和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第609話 】
2015年 04月 19日 談

IMG_6693 (500x333)

小雨模様の中、午前11時半より亡き母の三回忌法要を営みました。92歳での旅立ちでした。和尚も長く親元を離れて暮らしておりましたが、両親の晩年に共に暮らせたことを幸せに思っています。母親の8人いた兄弟も、今ではたった御一人となりました。どこの御家でもそうであると思いますが、自分のおじさんやおばさんが亡くなっていくのは実に寂しい限りです。今日は兄弟家族中心の法要となりましたが、無事に終えて安堵しています。ふとまわりを見れば、孫たちがはしゃいで遊びまわっている姿に心の安らぎを覚え、遠い自分の子供の頃を思い出していました。法要終了後のお食事の時間がゆっくりと流れて行きました。窓越しに外を臨めば、いつしか葉桜となった樹々が春雨に打たれ故人の霊を偲んでいるかのようでした。法要厳修の大切な意味をしみじみと感じ取った一日となりましたが、明日からはまた多忙な毎日の中に入って行きます。今日の法要を通して、今は亡き両親から大きな力を得て再び頑張って参りたいと思います。さて、間もなく「御像祭」がやってきます。約400年間続けられて来た、大安禅寺開基・松平光通公の御法要です。脈々と「報恩菩提」の行が続きます。友峰和尚より

IMG_6718 (500x333)

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870