和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第753話 】
2015年 09月 10日 談
茨城県鬼怒川堤防決壊の現場中継がなされましたが、福井豪雨の際の足羽川堤防決壊の事を思い出しました。多くの方が次々と救助されていましたが、一瞬のうちに家屋が濁流に吞まれていく様には目を覆うばかりでした。近年の風雨災害は想像をはるかに超えたものですから、緊急避難情報が出た場合には速やかに指示に従って行動しなければなりませんね。最近では災害状況がテレビや携帯電話を通して生中継で映し出されますので、常に災害の現場情報を知る事が自分の命を守る事にもつながるかと思います。今日では日本の何処に住んでいても「安全」という言葉は無いようですから尚更、各地域での防災訓練がより一層大切になって来ているようです。地元では台風18号の無事通過を喜んでいた矢先の大水害のニュース、一刻も早い復興を願いたいと思います。「天災は 忘れたころに やって来る」などという諺は、現代社会には通用しないようです。「天災はいつでもやって来る」と承知して、日々の心構えが求められているようです。自坊の大安禅寺も今日まで多くの天地災害に見舞われて来ましたが、いずれの場合も地域の檀信徒皆様や自治体の俊敏な救援活動のおかげで今日を無事に迎えています。なんと言いましても「人海戦術」こそが災害復興の大きな原動力であることは、昔も今も変わらない事実であると思います。日頃から近隣皆様との交流を大切にしていきたいものですね。友峰和尚より