和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4463話 】
2025年 11月 05日 談

 

本格的な紅葉シーズンを迎え全国の名勝地はインバウンドの影響もあってどこも観光客で賑わいを見せ、特に京都嵐山は半端なく約6割が外国人観光客だそうです。宝勝寺境内の紅葉も見頃となっており特に玄関前の沙羅双樹の紅葉は趣があります。

 

宝勝寺玄関前の沙羅双樹

 

和尚は伝燈寺大祭を無事に円成して暫しの休息を取っていますが、禅語ほど有難く自己を鼓舞する言葉は有りません。中国唐時代の禅僧、徳山宣鑑禅師の言葉に「道得(いいうる)も三十棒 道不得(いいえざる)三十棒」とありますように、人生須らく「出来たと言ってもまだまだ 出来ないと言ったら更に尽力せよ」との意で、イエスと言っても三十棒!ノーと言っても三十棒!と徳山禅師は修行者に自己を見極める手段として棒を用いて指導したといいます。

 

玄関前の落雪対策用三角屋根

 

本当に2度無い人生故に「時は金なり」と自覚して日々時を惜しみ、粉骨砕身して己事究明に専心していかねばならないと鼓舞する毎日です。さてまもなく冬将軍がやってくる前に「備えあれば憂いなし」の格言を踏まえ、卑山屋根瓦雪止め工事と玄関前屋根雪防止三角屋根の設置をしました。

 

本堂屋根瓦の雪止め金具取付工事

 

 

毎年冬期間の境内の除雪に日々翻弄され老体には余りにも重荷となるため、今年は屋根雪止め金具を設置しました。その効果のほどは雪が降ってみなければ分かりませんが期待したいと願っています。

 

岐阜安国寺 先代住職の奥様が来寺くださいました

 

 

 

寺旗をデザインしてくださった 金沢美術工芸大学院2年生の坂東さん

 

前々より懸案の一つとなっていた宝勝寺の寺旗ですが、デザインをしてくださった金沢美大院生の坂東さんが伝燈寺加担のあと宝勝寺に立ち寄り、自作デザインの旗を見てもらいました。来年のお正月に国旗と共に境内に掲揚したいと楽しみにしています。次第に朝夕の寒さが増して参りましたがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

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