和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4468話 】
2025年 11月 10日 談

戦国時代から安土桃山時代にかけての茶人 千利休の弟子・山上宗二(やまのうえそうじ)の言葉に「一期一会」とあるように「人間の一生涯にただ一度限りの機会」を言い、二度とない人生の時間を大切にし誠意を尽くして一瞬一瞬を実意をもって交わる茶道の世界を表したものです。

 

 

人生80年近くになりますと俄然その意味が実感となって思い知らされます。午前中に少林寺総代・中山家の月参りに出向き、帰山後ふれあいパーク霊苑「宙」横山家納骨之儀が修業されその後すぐに葬祭場に出かけましたが、控室の床の間に「一期一会」という力強い字体の書が掛けられておりしばらくその字を鑑賞したものでした。

 

 

午前10時より ふれあいパーク霊苑にて 横山家 納骨之儀を修業いたしました

 

朝方から多くの方々との御法縁を得ながら一日を過ごして参りますが、御一人御一人様の故人との繋がりや思い出などの言葉を大切にしながら尊霊供養に臨んでいます。本当に人とのご縁ほど不思議なものはありません。

 

「 一期一会 」 渓仙 書

 

卑山霊苑に御参詣くださる方々のなかには県外より遠路はるばる御来寺くださる方も多く見受けられる為、猶更のこと故人に代わって出来るかぎり丁寧にお迎えしております。一日一日を無事に過ごせることに感謝する今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

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