和尚のちょっといい話
![]() |
友峰和尚のちょっといい話 【 第4451話 】
2025年 10月 24日 談

日中友好の朝顔 の 種
中国時代の禅僧・百丈懐海禅師の言葉に「一日作(な)さざれば一日食らわず」とありますように、一日じっとしていてはお腹も空かず無理やり食しても身体の為にはなりません。この言葉の場合「作(なす)」という漢字を敢えて使ったところに意義が有り、単に身体を使うことのみならず頭を使って智慧を働かすという意味も含まれているかと思います。

少林寺のアトリエにて

修行中は坐禅をする時間が極めて長く、長時間坐っているとあまりお腹が空かないのではと思いがちですが、どうしてどうして呼吸を整え身体を整え心を整えていく過程で大きなエネルギーを消耗するから不思議な話です。特に禅問答の公案を拈提(ねんてい)しながら心身統一を図る瞑想には臍下丹田の力を要しますから猶更の事です。

坐禅を終えた時などは本当に空腹になり、食事時間が待ち遠しいほどでした。現代は飽食の時代と言われていますが僧堂修行での「作務(さむ)」の意味ほど大切なものはありません。作務は単なる肉体労働では無く、作業を成就するための知恵と工夫を作すところに修行の重点が置かれています。

さて昨日は草取り作業をしましたが本日は少林寺アトリエで終日恩師や知人への書簡と墨蹟をしましたが、静寂の佇まいのなか随分と捗りました。昨日の「動」の作業時間から本日の「静」の時間を過ごすことが出来、和尚の身体も頭も充実して大満足の時間となったようです。友峰和尚より



