1266話

昨晩は盛大な節分会となりました。雪の無い節分会は今回が初めてで、地元を始め近隣の町から大勢の老若男女の皆様が参加しての御祈祷会でした。毎年工夫を凝らした「鬼やらいと豆まき」並びに「音楽と踊りのイベント」また「福引大会」など、盛りだくさんのメニューで参加された皆様も節分会を十分に堪能された様子でした。


今から三十五年ほど前に、北陸地方の長い長い冬を乗り切って頂くための行事として新たに始めたわけですが、今ではすっかり卑山の年中行事として定着したようです。「お寺は人の集まる所」をコンセプトとし、一年を通して色々な催事を企画実行して来た五十年でもあったように思います。



六月に開催される「花菖蒲まつり」も地元の風物詩となっています。寺離れの進む今日に於いて、癒しの場所としての寺院の活用が求められていますが、現在では「坐禅会」「写経会」「ヨガ教室」「坐禅研修会」「生き生き法話」等々、色々な催し物を通しての布教活動がなされているところです。



さて今日は「立春」です。北陸地方にとってはまるでウソのような陽気のしかも雪の無い「立春」を迎えました。早朝にぐるりと境内を一周しましたが、空気の中に確実に春の到来を感じたものでした。「無事是貴人」(ぶじこれきにん)の心境でした。多くの参詣者で賑わいを見せた昨晩の節分会がこれまたウソのようです。この一年間、皆様の日々の生活が無事である事を心から念じたいと思います。大勢お参り頂き本当に有り難うございました。南無観世音菩薩 友峰和尚より
霊苑改葬工事 2/4

本日の寳勝寺 寺カフェです。先週に引き続き、お足元の悪い中をお越しくださった皆様、本当にありがとうございます。メニュー看板のまわりや通路には花鉢を飾って、せいいっぱい華やかにしています。

今日は 地中の工事は お休みです

霊苑では 土曜日の今日も 工事が進んでいます




現場監督の方が、最奥の白壁付近に見える地面が実際の高さです、と説明して下さいました。輪郭がはっきりと見え、ますますイメージが膨らみます。
崇高山少林寺 半鐘
今朝の 少林寺 境内です
本日は午前九時より少林寺にて、釜師・第十四代 宮崎寒雉様が寄進された「半鐘」を吊るす作業が行われました。寺町にお住まいで寳勝寺の屋根修復も手がけられた大工師・岩内様と、御手伝いの大工師の方が来られ、さっそくに作業が始まりました。立春を迎え清清しい青空ですが、本堂の前には一月に降った雪の大きな塊が残っています。半鐘は、写真右の式台玄関から入り本堂へ上がる階段の天井に吊るされることになっています。
こちらです。

作業に先立ち、靴箱の足を修理してくださっているところです。

作業を見守る 宮崎様と 少林寺の奥様

龍 頭
木材を加工されている間、釣鐘をじっくりと鑑賞させて頂きました。「鐘」というと重々しい黒緑色をイメージしますが、陶磁器のように明るい緑青です。大工師さん二人がかりでやっと持ち上げられ吊るされた後、宮崎様に確認して頂きながら高さや方向が調整されました。





「寄進 十四代 宮崎寒雉 平成丙申 師走」

吊るされ いっそう際立つ 美しさです
宮崎様が即席の木槌で鐘を鳴らされたのを聴きましたが、音色は清く高く、長く余韻の残る素晴らしい音で、少林寺先代住職の奥様もとても喜んでおられました。機会がありましたら是非お聴き頂きたいのは勿論、いつか是非このホームページ内で音響をお届けしたいと思っております。

境内にある梵鐘の案内板が、新しくなっていました

霊苑改葬工事 2/3
三月を思わせる好天気となりました。寳勝寺境内では、配線・配管工事が進んでいます。明日は土曜日ということで、寺カフェの準備をしながら作業を見守っているところです。




天気が良いと、おのずと外へ出たくなります。事務の合間に、外の物置を整理したり玄関に飾る鉢植えを作ったりしながら、冬の貴重な陽光を浴びました。寳勝寺では梅と柊を飾って立春を迎えたいと思っております。
第1265話

今日は2月3日、旧暦では大晦日にあたります。明日は四節気の最初「立春」ですが、北陸地方としてはこの時期本当に珍しく雪の少ない好天気となりました。過去を振り返っても「節分」にあって今日のような気候は初めてではないかと思います。午後6時半より卑山「節分会」が厳修されますが、例年ですと道路は凍りつき、駐車場などはパリパリに凍って歩くのが困難な状態ですが、今日だけはその心配はなさそうです。節分会は夜の行事で有る為、今日は境内の整備に集中しました。「災難消除」の御祈祷故に、いかなる事故もあってはなりません。念には念を入れての整備となりました。

さて、御祈祷の意義とは?と問われたら「一に掃除、二に笑顔、三四元気に、おかげさま」と和尚は答えます。人生においてはそれぞれに色々な災難に遭遇しますが、その災難が大難ともなり小難ともなって人々の心を不安に貶めます。身体の成長過程では時折休息を求められていますが、ついつい無理をして頑張ってしまい、健康を害することが有ります。その無理をする年齢こそ「厄年」です。長い長い人生に有って十年に一度くらいは、自分の身体や健康について直指(じきし)することが肝要かと思います。自身の体であって本来自分のものでは無い! 所謂、身体は一生お借りしているものだと感じ、感謝の真を捧げる事がご祈祷の意義でも有ると思います。

江戸時代、禅宗中興の祖に「白隠慧鶴禅師」という御方が出られ、わかりやすい和讃を作りました。その中に「無想の相を相として 往(ゆ)くも帰るも余所(よそ)ならず 無念の念を念として 謡うも舞うも法の声」と有りますように、「真実には本来決まった形が無いと感じ 心のこだわりを捨て穏やかに日々を過ごせば 行いがそのまま真実と成り 自分も含め周りの人も穏やかになって行きます」と説いています。ご祈祷は真理の姿そのままに、心を安心に導き感謝の真を捧げるものでもあります。今日は長いブログになってしまいましたが、最後まで読んで頂き感謝申し上げます。どうか皆様を色々な災難からお守り頂くよう、本日は全身全霊でご祈祷申し上げたいと思います。友峰和尚より


