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第1823話

2018-08-15

準備万端整い、午前10時半より盂蘭盆会大施餓鬼法要が厳修されました。法要に先立ち卑山御詠歌婦人部により奉詠がなされましたが、日頃の練習の成果が十分に発揮された素晴らしい歌声で、30℃を超える本堂内でしたが涼しさを感じさせてくれました。

 

また堂内を埋め尽くすほどの参詣者に心から安堵したものです。寺離れや祖先放棄、墓じまいに散骨と、祖霊に対しての思いが薄れて行く感のある今日ですが、一番大切な祖霊供養に参加することの意義を感じ取るほどでした。これまで当たり前だった仏事風景が当たり前でなくなって行く現代の世相に一抹の不安を覚えるものです。

 

大安禅寺花園霊苑総供養のようす

花園霊苑の方角に向かい お参りをしているところ

 

法要終了後には檀信徒総会が開催され、来年から開始される予定の「重要文化財修理事業計画」について、東京・文化財建造物保存技術協会の佐藤武王技官による丁寧な説明が成されました。約12年間に渡る大修復工事だけに、今後も檀信徒皆様には丁寧な説明を通しながら絶大なる御理解と協力を賜りたいと念じています。

檀信徒総会  スクリーンモニターを用い、修理事業計画説明会のようす

修復事業計画の内容や行程を説明される 佐藤武王技官

責任役員総代様の御挨拶

 

行事終了後 御斎座  

佐藤技官 と 責任役員総代様とともに

さてこれで全ての盂蘭盆会行事を無事に円成することが出来ました。来年4月に開催されるパリ・サンリス「アート・サクレ」作品出展の為、明日からは愈々全力で墨蹟禅画の創作活動に専念していきたいと思っています。是非皆様も和尚と一緒にパリ・サンリスに行きませんか? 久しぶりに現地での墨蹟パフォーマンスが予定されています。詳しくはホームページの「第一回・アート・サクレ」を検索してみて下さい。日本語版も有りますので、日本の国旗部分から検索くださいね。ツアーの募集要項詳細は後日お知らせしたいと思います。展覧会のテーマが「大地から星への詩」ということですから、当日は「宙(そら)」という字を大書してみたいですね。UFO 友峰和尚より

 

第1822話

2018-08-14

夕方、雷鳴轟く空 / 寳勝寺境内にて

 

今度はゲリラ雷雨ですか?色々な言い方が有るものですね。昔は夕立(ゆうだち)と言っていましたが、今日ではまるでスコールのような降り方ゆえ「ゲリラ雷雨」と言うのでしょうか?

 

 

このスコールですが、以前バンコクを旅行した折、タクシーで移動中に突然ものすごい降雨となり一瞬のうちに車の周囲が湖(みずうみ)と化した時の事を思い出します。南方の島国では日常茶飯事の出来事ですが、日本となると話は別です。とにかく、これまでに経験した事も無いような突然のどしゃ降りですから、驚くのも無理からぬことです。

 

わずか5分ほど の 大雨

 

また雷も、これまでのようなパターンと違ってそれこそ「半端ない!」稲光と雷轟に襲われ、時には人の命を奪うほどです。今年初めの豪雪災害に始まり、豪雨、雷雨、地震災害と次々に天地異変が人々を苦しめています。「備えあれば患いなし」と言えども、備えようの無い不意の災害には手の打ちようもないのが現状です。ただ言える事は、日頃から村々を始めとして近隣の人との繋がりをしっかり保つことが一番大切な事のように思います。災害時に於いては、もはや一人の力では復興不可能な状況が続いているようです。

 

雨上がり 寳勝寺玄関前の碗蓮鉢

 

さて明日は大安禅寺にて盂蘭盆会大施餓鬼法要が午前10時より厳修されますが、祖霊供養も絆を結ぶ重要な仏事です。どうか万障お繰り合わせのうえ、ご家族皆様で是非御参詣下さるようお待ち申し上げております。友峰和尚より

第1821話

2018-08-13

いよいよ咲き始めました 日中友好の朝顔

お盆の帰省ラッシュが続いていますが、新幹線の切符が取れないとの事で止む無く自家用車で帰省を試みたものの大渋滞に巻き込まれてしまい疲労困憊だったとか。やはり電車の切符などは早めに修得するに限ります。北陸新幹線は全席指定なので尚更の事ですね。

 

 

さて、明後日の卑山盂蘭盆会大施餓鬼法要を控えている中、本日は寳勝寺での法務修業となりました。金沢兼務寺院での盂蘭盆会の行事は全て終了していますがやはり八月旧盆の墓参も多く、ふれあいパーク霊苑にも多くの方がお参りに来られていました。また午前中に時折強く降った雨も午後にはすっかり上がり、墳墓開眼並びに納骨供養諷経が相次いで修業されました。

 

本日午後 墳墓開眼供養諷経のようす

 

 

雨上がり の 中庭にて

寳勝寺カフェは昨日に引き続き観光客や家族連れのお客様で賑わいを見せていましたが、蒸し暑い屋外とは違って空調設備の整った寺内は涼しく、外国人旅行者は実に長時間カフェを楽しまれていました。

 

お盆の休日ひとつとっても過ごし方はそれぞれ違いますが、共通点と言えば家族揃って行動する事でしょうか。「里帰り」という言葉がいつ頃から始まったかは定かでありませんが、大切なのは祖先の御霊との交流です。いま自分の有る事の難しさまた有り難さを感得して感謝の真を捧げましょう。家族団欒の姿を先祖の御霊はそっと見守ってくれている事と思います。里帰りするのは祖先の御霊も同じことです。どうか盂蘭盆会大施餓鬼法要のご供養を通して皆が仲良く無事である事を祖先の霊に報じて頂きたいと思います。友峰和尚より

第1820話

2018-08-12

宮崎寒雉様より寄贈頂いた 銀杏頭飾火箸

先般、野町・少林寺檀家総代の宮崎寒雉(かんち)様より「真台子飾り用火箸」を大安禅寺にと御寄贈頂き、本日飾ってみました。宮崎総代様は金沢御釜師14代目を継承する釜師で、少林寺の梵鐘は今から約400年前、初代・宮崎寒雉氏が鋳造され寄贈を受けた名鐘です。いま何が故に火箸<ひばし>なのかと申せば、卑山に創建当初から伝わる真台子飾りは大安禅寺開山和尚・大愚宗築禅師が寺に寄贈したもので、当時の中国で鋳造された銘品です。

 

寺宝 大安禅寺開山・大愚宗築禅師寄贈の「真台子飾り(しんだいすかざり)」

 

「御釜師十四代 宮崎寒雉」

 

火箸を除くすべての道具は揃っていましたが、残念なことに火箸のみ紛失していたところ、先般の月参りで宮崎総代様にお伺いした折、その事をお話しし今回快く火箸を寄贈して下さいました。これで全ての真台子飾り道具が揃い、本当に嬉しく思いました。宮崎様には、本当に有り難く感謝申し上げます。寺宝として大切に使っていきたいと思います。

 

さて、本日も昨日に引き続き地元お檀家様の棚経に出掛けました。どの御家庭も丁寧にお迎えして頂き、有り難うございました。本日は若い女性の総代様をお共にしてお参りしましたが、色々と気配りをして頂きこちらも有り難うございました。

 

 

愈々明日から盂蘭盆会大施餓鬼法要の本格的な準備に入りたいと思います。総代様にはお供をして頂き、心から感謝と御慰労を申し上げます。友峰和尚より

第1819話

2018-08-11

地元田ノ谷町のお檀家様家々にて お盆の棚経です

お盆の里帰りラッシュを迎え道路の交通量もぐんと増えましたが、皆様に於かれましては賑やかな家族団欒のお盆をお迎えのことと思います。本日は午前7時より地元お檀家様のお盆棚経(たなぎょう)に総代様を伴って出発! 毎年恒例の行事ながら、祖霊御供養と同時にご家族皆様との交流も大切で、特にお盆は初めてお会いする親戚縁者の方も多く時間をかけながらのお参りとなりました。

どの御家庭も世代交代が進んでいますが、昔ながらの祖霊供養の棚経仏事も先代からしっかり受け継がれていくことに安心を覚えるものです。お仏壇に小さな手を合わせ合掌する孫達の姿ほど可愛く微笑ましい姿は有りませんね。この棚経(たなぎょう)ですが、昔は仏壇とは別にわざわざ縁側に精霊棚(施餓鬼棚)を設け、天国から降りて来る御先祖の霊を待ち受けたところから「棚」の「経」と名付けたそうです。棚には蓆(むしろ)を敷き、霊供膳をはじめ旬の野菜やお米、果物やお菓子などを盛りだくさんにお供えして祖先の霊をお迎えしました。また胡瓜で作った馬と茄で作った牛を祖霊の乗り物としてお供えしたそうです。実に祖先への深い崇敬の念が伝わってきます。

ご家族との 懇親のひととき

本日も沢山の御供物がなされたお仏壇での読経となりました。最近では関西や関東地方に子供達が多く嫁いでいるため、お盆のお参りはいっそう賑やかなものとなっています。総代様を伴っての棚経、どの御家でも読経後の楽しい団欒の会話が弾んだ一日となりました。明日も引き続き新命副住職と棚経三昧の行が続きます。友峰和尚より

夕刻 蝉しぐれの中 境内のお掃除

寳勝寺盂蘭盆会住職法話

2018-08-10

平成三十年度

≪ 寳勝寺盂蘭盆会 住職法話のご紹介 ≫


 

今般は未曾有の豪雨災害により全国各地に甚大な被害がもたらされ、多くの方々が犠牲になられたことに対し心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。

 

 

… 和尚が寳勝寺を兼務してから早や7年が過ぎましたが、その間、多くの方々との御縁を頂いてこのお寺を復興して参りました。檀信徒皆様をはじめ㈱ココ・プランニング様、㈱豊蔵組様との御縁を得、そして今日は新たに同じ臨済宗妙心寺派として参列して下さったご家族もおられ、更にはふれあいパーク霊苑でも沢山の方々との御縁を頂いております。

 

 

…思えば、昨年は工事また工事で皆様には大変な御心労をおかけしたわけでございますが、代々墓区域である「奥の院」も立派に出来上がり、歴代住職をはじめ前田利常公からの檀信徒各家御先祖様もしっかりとお祀りする事が出来ました。今後は、本日御加担下さっている桂岩寺様、江雲庵(こううんあん)様、宝光寺様にもご協力頂き、盂蘭盆会法要に太鼓や鉢(はつ)を取り入れ、臨済宗本来の儀式の形を整えることに尽力したいと願っています。何かと簡素化されていく時代の風潮ではありますが、いまこそ丁寧な御先祖供養を行っていきたいと考えています。

 

 

… 仏教において「法(ほう)」といわれるものには、3つの要素があります。それは「真理」「形(かたち)」そして「規則」です。この3つの要素が守られますと、物事はおのずと前進して行きます。さきほど皆様とともに唱和した「白隠(はくいん)禅師坐禅和讃」の中に「因果一如(いんがいちにょ)の門(もん)ひらけ」とありますが、「真理」とは「因果一如」のことです。自分のしたことが、そのまま返ってくる。「棚からぼたもち」とはありえない話で、まず、ぼたもちを作り、そして棚に乗せる。そうすると、何かの拍子に落ちてくるかもしれないというほどのことです。何も行動を起こさないのに返ってくることは、まずありえません。そして「無二無三(むにむさん)の道直(みちなお)し」とは、二も無く三も無い。自も他もなく統べては自分と一体であるということです。人間は尊いものを外に求めがちですが、一番尊いのは自身と心得、自分が喜ぶのと同じように周りの人が喜ぶことを考えて無心に行動を起こすこと、それが「回向(えこう)」と言って廻り返ってくるのです。今回のような災害が起きた時にはお互いに助け合う、お見舞いをする、そういう一体の気持ちを持っていれば、お釈迦様の弟子として充分にその加護を受けることが出来、常に心が安らいでいるという「安心(あんじん)の法」を得ることができるのです。 

 

 

… 来年度には庫裡と本堂裏外壁の修復工事が予定されていますが、それを以って寳勝寺の修復は完了です。今後は少林寺の修復、そして傳燈寺での法務活動などにも全力で取り組んでいきたいと思っています。

 

ふれあいパーク霊苑 合同慰霊祭

 

最近は、ふれあいパーク霊苑にも御家族や御親族が次々とお墓参りに来られています。供養寺としてこれほど嬉しいことは有りません。どうか御先祖の恩、父母の恩をいつも心に留め置いて頂きまして、無事で心安らかな毎日をお過ごし頂きたいと願っています。そしてお盆や御彼岸の法要は勿論、お近くへ来られる際には是非、寳勝寺へお参りに来て頂きたいと願っております。【事務局編集】

第1818話

2018-08-10

8月15日の盂蘭盆会施餓鬼会法要も間近に迫り、また明日からは地元お檀家様の盂蘭盆棚経(うらぼんたなぎょう)に出掛けるため、今日は午後から境内の外掃除に出ました。先日徹底して整備をしておいたおかげで短時間で終了することが出来たものです。掃除の徹底は全ての仕事にも通じ、日々怠りなく整理整頓をしているのと同じく、次なる仕事が実にスムーズに運ぶものです。何が故にそうなるのかと言えば、常に「心を空っぽ」にすることが掃除の極意だからです。「要らざることを思わぬ」訓練のようなもので、一心不乱に掃除を徹底していくうちに「忘我」の心境を会得できるからです。本当に不思議な話で、「たかが掃除、されど掃除」なのですね。

普通に「掃除」と言えば清掃ぐらいに思いがちですが、「掃除」とは「除き掃う」わけですから、「色々な拘(こだわり)りを捨てきる」と言った方が良いかも知れません。「何をくよくよ北山時雨 思い無ければ晴れて行く」という世語が有るように、「思い無ければ晴れて行く」心境ですね。しかしながら「掃除」ほど難しい修行も有りません。広大な境内の何処から掃除を始めるか!またどのような器具を使うのがベストなのか!どれくらいの時間で完了できるか!等々、まったくに一般の仕事の出来具合と同じことです。どのような作業も仕上がりの是非が問われますが、掃除も同じく隅から隅まで輪郭が冴え渡る程の徹底したものでなければ合格とは言えません。

さてさて、掃除の徹底もさることながら、一番大切なのは「心の掃除」が徹底出来たかです。兎にも角にも皆さん!掃除です!「何にも思わぬが仏の稽古なり」で、お盆までに徹底してお仏壇のお掃除をお願い申し上げます。清々しい気持ちで御先祖の御霊をお迎えしたいものです。友峰和尚より

第1817話

2018-08-09

「第2回 修理委員会」に先立ち 愈好亭での御挨拶

昨晩から降り続いた雨のおかげで気温は下がったものの、今度は湿度が上がり蒸し暑さを感じる一日となりました。来年度より卑山「重要文化財保存修理事業」が開始される予定になっていますが、本日は文化庁・田中禎彦文化財調査官の現地指導を踏まえ、午後より「第2回 修理委員会」が開催されました。

修理委員の吉岡様 並びに 責任役員総代様と

卑山からは、責任役員総代3名並びに吉岡氏・片岡氏両修理委員が出席され、当局からは文化庁・田中禎彦文化財調査官を始め福井県生涯学習課担当職員と福井市文化課担当職員、そして文化財建造物保存技術協会(文建協)の担当職員皆様が出席されての会合となりました。

 

修理委員の片岡様と

台風13号の影響からか、時折強い雨が降る中での会議でしたが、午後3時には無事に終了し散会となりました。この15日(水)に盂蘭盆会大施餓鬼法要が営まれますが、法要終了後の檀信徒総会では、現在の進捗状況や今後の工事計画などが当局より説明される予定になっています。

 

文化庁 文化財調査官並びに県・市担当者の視察のようす

客寮にて

本堂にて

開基堂 松平光通公像御廟の御前にて

開山堂 大愚宗築禅師御像のご真前にて

なにしろこの先、約12年間に渡る文化庁指導の大修復工事だけに、綿密な打ち合わせが何度も何度も行われ、会合を重ねるごとに工事の全体像が明らかになって行くようです。不思議なことに、来年度より元号が替わりますから、「何とかの大修復工事」という見出しも元号が替わる初年度から出発ということになります。

松雲の間にて 修理委員会 会議のようす

さて、堅苦しい話になってしまいましたね。和尚にとっては本当にいい話、とっても有り難い話ですから、ついつい書き留めました。「ちょっといい話」も人それぞれに受け取り方が違いますから、どうかお許しください。雨が降って涼しくなったとたんに、夏蝉が元気よく鳴き始めました。こちらはとてもいい話だと思います。ただし「ジィジィ」って鳴かれると辛くなってしまいます。「つくづく元気がほしい~!つくづく元気がほしい~!」っても鳴いてますよ。友峰和尚より

第1816話

2018-08-08

 

台風13号の影響からか、午後から雨になり気温も27℃と過ごし易くなりました。かなり大型の台風らしく関東地方が大荒れの天気になるとかで大変心配されます。このところの気候変動による災害は、全世界的に拡大を続けています。今年に入ってから日本も立て続けに大きな災害被害を受けており不安が募る一方で、明日は我が身に襲って来るかも知れない災害故に、日々の気象情報には神経をとがらせています。

 

 

午前中は卑山諸堂修復工事に関する打ち合わせが有りましたが、これだけ日常的に災害が発生すると、修復工事にも万全を期して臨みたいと思っています。午後からはお盆の棚経(たなぎょう)に出掛け、読経後はお檀家さん家族との団欒になりましたが、御先祖の霊供養のみならず御家族との親交ほど心が和むものは有りません。

 

三上家にて ご家族揃ってのお盆のお参り

三上祐輔君は幼少の頃より、和尚がお参りに行きますと必ずお祖父様と一緒にお経を唱え、お寺の行事にも必ず参加していました。今日も和尚が諷経に行きましたが、その祐輔君も今では20歳! 一流のパティシエを目指して目下金沢で修行中! まもなく本格的実践に入るという話を聞き、大変嬉しく思ったものです。なにしろ祐輔君は「おじいちゃんっ子」でしたから、今年亡くなられたお祖父様も草葉の陰で眼を細めて見守っておられる事と思います。

 

現在は新命副住職が各御家の棚経をしており、お檀家様とも交流を深めているようです。お盆の棚経は、祖霊供養を通してお檀家皆様と親交を深めながら御仏の慈悲心の御利益を授かる安心のひとときとなる事を念じて止みません。友峰和尚より

 

髙橋友峰住職「第1回 アートサクレ芸術祭」のご案内

2018-08-08

2019年 4月、フランス・サンリス市で開催される芸術祭「第1回 アート・サクレ芸術祭」に、髙橋友峰住職が招待禅僧として参加することになりました。こちらはその芸術祭をご紹介するページです。ぜひ御覧下さい!

 

 

サンリス市 

 

「第一回 アート・サクレ」フェスティバル

開催期間:2019年 4月21日(日)~4月28日(日)

2019テーマ「大地から星への詩」

ノートルダム大聖堂 * 聖ピエール教会 * 聖フランブール礼拝堂

 

 

公式サイトを是非ご覧下さい↑ こちらをクリック

 

 

※動画の中で、住職のメッセージ映像が紹介されています。(2分52秒頃~)

 

 

 

       

       歴史あるサンリスの風景 芸術祭会場となる美しい教会

 

 

スピリチュアルな世界を表現するための舞台

 

このフェスティバルは、あらゆる文化・分野・時代を混ぜ合わせ、全ての宗教やスピリチュアルな活動から創造された美に門戸を開いています。コンサート、展覧会、会議など精神芸術の多様性や活発さを反映し、多彩なプログラムから構成されています。(公式サイトより)

 

 

芸術、最も普遍的な財産の芸術よりも重要なことは、人々が共に集うことでしょうか?

「芸術」…、文化と思想は欠くことの出来ない結び付きです。芸術は、生まれや言語、作者が誰であろうとも、様々な人々の象徴的・審美的・表現力豊かな世界に出会うことを可能にしてくれます。これが、この聖ピエール教会で8日間に渡って開催されるコンサート、展覧会、アトリエ、スタンド、会議などのイベントの骨子です。サンリス「アート・サクレ」フェスティバルは、スピリチュアルな生活や活動を行っているアーティストのみならず、感じたものを自由に表現しようとするアーティストにも門戸を広く開いています。

力の噴出

宗教の復活は、過去30年間に渡りフランスで観察された最も重要な事柄の一つです。が、この動きは、絵画や彫刻の下で、大部分が過小評価または無視されています。20世紀の初めから、芸術作品は魂を失った近代性を反映する傾向にあります。しかし、聖なるものは排除することが出来ません。それは灰の中から蘇り、私たちに力が湧き出る共通のビジョンを与えます。

 

存在をたたえる

このフェスティバルでは、集中力、繊細な感覚、感情、抽象、探究、バランス、混沌……表現するために歩み続け、自己を超える努力をしているアーティストが沢山いることを伝えたいと思っています。そう、世の中には、騒音から遠く離れて作業を続けるアーティストが存在しています。彼らの作品は、近代主義の基準にはそぐわないかもしれませんが、確かに近代社会の中に存在しています。そういった作品に光を与えることは私たちの誇りです。

 

神秘を解き放つ

サンリスには長い歴史と厳かな大聖堂が存在しています。「芸術」は、そのサンリスの懐でフェスティバルの一時を共に過ごすように導いてくれる糸です。宗教の枠を超え、サンリス「アート・サクレ」フェスティバルが出展者・来場者共に感嘆し、神秘を解き放ち、とりわけ敬意を共有できる機会になれば幸いです。御友人や御家族、そしてお一人でも是非ご来場下さい!

 


 

 

サンリス、「王家の街」…

 

中世の美しい街並みを残すパリ近郊の街サンリス(オー=ド=フランス地域圏、オワーズ県)。フランス・カペー王朝の始まりの地(987年)でもあるサンリスは、その後もシャルル10世(19世紀)の治世まで数世紀に渡り歴代フランス国王が訪問し、滞在地としてその地位を保ち続けてきたことから、現在に至るまで「王家の街」と呼ばれています。石造りの古い街並みが残るこの町は、「髪結いの亭主」や「王妃マルゴ」など、フランス映画の撮影舞台として数多くスクリーンにも登場し、映画人を惹き付けて止まない街としても知られています。

王宮の目の前に建つノートルダム大聖堂は、12世紀から16世紀にかけて建造されたサンリスのゴシック建築の象徴です。またユーグ・カペーの妻アデライード王妃(Adélaïde d’Aquitaine/945-952頃-1004)によって建てられた聖フランブール礼拝堂や13世紀にルイ9世(Louis Ⅸ/1214-1270)の命で建てられた聖モーリス小修道院など、街にはフランス王家ゆかりの歴史的建造物が数多く残されています。
その他にも、街の中心部にある3つの博物館が、サンリスの豊かな歴史と文化を今に伝えています。

 

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