11月, 2021年
第3020話
昼間も薄暗く 大きなアラレが打ち付けました
いやはや昨日とは一変して気温が一気に下がり横殴りの雨風とともに霰が降ってくる始末! 愈々北陸地方は本格的な冬入りのようです。飛び石連休最終日、勤労感謝の祝日でもある本日は父親(先代實道和尚)の祥月命日忌ということで午前中に母の霊前供養と共に報恩菩提の追善供養諷経を修業しました。
寺カフェも今日までですが、降りしきる雨の中を観光客の方々が訪れていました。昨年とはずいぶん違った賑わいを見せた寺町界隈でしたがコロナ禍が収束に向かっていることを如実に感じ取っています。
寺カフェをお手伝い下さる高倉さんが 椅子のカバーを作ってくれました
応接室 の 和尚用の椅子
干支色紙描き
午後からは時間の合間を見て、来年度の干支色紙描きに専念しました。毎年思うのですが、年々干支図の仕上がりが早くなっているような気がします。虎の図は苦手で有りましたがなんだか手が勝手に動く感じで、スムーズに描けていくことに不思議さを感じながら一気に20枚ほど下絵を済ませたものです。
虎の全体的な動きも出ており「先ず先ず満足」と言ったところでしょうか。明日からも集中して干支図を描き続けて参りたいと思っています。寒さに負けずに頑張って参りましょう! 友峰和尚より
第3019話
「 紅葉秋風に舞う 」 / 2014年 秋 NY州 サラ・ローレンス大学展にて
11月もあと1週間程と残り少なくなり気忙しさを増していますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? この28日(土)には、これまで長きに渡り大安禅寺や寳勝寺の行事に際し御茶席を担当して頂き御来賓のおもてなしをして頂いたお茶の先生、御婦人方々をお招きして「中国茶会」を催す事となりました。
2020年 10月 京都大本山妙心寺花園会館にて 中国茶を頂いた時の様子
このたび中国茶の歴史講義とともに御点前を披露してくださる宮城県塩竈市 慈雲寺住職・工藤速雄師は、和尚と同じく宮城福島教区宗務所長職にあり、日頃より中国茶を広められる活動をされています。今回は「時忘れ 中国茶と親しむ会」と題して、深まりゆく初冬の禅寺で時間を忘れゆっくり寛いで頂けたらと今から楽しみにしています。
本日午前 前田様御夫妻とともに
この度は少人数での茶会ですが、和尚も中国茶の御点前をしっかり習って卑山に来寺くださった皆様にお出ししたいと願っています。乞うご期待下さい!! さて冷たい雨の降りしきる一日となりましたが、くれぐれも御身ご自愛ください。友峰和尚より
第3018話
少林寺 甘い ミカンの実
金沢寺町寺院群には72の寺社が立ち並んでいます。2012年12月28日に「国選定金沢寺町台伝統的建造物群保存地区」に指定を受け今日に至っています。ここ2年あまりはコロナ禍にあって訪れる観光客も激減していましたが、11月に入る頃からようやく石川県のコロナ感染状況も収束に向かう中、少しずつ賑わいが戻って来たように思います。
穏やかな秋空のもと 霊苑では連日 祖霊供養が修業されています
飛び石連休となった今年は特別に寺町寺院の秘仏が公開され、久しぶりに多くの観光客で賑わっています。政府のGOTOトラベルキャンペーンは来年に持ち越されましたが、地方自治体では色々な割引キャンペーンが行われており、石川県でもGOTOイートの割引食事券が功を奏しているようです。先般、福井・芦原温泉の旅館を予約しようと試みましたが全館満室で断られる事態で、効果の程が知られるというものです。
ガラス工芸作家の髙橋さんが ご友人と来寺くださいました
さて皆様はこの連休を如何お過ごしでしょうか? 長い長いコロナ禍に有って知らぬうちにストレスが溜まっていきます。ストレス解消方法は色々あると思いますが、やはり温泉旅行が一番の解消方法のようですね。まもなく師走月に入りますと忘年会のシーズンとなりますが、今年はどうやら多くの年忘れ企画が持ち上がっている昨今のようです。本日も墓前供養修業の一日となりましたが、明日からも引き続き祖霊供養が続いていきます。頑張って精進して参りましょう! 友峰和尚より
髙橋さんの作品
第3017話
観光客の方々にも大人気の三角屋根
飛び石4連休となった土曜日ですが、カフェをオープンした途端にお客様が来られ久しぶりにコロナ禍以前の雰囲気が戻って来たように感じたものです。とは言えまだコロナ禍にある現在ゆえに気持ちを緩めるわけにはいきません。消毒などの対策を徹底しながらのカフェ運営となっています。
墳墓開眼法要を修業いたしました
素晴らしいお天気のもと午前午後とも墓前供養諷経が修業されましたが、連休と有ってか多くの墓参の方が来られ苑内には線香の煙が漂い、秋の深まりと共に言葉では言い表せないほどの法悦を感じました。また卑山お檀家様を始め霊苑を通して御厚誼を頂いている方々もカフェに立ち寄ってくださり、堂内は終日賑わいを見せていました。
寳勝寺 中庭の小菊
寳勝寺檀信徒の安田様 と ご友人の方とともに
寺院運営の理想とする姿は常にお参りされる方が絶えない活気ある状況にあることですから、本当に嬉しく思うものです。布教の原点は人との出会いに広がりを見せることが求められています。「諸行無常 諸法無我」の世の理だけに「一期一会」の出会いを大切にして参りたいものです。友峰和尚より
ニシキギ の 赤い実
第3016話
「 和気 豊年の兆し 」 令和壬寅 渓仙 書
満を持して今日から来年度の干支色紙描きを始めました! 昨年は11月初旬には始まっていましたから半月遅れでのスタートとなりました。これからは寸暇を惜しんで毎日色紙描きに集中ですが、ここに来て首が痺れ始めちょっと心配です。さっそく掛かりつけの整形外科を訪ね診療して頂きましたが、今のところ小康状態であまり無理をしないようにとの診断でした。人生これまでに色々しびれてきましたが遂に首が痺れては一大事! 用心しながら頑張って精進して参りましょう。
少林寺のアトリエにて
今日は数枚描きましたが、まずまずの滑り出しで来月までには約100枚仕上げたいと思っています。この干支色紙描きの修行は30年以上続けているだけに首が痺れるのも仕方ありません! 来年は「寅」年で、新命副住職が決めたテーマは「和気豊年の兆し」ですからそれに沿った虎の絵をかいて参りましょう!
本日夕刻 桂岩寺様とともに
寳勝寺玄関 の 新しい落雪防護三角屋根
玄関入り口には昨日立派な落雪防護三角屋根が設置され、愈々本格的な冬を迎えようとしています。冬は嫌だ嫌だと不平を言わずに、進んで冬支度に全力をあげながらしっかり豪雪に備えたいと念じています。友峰和尚より
寳勝寺境内から望む 部分日食 の様子 / 本日 午後5時過ぎ
第3015話
寳勝寺 中庭の南天
このところ穏やかな良いお天気が続いていますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 明後日あたりから急激に気温が低くなるそうですから健康管理には十分注意が必要のようです。
寳勝寺 の 雪囲い
とにかく北陸地方のこの時期の天気は変わりやすい為、天気が良い日は積極的に外作務(そとざむ)に重点を置かねばなりません。今日は先日に引き続き寳勝寺の雪囲いの準備をしましたが、同じく庫裡玄関入口では落ちてくる屋根雪から来客者を保護する「落雪防護三角屋根」新設のために卑山御用達・岩内大工師さんと職人の方が朝から取り付け工事に入っていました。
玄関前にて 「落雪防護三角屋根」 が組み立てられました
岩内工建 の 岩内大工師さんと職人の方々とともに
暖かい日が続くと油断しがちになりますが、今後も大雪に備えて参道から境内周辺の融雪パイプ整備作業が続いていきます。さて霊苑内の冬支度も進んでいるようで嬉しく思っています。まもなく勤労感謝の日を迎えますが今年もずいぶん頑張りました! 健康で無事に法務を遂行出来ることに感謝する毎日です。友峰和尚より
第3014話
冬に向けての植栽が行われました / ふれあいパーク霊苑にて
素晴らしいお天気に恵まれ供養日和の一日となりました。坊主はお経!!が日課ですから供養諷経が続くのは当然ですが、やはりお天気が良いと墓前での読経は大変気持ちが爽やかになります。ふれあいパーク霊苑内では初冬を迎えて職人の方が花木の手入れをされていましたが、枯れ枝を剪定する鋏(はさみ)の音が清々しく園内に響いていました。
晴れ渡る空のもと 御供養が修業されました
墓前での諷経を終え、堂内でも引き続き依頼されていた祖霊供養を修業しましたが、本当に気持ちが落ち着くのを覚えたものです。そこで一句詠みました。「読経に 祖霊偲びて 秋深む」 今日のような日和は今後数えるほどしか無いように思いますね。
お檀家様の 祥月命日忌諷経を修業いたしました
日進市 の 廣瀬様御夫妻とともに
廣瀬家 の 御先祖供養を修業いたしました
さて連日遠来のお客様をお迎えしている寳勝寺ですが、本日も午後より日進市の廣瀬様御夫妻が来寺くださり久しく歓談致しました。まもなく12月「師走月」に入りますと更に忙しさを増していく様相にて、今は時間の余裕を持ちながらの対応となっています。一年を振り返る大切な時期であると同時に心身の休息も必要不可欠の今日この頃です。時節柄くれぐれも御身ご自愛ください。友峰和尚より
第3013話
東京都より 玉林寺様が御来寺くださいました
昨日は東京あきる野市より玉林寺閑栖様はじめ御住職ならびに職員の方が来寺くださいましたが、玉林寺様がこの度㈱ココ・プランニングによって寳勝寺と同じ和風庭園式霊苑を増設された関係で、中本隆久会長の案内で卑山ふれあいパーク霊苑の視察に来られました。
玉林寺は臨済宗建長寺派の禅寺ですが、長谷閑栖和尚のお話では昭和35年代、妙心寺管長職を勤められていた古川大航老大師のもとで長く妙心寺山内 小方丈に住んでおられたとの事。和尚も学生時代は管長様の住まいでもある小方丈隣の東海庵に在住していた事から実に懐かしく当時を思い出しながら歓談しました。本日も午前中に霊苑スタッフと共に来寺下さり、お話をさせて頂きました。
㈱ココ・プランニング 中本隆久会長、中本大資社長 と デザイナーの宮崎邦英氏
本日午前中 ご挨拶に来寺くださいました
先日のブログでも書きましたが最近になって、これまでの多くの方々との出会いとその御法縁の不可思議を深く思うようになっています。所謂この世の全ての事象は縁起によって深く結ばれていることを強く感じるものです。白隠禅師坐禅和讃の中にもありますように、「因果一如の門ひらけ 無二無三の道なおし」でどのような出会いも自分の持つ仏縁と捉えて大切に過ごして参りたいものです。さて連日自分の過去を振り返るような出会いが続いています。和尚の法話キャッチフレーズでもある「出会い ふれ合い 和みあい ゆくゆくお互い 拝み合い」の心で過ごして参りましょう。友峰和尚より
第3012話
「わらの中の七面鳥」の歌のリズムで皆さん口ずさんで下さい!「さあ大変だ♪ さあ大変だ♪ まもなく雪が降って来る! さあ今度こそ♪ 設えよ♪ 寺の周りの雪囲い! ら・らんら・らん・らん、ら・らんら・らん、ら・らんら・らん・らん、ら・らんら・らん、ほら一生懸命頑張って、雪に備えて参りましょう♪」というわけで、本日は空の晴れ間を見て少林寺の雪囲いをしました。
少林寺にて 雪囲いを設置しました
今年の冬は大雪になるとの気象庁の予報ですから、大雪に対する早めの対応が肝心です。今日は少林寺でしたが、明日は寳勝寺の設えを予定しており寸暇を惜しんでの冬支度となっています。午後からは㈱ココ・プランニング中本隆久会長のご紹介で東京都の玉林寺御住職が新命様と共にご挨拶に来寺下さるというのでお迎えの準備をしながら部屋の設えをしましたが、なんだか一足早い年末のような雰囲気を感じたものでした。
暦の上ではあと一ヶ月ばかりで大晦日ですから無理もない話です。そういえば金沢市内のショッピングビル“片町きらら”の前には大きなクリスマスツリーが登場していました。本当にもうクリスマスですか! 和尚は師走に向けて次第に忙しくなり「苦しみます」の様相を呈して来たようです。友峰和尚より
第3011話
来年の干支は「寅」ですが、昨年はすでに干支色紙を描き始めており一刻も早く始めなければと気が急くばかりです。年々法務が増えていることも遅延の理由の一つですが、実際には「寅」の図案が未定の所に有ります。
業平柊南天 / ふれあいパーク霊苑にて
本堂にて 年忌の御法要を修業いたしました
どのような虎の図が来年に相応しいのか思案中ですが、先般新命和尚より来年度の法話テーマについて連絡があり、その題は「和気兆豊年(わきほうねんのきざし)」でした。成程!ようやくコロナ禍が収束しつつある今日ですから、来年こそは和気藹藹とした良い年になるようにとの熱い思いを込めてのメッセージでも有ろうかと思います。虎に関する有名な諺と言えば「虎穴に入らずんば虎児を得ず」で勇気も大切ですが、今しばらくはコロナ感染予防に気を付けながら慎重かつ寛容な日々が求められているようです。
「 花を弄すれば 香り衣に満つ 」
本日も年忌法要と墓前供養を通し「父母の恩、祖先の恩」に深く感謝申し上げた追善供養の一日となりましたが、今月23日が父の祥月命日忌で今朝方久しぶりに父の夢を見ました。父の姿を見て思わず「方丈さん!元気そうで良かったね!」と問いかける自分がいました。笑顔で何も語らない父の姿がいつまでも瞼に残った日曜日早朝の嬉しい出来事でした。友峰和尚より
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