和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第743話 】
2015年 08月 31日 談
「和気 萬福を生ず」
今年度の滋賀北陸教区住職研修会を無事に終え、今日はゆっくり過ごしました。昨日の研修講義の中で、自分を見つめる問題提起の一環として、「なに もし ない」というイベントを開催しているというお話が有りましたが、なるほど「何もしない」自分など考えたことも有りませんでしたから、今日は思い切って「何もしないでおこう」と自分に言い聞かせ敢えて何にもしなかったところ、結構休息できた感が有りました。和尚などもひょっとすると「慢性的疲労状態」にあるのかも知れませんね。「何かしないと、罰が当たる!」と考える世代だからです。
「なに もし ない」と3つに区切る理由は、「何?」「もし?」「ない?」という言葉から離れるための方策なのかも知れません。我々は常に、「何?」って心が外に向きますし、「もし?」って不安になりますし、「ない?」って虚無主義に陥りがちですね。まず、そういった心の動きを止めることが大切なのかも知れません。和尚などは日々法話をする立場にありますが、時々は講師の講義を拝聴する事が自己の転換につながると思いました。
さて、斎藤表具さんから、立派に表具された「姫観音図」が届きました。自分で描いたものなのに思わず合掌してしまいました! 暫らくはアトリエに掛けて置いて、一緒に過ごしたいと思っています。南無観世音菩薩 友峰和尚より