和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第546話 】
2015年 02月 15日 談
少林寺の檀信徒さまとともに / 少林寺応接間にて
時代の変遷とともに住職の仕事も多様化していくようですが、やはりいかなる時代に有っても一番要の仕事は「読経」であろうと思います。故人の冥福をお祈りすると共に存命者の安心をも願う為には、「読経力」にかなうものは無いと思うのです。本日は少林寺に於いて午前と午後とにご法要が営まれました。どのような慰めの言葉より「読経」の法力が現世と来世の橋渡しをし、安心の道を導き出すように思います。
午前の御法要のようす
午後の御法要のようす
私の師匠が生前、修行中の弟子たちに徹底させたことは「読経」でした。来る日も来る日も、早朝の3時より2時間あまり「絶叫マシン」の如きお経の特訓を指導されました。和尚は今、その時のことが懐かしくまた涙の出るほど有りがたく感じています。「坊主はお経だぜ!!」「檀家さんに喜んでもらえるようなお経を唱えろ!!」との今は亡き師匠の言葉を胸に、今尚「読経修行」の毎日です。友峰和尚より