和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第4414話 】
2025年 09月 17日 談

「秋空に そよぐ仏旗に 祈り込め」 友峰

 

連日猛暑が続いていますが23日「秋分の日」頃には気温もグンと下がるとの天気予報ですから涼しくなることを願っています。朝一番に松浦建設(株)中島現場監督より本堂の全てに新しい畳が据えられたとの連絡が入りさっそく動画とともに拝見しましたが、実に荘厳な風景に感激しました。

 

 

運ばれてきた 新しい畳 / 大安禅寺境内

 

 

大安禅寺 本堂上の間

 

本堂のすべてに 新しい畳が据えられました 

御成の間

 

 

 

方 丈

 

本堂下の間

 

 

襖の引手金具もすべて収まりこちらも立派に感じ大変嬉しく思ったものです。今は亡き先代實道和尚(父)にも是非見せてあげたいものだとしばし感慨無量の気持ちの中にいました。

 

襖や木戸の引手金具も すべて収まりました

 

 

昭和23年6月に発生した福井大震災で大きな被害を受け倒壊した建物もあり、終戦後の困難な時代、修復するにも修理するための浄財を求めることも難しく地震以後は住職の熱意と檀信徒皆様の御協力のもと少しずつ修復を繰り返しなんとか建物の体裁を保つまでに至ったわけですが、今回の保存修理工事の過程で至る所に地震の爪痕が残っていました。本当にこの度の修復事業を一番喜んでいるのは先代實道和尚だと思うものです。

 

 

本堂の修復が終わり来年度より開山堂、開基堂、庫裡の修復工事が始まる予定となっていますが、すべての建物が竣工を見るまで更に精進して参りたく念じています。今後も文化財保存の意義のご理解とご協力を切に願って止まないものです。

 

~ のんびり・ゆう散歩 ~

 

「白萩や 花の蕾の 微笑みて」 友峰

 

睡蓮の葉が涼しさを醸し出してくれます

 

秋晴れにそよぐ仏旗

 

苑内の甘柿

今年はたわわに実を付けています

 

新しい墳墓建立工事 / 猛暑にもめげず 作業されています

 

「柿たわわ 御霊も吾も 親しみて」 友峰

 

「蝶舞て 萩とたわむる 古寺閑か」 友峰

 

 

さて新しく始めた「ゆう散歩」ですが本日は霊苑一周と境内散歩となりました。苑内では新しい墳墓建立の工事をしておられましたが、噴き出る汗をもろともせず仕事に精を出されている石材職人の御姿には感動を覚えました。色々な場所で専門職の方が一所懸命に働いている姿は本当に仏の姿です!和尚も頑張って参りましょう!友峰和尚より

 

萬松山 大安禅寺「ふるさと納税型クラウドファンディング」御支援のお願い

重要文化財 大安禅寺 令和最大の修理支援

皆様のご支援とご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870