和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第855話 】
2015年 12月 21日 談
このところ、寸暇を惜しんで来年の干支のお猿さんの色紙絵を描いているせいで、夢にまでお猿さんが現れるようになりました。昼間でも、目を閉じてみるとやはりお猿さんの顔ばかりが眼裏に映る有り様で、最近では昼も夜もお猿さんと一緒に生活している感があります。
当然のことながら一枚一枚手描きですからひとつとして同じ表情は無く、自分でも笑ってしまうような顔のお猿さんが描かれていきます。名付けて「ひょうきん猿」と言っています。毎年そうですが、年が明ける頃には画風も落ち着いて来るようで、今少しの辛抱かと頑張って描いています。
さて、お猿さんの縁起ですが、「難事が去る」とか「人より勝る(まさる)」とかで、古来より良いほうの縁起として捉えられています。日々色々な出来事の中で、苦しい事、辛い事、悲しい事、有りますが、常に「平常心」を心掛けて行きたいものです。全てを「忘れ去る」ことも、次へのステップへの大切な知恵なのかも知れませんね。
来年のテーマは「温故知新」ですが、お正月用の掛け軸として今日揮毫しました。「温」の字が滲んでしまいましたが、きっと寒かったからだと思いますよ。皆様も暖かくしてお過ごしください。友峰和尚より