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第2209話

2019-09-05

初秋の霊苑にて 法要を修業しました

再び猛暑日となり身体のコントロールがままならない状況です。朝方は20℃位で日中温度との差は約10℃以上有りますから、高齢者の皆様には健康管理に注意してほしいものです。午前中には福井市より、福邦銀行堀の宮支店の井土支店長と部下の金森さんが来寺下さり久しく歓談しましたが、ご遠方を訪ねて下さり本当に有り難いことです。若い頃、福邦銀行の支店長様には大変お世話になったものでした。72歳にもなると銀行とは次第に疎遠になりがちですから、時折支店長さんが訪ねて下さるのを楽しみにしています。

福邦銀行堀の宮支店 井土支店長と金森さんとともに

アートサクレ芸術祭について お話ししました

霊苑スタッフの皆さん 完成した倉庫に備品を運びました

ヨシダ宣伝㈱ 吉田さんとの打ち合わせ

最近は寳勝寺にも多くの方が来寺下さるようになり嬉しく感じています。午前中にはヨシダ宣伝㈱の吉田さんが卑山カフェ看板の件で打ち合わせに来られましたが、近日皆様にオシャレな看板を披露できるかと思います。「らしく」をモットーにデザイン作成をお願いしていますが、看板も日々進化していかねばなりません。夕刻には現代写真スタジオの加茂正光さんが来寺され、ここでも卑山の今後のコンセプト等について話しました。「友と共」にする日々が続いているようです。友峰和尚より

現代写真スタジオ 加茂正光さんとともに

第2208話

2019-09-04

ぐんぐん生長する 2株のスイフヨウ

現在も食事療法を続けていますが、開始したのが6月16日でしたから間もなく3ケ月になろうとしています。勿論医師の指導に従っての徹底した食事療法を続けて来た結果、めきめきと効果が現れて来たように実感するものです。 当時思いもよらぬ不整脈を発症し、身体全体が波打つような動悸と息切れに悩まされ、急きょ病院を訪ね精密検査を受けたわけですが、診断の結果は過労とストレスからの不整脈だそうで、その折の丁寧な食事指導に従って今日まで出来る限り自炊を貫いてきました。医師によれば約6ケ月ぐらいで効果が表れるとの診断でしたが、現在は不整脈も無くなり体重も約6キログラム減量し、どことなしか身体全体が引き締まったように思うものです。 仏教は「気づきの宗教」と言われるように、常に「自省」が求められています。食事療法での一番大切な食べ物は「魚と野菜」だそうで、魚は焼き魚(サバ、サンマ、イワシ)と刺身また雑魚が良く、野菜はブロッコリーやゴーヤ、他にも納豆、トーフ、五穀米等々。食べる順番を間違えないように、最初に焼き魚や刺身から食べ次に野菜、煮物だそうです。おかげさまで今日健康体を取り戻しつつあります。さて本日は自坊からの依頼で色紙書きをしましたが、久しぶりに筆を持った感が有ります。何事も継続が大切です!食事療法も頑張って続けていきたいと思っています。友峰和尚より

第2207話

2019-09-03
朝方は気温も低く掛け布団が恋しい今日この頃、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか! 境内を吹き抜ける風は実に値千金で、本堂正面の扉を開放してみれば勢いよく秋風が堂内に吹き込んできます。休寺日の寺内は実に静かで、まさに「伽藍(がらん)」として人影も無く一辺にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれ、日常の観光客のざわめきが空耳として聞こえてくるほどです。 久しぶりの休息日! 時間の使い方に戸惑う程ゆっくりとした時間が流れていきます。禅語に「喫茶去(きっさこ)」と有るのは時間を一瞬止めることなのかも知れないと思い、何気なく筆をとりました。さて「喫茶去」の意味、どうぞお茶を召し上がれとは「脚下照顧」と同義語なのでしょうか? そしてもう一枚「茶心古今に通ず」と書きました。どうやら一服のお茶には絶大なる安息効果が期待されそうです。友峰和尚より

第2206話

2019-09-02

宮崎寒雉様のお家にて

風景が一変して境内の木々草花も初秋の風情を醸し出しています。小雨模様の一日となりましたが、それとて暑さから解放されて気持ちも実に穏やかになるものです。朝一番に少林寺お檀家・宮崎寒雉家の月参りにお伺いし、写真の如く床の間に飾られた初代釜師・宮崎寒雉作の茶釜より現在十四代目寒雉氏に至る茶釜を拝見させて頂きました。

 

寺に戻れば同じく少林寺お檀家の宮崎恵美様が年忌法要の打ち合わせに来寺下さり、久しく歓談したものでした。現在居を野町・少林寺に移し法務の整理を進めているところですが、少林寺お檀家様との交流をさらに深めていきたいと願っています。時同じくして寺町・成学寺ご住職(蛤坂町会長)が来寺され歓談いたしました。近年、各寺院と交流が広まりつつある寳勝寺ですが、実に有り難い事です。

成学寺御住職 と 宮崎恵美様とともに

午後からは金沢市文化スポーツ局歴史都市推進課の矢田様、向田様が「寺町・伝統的建造物寺院群の今後の活動計画における調査」のために来寺され、約1時間ばかり寳勝寺並びに少林寺の活用計画についてお話しさせて頂きました。

金沢市文化スポーツ局歴史都市推進課 矢田様、向田様と

本日も国内はじめ多くの外国人観光客が寺カフェを利用して下さっています。寺カフェのみならず寺院の活用方法について多方面に渡っての模索が続けられています。「お寺は人の集まる所! 心の休まる所! 心を活かす所!」を目指して、更に一歩を進めて行きたいと思うものです。友峰和尚よ

霊苑管理事務所 川面専務とスタッフの滝下さんとともに 

第2205話

2019-09-01

宝勝寺 秋の草花を描いた屏風 / 石川県立美術館寄託

今日は9月1日、昔の暦では「長月」と言いますが、9月の花といえばヒガンバナ、キンモクセイ、リンドウ、キク、コスモス、アイビー、シオン、ショウメイギク、シーマニア、ハギなどまだまだ有りますが、「花言葉」としては一応に誠実、永遠の愛、友情、正義、謙虚、情熱などなど深まりゆく紅葉の秋に相応しく哲学的心を見つめるような言葉が多いようです。四季を有する日本ならではの花言葉ですが、秋の到来は何故か自分の心と対面したくなる季節でも有るようです。

一年を通して毎月坐禅会が開催されていますが、人間の心は自然の営みと同調しながら「あるがまま」に自然体で過ごすのが最良のようです。坐禅を修する中で、風の音や水のせせらぎ、空気の匂いや鳥の鳴き声などから季節の移り変わりを敏感に感じることが出来るもので、平安とは四季折々の風情の中に溶け込んでいく心の中に感じられるものです。秋は坐禅の季節でもあるようですね。友峰和尚より

9月の木曜坐禅会は 19日 です

第2204話

2019-08-31

大安禅寺 枯木堂

秋空の広がる爽やかな良いお天気の一日となりました。それでも全国的には秋雨前線停滞の影響からか、局地的に線状降水帯が大雨を降らしているようで油断は出来ないようです。久しぶりの自坊での法務遂行でしたが、本日は妻と共に部内・瑞源寺様へ御挨拶に出掛け、また副住職から依頼されている事務整理をしました。いよいよ明日から9月「長月」に入り直ぐに「秋季彼岸大施餓鬼会」の準備が予定されている為、限られた時間の中での事務処理となっているようです。

現在、仮正面玄関となっている 松雲院(しょううんいん)

年中行事は本堂が修理工事中で使用出来ない関係上、枯木堂(こぼくどう)で行われ、色々な工夫が求められています。現在は自室から枯木堂を通って仮事務所の「松雲の間」に向かうわけですが、その際、必ず開山堂を通るため有り難いことに卑山開山和尚・大愚宗築禅師の御像にお参り出来大変嬉しく思っています。今回の諸堂修理工事もきっと大愚宗築禅師恩徳のお導きと感謝しています。何もかもが御法縁の賜物です。「俺がやらねば誰がやる、今やらねばいつ出来る」の言葉を肝に銘じ頑張って参りましょう! 友峰和尚より

第2203話

2019-08-30

九州北部が記録的豪雨となり甚大な被害をもたらしましたが、その影響が近畿地方に移行し、本日はサンダーバードで京都に向かう途中に湖西線近江今津駅近くで線状降水帯が通過中とのことで約30分間停車しました。安全に越したことは有りませんが、最近は停車する状況が頻繁に起きているように思われます。秋雨前線はこれからが活発になる季節を迎える為、まだまだ注意が必要です。


大本山妙心寺はすっかり初秋の風情の中にありました。雑華院 華隠窟老大師猊下にご挨拶申し上げた後、先般の大安禅寺盂蘭盆会檀信徒説明会の状況を資料を御覧頂きながら丁寧に説明させて頂きました。また、昨日の文化庁・田中調査官の現場視察や保存修理工事の進捗状況なども併せてお話し致しました。この度の重文諸堂修理事業に際し、華隠窟老大師猊下より深甚なるご支援を賜り、お陰様で現在修理工事が順調に進んでいます。


さて久しぶりにJR花園駅から京都駅を経て福井へと帰路につきました。学生時代によく利用した花園駅も今ではすっかり様変わりしています。駅裏の小さなアパートで仲間達と下宿していた時のことが思い出されました。吉田拓郎のフォークソングがたまらなく懐かしく感じる京都でのひと時でした。南無観世音菩薩

第2202話

2019-08-29

午後2時より大安禅寺に於いて「重要文化財諸堂修理事業の現地指導並びに説明会」が開催されるため自坊に戻りましたが、時折雷が轟き土砂降りの大雨となる中、現在重文建造物保存解体中の視察が文化庁・田中調査官立ち合いのもと実施されました。

視察後は松雲院にて田中調査官はじめ文化財建造物保存技術協会(公益財団法人)より安田常務理事同じく高木技術監督、福井県、福井市、生涯学習文化財課並びに文化振興課より立野様、藤川様並びに卑山修理委員会吉岡会長の出席の下、現在までの経過報告と当面の工事予定等が話し合われました。

既に客寮など着々と解体調査保存工事が進んでいます。大安禅寺のホームぺジでは工事の進捗状況が報告されていますのでご覧頂きたいと思います。さて大安禅寺の境内では秋の虫たちが大合唱でした。まもなく9月「長月」を迎えます! 心の秋!健康の秋を満喫していきたいものです。友峰和尚より

第2201話

2019-08-28

大きな葉を拡げる 酔芙蓉

この度の九州地方、佐賀・長崎・福岡を襲った集中豪雨ですが、被災された方々には心からお見舞いを申し上げます。2004年(平成16年)7月18日未明から翌日昼前にかけて発生した福井豪雨のことを思い出します。1時間に100ミリという猛烈な豪雨によって市内を流れる足羽川が氾濫し、濁流が一気に市内に流れ込むシーンがテレビで生中継された時にはその水流の物凄さに唖然としたものでした。九州地方の大雨洪水警報は解除されたものの帯状の秋雨前線は北上しており、北陸地方もこれから油断できない状況に有りくれぐれも天気予報に留意していきたいと思います。さて、午前中には霊苑でのご供養を修業しました。心配された雨でしたが、不思議にもご供養中は晴れ間の見えるお天気でした。午後からは金沢パリ祭実行委員会・薔薇美子音楽事務所代表でシャンソン歌手の薔薇美子(そうびよしこ)さんが来寺下さいました。

ふれあいパーク霊苑にて ご供養を修業しました

秋のバラが 咲き始めています

シャンソン歌手の 薔薇美子(そうびよしこ)様とともに

薔薇さんのアルバム 「澪」

CDもリリースされており、お土産に頂きさっそく拝聴しましたが素晴らしい声に感動しました。いつの日か寳勝寺でコンサートを開催したいとお願いしました。色々な方との出会いが新たな世界を創造していくようです。友峰和尚より

夕刻、京都香老舗・松栄堂様が来寺くださいました

第2200話

2019-08-27

寳勝和尚の「ちょっといい話」も今日で2200話を迎えました。このように刻々と人生の時間が過ぎて行きますが、一日たりとも同じ調子で同じ出来事が生じているわけは無く一瞬一瞬が新鮮で真実で有る事がブログを通してもわかります。

 

禅語に「日々是れ新たなり」とか「一期一会」とか「日々是れ好日」とか有るように、昨年と事象が同じように見えてもまったく異なる日々を過ごしていることが自覚できます。要するに人生とは「今」しかなく、その「今」の時を力いっぱい生きていくことが「真実の今」だと思います。

先般金沢21世紀美術館で開催されている「チームラボ・永遠の海に浮かぶ無常の花」の電子アートを見学してきましたが、展覧会テーマでも有る「無常」こそが「今の時」で有る事をアーティスト達は伝えたいのだと感じました。

和尚の大好きな世語に「今という 今こそ今が 大事なり 大事の今が 生涯の今」というのが有ります。誰が詠んだ歌なのか知りませんが、今の時を全身全霊で生きていきたいと思うものです。友峰和尚より

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