和尚のちょっといい話
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絶妙な色合いで変化していく 境内の紅葉

日曜日の本日は寺カフェを開業しましたが、師走月ということもありカフェ利用のお客様もどことなしか一年の終わりを意識してのんびりとひとときを楽しんでいる風景が印象的でした。

本日も手伝いに来ている大学生の方に補佐をお願いして干支色紙描きを続けました。干支色紙描き今年で最後にしようと念じつつ一枚一枚丁寧に心を込めて描いていますが、今冬はどういう風の吹き回しか馬の図を描く速さもここにきてスムーズになって来たようです。

寺カフェお客様応対の合間に 色紙を乾かしてもらっています

一枚、一枚 落款を捺しているところ
来年は60年に一度の「丙午(ひのえうま)」の歳に当たりラッキーカラーは赤色だそうで、干支の字を赤い和紙を貼った上に書き「家運隆盛」を願いました。馬の図の画賛は「一燈照隅」(いっとうしょうぐう)で、ひとつの灯火が隅々を照らしやがて全体に大きく広がっていくの意味です。

ひとつの灯りとは自分の心の灯火で、一人一人の努力の積み重ねが社会全体に大きな影響を及ぼし、禅の世界では心の中にある悩みや苦しみを仏心で照らし出し悟りの道へ導くと説かれています。今しばらくは干支色紙描きが続いていきますが「うまく」描けるようになるまで頑張って参りましょう!「ヒヒ~ン」。

夕方 パトリックさんと懇談いたしました
夕刻には金沢大学助教授でドイツ哲学を教えておられるパトリックさんが来寺くださり、和合茶礼をしながら歓談しました。パトリックさんも希望されている坐禅会を来年は復活出来ればと願っています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より


