和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4497話 】
2025年 12月 09日 談

12月4日頃 初雪の大安禅寺本堂

 

本日は休寺日で午前中に所用で買い物に出かけた後は寺内にてゆっくり静養しましたが、自坊からは保存修理工事の現場の様子がリアルタイムで送信されてきました。和尚が長年住み慣れた自室や庫裡の内部や外壁の解体作業が進んでいますが、なんとも複雑な心境を覚えるものです。

 

解体が始まった 庫裡の建物

庫裡後方の解体

 

と言いますのも、西宮市・海清僧堂での修行を終え昭和51年に大安禅寺に帰山した当初は寺院も荒廃の一途の中にあり、どこから手を付けていこうかと日々思案したものでした。以後約40年に渡り諸堂の修復に専念して参りましたが特に住まいとした庫裡建物に於いては大方の修復を終えたのは約15年前で、今回の庫裡全面保存修理工事では修復したすべてのものが解体されるに至ってなんとも複雑な気持ちを覚えるものです。

 

 

担当者の話では創建当初の姿に戻すとのことで、それはそれで大変有難く嬉しい事なのですが、住み慣れた部屋が解体されていく姿を見るのは実に寂しいかぎりです。庫裡の修復が完了するのは今後約7年から8年かかるそうで、和尚もより一層健康に留意しながら全てのお堂が完成した姿をこの眼でしっかり見てみたいと念願しています。

 

庫裡玄関にあった靴箱 本堂式台に臨時移転されました

 

さて今朝方は青森地方での震度6強の地震のニュースで目が覚めましたが、被害が少ないことを祈るばかりです。近年は世界中で大きな自然災害が多発しているだけに、防災用具だけは怠りなく備えておきたいものです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

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