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第1638話

2018-02-11

時折青空の見えるお天気となり、心なしかホッとしました。一晩で1メートル以上の降雪ですから、夏場なれば大洪水に見舞われていたということなのでしょうか? 近年の異常な気象変動はあまりにも極端すぎて予測も出来ず対応策に困惑します。この度の想像を絶する豪雪には手の打ちようも無くお手上げ状態でした。

お檀家様除雪応援のおかげで 参道を確保

金沢から急遽自坊に戻って3日目を迎えましたが、副住職との懸命の各建物屋根除雪が功を奏し、今のところなんとか被害を最小限に食い止めています。境内の参拝路は、お檀家様自ら除雪機を運転して救援して下さり、本当に感謝申し上げます。

ほとんどの自治体ではいまだに幹線道路の除雪がなされている状況で、多くの町内の生活道路には山のような積雪がそのまま残されています。大安禅寺のような山中の寺院はひとたび豪雪に見舞われると孤立状態になってしまいますので、なんといってもお檀家様の援護は本当に有り難いものです。

各所で 下屋が折れ、瓦が落ちるなどの被害が出ました

県議会議員 畑孝幸氏による 豪雪被害状況の視察 / 大安禅寺 本堂にて

午後からは地元県会議員・畑孝幸氏が、重要文化財建造物雪害状況を視察して下さいました。近年では、少子高齢化の影響からか各寺院に於いて檀信徒を含めた「寺院護持会」が新たに結成されつつありますし、重要文化財建造物を多く保有する寺では特に必須の課題となって来ています。「重要文化財を守ろう」をスローガンに今後多くの方々との御法縁を頂きながら、寺院護持と愛山護法の精神を後世に伝えていきたいと強く願うものです。友峰和尚より

 

第1637話

2018-02-10

ピョンチャンオリンピックが開幕しましたがとても観戦する余裕すらなく、必死で除雪にあたっています。いったい今回の豪雪は何を意味するのだろうと一所懸命に思案しながらの作業です。今年度より卑山重要文化財建造物全面修復工事が始まろうとしている矢先の大雪で、建物のいたる所に甚大な被害が出ています。

屋根雪が木扉を突き破り / 大安禅寺本堂正面向拝 

特に今後の豪雪を考えると、本堂屋根は瓦葺より銅板葺のほうが雪を管理をする上で優れていると感じましたし、融雪装置も必須の課題となりました。寺へ通じる交通インフラの全てが遮断されたのは今回が初めてで、防火の面でも色々考えさせられたものです。

瓦を引きずり、落ちてくる屋根雪 / 大安禅寺 書院

建物内では 雨漏りが始まっています

建物から救済悲鳴が聞こえてくる毎日ですが、重要文化財を守る上での「人」もまた重要で、本日は金曜坐禅会会員の大工師・小林永尚棟梁が職員を伴って本堂雪囲い養生の為に馳せ参じて下さり、また上田工務店社長自ら養生用の板を急遽運んでくださいました。心から感謝申し上げます。

大工師・小林永尚氏が 救援に駆けつけてくれました

落雪から窓を守るため 板で補強しています

歴史有る重要文化財建造物を後世に残していく為には、あらゆる護持組織が不可欠の課題と言えるようです。毎日のブログが豪雪の話題に集中していますが、普通の状態に戻るのにはまだまだ時間がかかりそうです。友峰和尚より

第1636話

2018-02-09

野町・少林寺 中庭側の落雪

2月4日から降り続いた大雪のため、連日雪対策に追われたこの一週間でした。昭和56年の北陸豪雪の時、和尚は34歳でしたから、新命副住職が誕生するちょうど一年前の出来事です。あれから36年が経って再び豪雪に見舞われることとなったわけですが、新命和尚にとってはなにもかもが初めての経験できっと戸惑ったことと思います。

屋根雪が ガラス戸 を 突き破る 勢い

節分明けに金沢寺院の法務遂行の為に出向いたものの、豪雪報道がなされる度、自坊が心配で胸の痛む毎日でした。当然の事ながら金沢兼務寺院でも連日除雪に追われましたが、今日は午前9時より少林寺本堂除雪の段取りを済ませた後、JR北陸線がいまだ不通ということで急きょ車で自坊に戻りました。

少林寺にて 業者さんに境内除雪の指示をしているところ

図面と写真で 雪に隠れた石柱などの位置を説明し 壊さないようにお願いしました

先々代住職の奥様に 除雪状況をお伝えしているところ

 

夕方 福井に戻り 大安禅寺屋根の雪下ろし

瓦がずり落ち 雨漏りが始まっている箇所も

あまりの建物被害の大きさに愕然としたものでした。早速に新命副住職とともに屋根へ上がって、最も危険な場所の除雪にあたりました。今回は重要文化財でも有る多くの卑山建造物に甚大な被害が出ており、今後の降雪が更に心配されるところです。明日からは少しずつ雪害復旧に当たりたいと念じています。

古人曰く「刻苦光明必ず盛大なり」、只管精進努力するしか和尚に活路は無いようです。友峰和尚より

第1635話

2018-02-08

スタッフと共に 霊苑管理事務所 の除雪

強い寒気が抜けて、今日は晴れ間の出るお天気となりました。「台風一過」という言葉が有りますが、今回は「寒気一過」とでも言いましょうか? 節分明けからたった3日間で2メートルもの豪雪に見舞われた北陸地方は、日常生活が大混乱となってしまいました。大安禅寺のインフラ全面復旧にはまだまだ時間がかかりそうで、積もり積もった屋根雪の除雪が緊急課題となって来ています。明後日からは雨の予報で一気に屋根雪が重くなるため、建物の損壊が懸念されます。

昨日は野町・少林寺に出向き大型除雪機を導入したものの、山門を通過できず止む無くスコップ手作業での参拝通路確保となりました。今日も雪掻きからスタートした一日となりましたが、好天気の中での作業に安心感を覚えたものでした。週明けから再び寒波が襲来するとの予報で、出来る限り融雪作業に時間を割いて次の大雪に備えたいと思います。

瑞光寺から少林寺へと来てくれた除雪車 高さ制限で 少林寺の山門を通過できず 

やむなく人力で通路を確保しました

屋根からの落雪が 屋根に届いてしまいました

少林寺山門前の除雪だけでも 本当に助かりました

全国の多くの方々から豪雪見舞いのお電話を頂き本当に有り難うございました。先日は和尚の古稀祝いのお電話を頂き、今回は豪雪お見舞いの電話と、本当に世の中「一喜一憂」の「諸行無常」を感じ取っています。だからこその「日頃からのご愛顧とご厚誼」の大切さを思います。さて、一難去ってまた一難! 油断は禁物ですね。いかなる困難にもくじけず頑張って参りましょう!友峰和尚より

寺町通りの雪景色 / 六斗の広見から寳勝寺方面へ

第1634話

2018-02-07

大安禅寺の豪雪状況 2018年2月7日

自坊に戻りたくても全ての交通インフラが全面ストップ状態で、いかんともしがたいジレンマの中にいます。新命副住職より寳勝寺に送信されて来た大安禅寺の今の豪雪状況ですが、すっぽり雪に覆われていて未だに孤立状態とか! 2メートルほども積もった雪のため参道には除雪車も入れないそうで、昭和56年以来の豪雪となっています。

大安禅寺 正面玄関

屋根雪と 地上の積もった雪 が つながっています

車道も雪で遮断されています

なにもかも 雪の中

 

こちらは寳勝寺 屋根雪落下後

なんとか 通路を確保

金沢も例外ではなく、写真の如く本堂前は雪で埋め尽くされています。昨晩も深夜0時に除雪をし、朝は6時から開始して山門前の雪かきをしました。もはや身体全体が鉛のように重く感じられ、腰もふくらはぎも腕も肩も限界に来ています。このような時にはお風呂に入るのが一番とさっそくエコキュートのスイッチを入れたものの、落雪のため室外ヒートポンプが動かず、残念無念! 今日は急遽大工さんに来て頂き、給湯器周辺の養生をしてもらったところ漸く復活、やれやれでした。

その場で 材料を調整しているところ

緊急の防護壁が完成

ここに来てようやく大雪も峠を越えた感が有りますが、今年はまだまだ次の寒波が来そうな感じです。日頃の運動不足はもう十分すぎるくらい解消できたかと思います。大安禅寺の檀家皆様も毎日除雪に追われている事と思いますが、くれぐれも身体には気を付けて下さいね。

孫の元気な写真も送られて来ました

岩内大工師のおかげで今日は温かいお風呂に入れそうです!「いい湯だな、ははん~ いい湯だな、ははん~」って、疲れた時はお風呂が一番です。さあ皆さん!何事にもめげずに頑張って参りましょうぞ! 山のような大雪も解けて流れりゃ水ですよ! 気にしない気にしない。友峰和尚より

屋根雪、轟音とともに

2018-02-07

立春と喜んでいたのも束の間、このたびの豪雪で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。福井のほうでは、街に住んでいても「買い出しに出かけるのも命がけ」「恐ろしいほど降り続けている」というお話しで、一日も早い復旧を祈念しております。

金沢も大変な大雪ですが、寺の境内に融雪水を流し、また主要道路に近いこともあり、なんとか保っています。今日は寺町在住の大工師・岩内様が、応接室縁側の窓ガラス補強のため緊急工事に来て下さいました。また瑞光寺や少林寺にも除雪応援が駆けつけてくれるなど、本当に有難いことです。

窓ガラス補強のベニヤ板 給湯器を保護する柱と壁板

掘っても掘っても 雪

 

昨日から気になっていた、本堂の屋根雪です。一昨年に全面修復工事をし万全ではありますが、日に日に嵩が増えていました。それが・・・とうとう本日、地響きのような轟音とともに、屋根から落ちました!

見上げると、「よかった!安心!」の光景ですが・・・

眼下には、「トホホ」と苦笑するしかない雪原(?)が広がっていました。

またコツコツと雪除けが始まります。気象予報によると雪は10日頃までのようす、諦めず対策していきたいと思います。

 

第1633話

2018-02-06

寳勝寺 中庭

この豪雪で大安禅寺が陸の孤島と化しているとか! 和尚は金沢で雪と格闘しています。昭和56年以来の猛烈な寒波襲来で、北陸地方は2メートルに達しようというほどの大雪となっています。人生のうちで1回もしくは2回ほど経験すれば十分ですが、和尚はこれで三回目の経験となります。

窓ガラスに雪が迫っています

ボイラーとエアコンのファンを掘り出しているところ

経験ほど有り難いものは無く、これしきの雪で驚くわけがありません! アメダスの映像を参考に、段取りよく融雪に当たっています。昨晩は夜中0時と午前4時そして早朝6時半、3度の除雪に徹したため参拝通路は確保することが出来ています。

融雪水の蛇口を掘り出しているところ

降雪に対応する時は須らくコツコツと間断なく除雪する事が大切です。積もった雪はそのままにしておくと凍結して重くなり、除雪に何倍もの労力が必要となります。パウダースノーのうちは除雪も楽ですから、頑張って雪かきに専心すれば「苦あれば楽あり」で次の降雪にも十分対応できると言うものです。腰を痛めては元も子もないわけですから、腰バンドなどで十分に養生してから雪はねに従事してください。もちろん防寒具はしっかり身に着けてやりましょう。

窓からの景色


大雪の話ばかりでは「ちょっといい話」にはなりません。いい話と言えば「除雪作業で冬場の運動不足が解消される」事がいい話なのかも知れませんね。されど和尚も70歳! 無理は禁物です! 大雪は明後日までだそうですから、身体に十分気を付けてあと少し頑張って参りましょう!「苦あれば楽あり」ですぞ。友峰和尚より

第1632話

2018-02-05

まさにお手上げ状態の豪雪となっています。ニュースでは福井・金沢の大雪状況が全国に伝えられるほど、昭和56年以来の久しぶりの降雪で、法務は一旦中止して早朝より除雪に追われました。金沢兼務4ヶ寺院での屋根雪が軒につかえるほどの状態で、このままでは建物に被害が生じる恐れが出て来ました。

寳勝寺 中庭の雪

屋根雪が落ち 小高い山になっています

天気予報では明後日頃まで大雪が続くとかで、本当に心配されます。立春到来を喜んだ矢先の「立春寒波」襲来で、「平昌オリンピック開幕」もソッチのけで除雪に日夜奮闘しています。午前中には少林寺お檀家様の月参りがあり寺を出発したものの、何処も彼処も雪の山で交通事故も多発しており車の運転には十分気を付けて頂きたいものですね。

㈱ココ・プランニング川面専務との打ち合わせ

さて、夕刻からは節分会で鬼やらいに用いた「福豆」を頂きながら寺務の整理をしました。これまでに頂いたお手紙や御葉書をじっくりと読み返しながら少しずつお返事しようと思っていますが、どの文章も心のこもったものばかりで有り難く思います。電子機器の発達で意思の疎通も短い文章や絵文字で済ませる事が多くなりつつある今日、お手紙や御葉書の文章には一味も二味も違った相手様の思いを感じるものです。大雪が図らずも時間と心の余裕を与えてくれた一日となったようです。友峰和尚より

第1631話

2018-02-04

朝日が雪面を照らし、春の到来を告げるかのように立春を迎えました! 昨晩は約400名近い地元の方々で堂内が埋め尽くされ、節分会と鬼やらいに引き続き福引大会が盛大に行われ、子供達の元気にはしゃぐ姿を嬉しく見守ったものでした。

平成三十年度 「節分会」 御祈祷のようす / 大安禅寺 本堂にて

北陸地方の長い長い雪の季節から心を解放するため始めた「節分会大祭」も今年で40年になろうとしています。最初は100人足らずの参加者でしたが、今では多くの善男善女方々が御来寺下さって福引大会も盛大なものと成っています。お寺との御縁のある多くの企業の方々からも福引景品を贈呈下さり本当に感謝の言葉も有りません。心から厚く御礼申し上げます。少子化の進む地元各町内に有って、少しでもお寺と子供達との法縁を結んで頂く為の行事でも有り、今後も継続できればと願っています。鬼やらいの前には地元劇団の「紙芝居」が上演され、「お互いの和合の大切さ」を子供達に諭していました。

紙芝居の上映

鬼やらいにて

福豆まき と 大福引退会 / 枯木堂にて

昔のお寺では日曜学校行われ子供達が大勢参加していましたが、近年の少子化に伴い、お寺と子供達の繋がりも少なくなって来ています。仏教がクローズアップされる今の社会の中で、子供がお寺に自由に出入りできる環境を提供する事も、布教活動の重要な課題となって来ているようです。さて立春を無事に迎える事が出来、和尚も気分一新!大いに若返りを図りながら新芽を吹いていきたいと念じております。友峰和尚より

今朝のようす 茶礼での孫たちとのひととき

立春の雪

2018-02-04

昨日からの寒波で、毎日コツコツ溶かしようやく消えかけた雪がまたいっぺんに戻ってきました…。今冬はもう3回目、4回目でしょうか? しかしこれまでと違うのは、暴風雪の中にも晴れ間があり、軒先からポタポタと雪解け水が落ちてくることです。立春とは名ばかりでは無く、春が来ていることを実感しています。

ふれあいパーク霊苑では、吹雪の合間を縫って朝からスタッフの皆様が通路の除雪をされています。この景色も今冬、何度目でしょうか!? 雪もいいものですが、やはり緑と花いっぱいの季節が待ち遠しいです。

霊苑の中には、ユキヤナギがたくさん植えられています。4月、白く小さな花を次々咲かせる雪柳は、もうすぐ芽吹きが始まりそうです。

寺の式台玄関横に植えた、紫陽花「隅田の花火」。なぜかこの紫陽花だけがぐんぐんと成長しているようす。もうこんなに葉が伸びています。直接に雪が当たらないので、縮こまらずに済んだのでしょうか。

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