和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4383話 】
2025年 08月 17日 談

龍潭寺むくげ

 

「唱うれば 吾も仏も 無かりけり 南無阿弥陀仏の 聲ばかりして」と詠んだ方がおられますが、お盆期間中は本当に多くの方がふれあいパーク霊苑に御参詣され墓前にて手を合わせ「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」と念仏を唱えられていました。石川県は浄土真宗のお家が多く、卑山の霊苑にも沢山の御法縁を頂いています。

 

午前10時半より 西本家七回忌法要を修業いたしました

 

本日は日曜日という事もありお盆の墓参に訪れるご家族も多く見受けられましたが、本堂では午前中は西本家御子息様の七回忌、午後には田中家一周忌法要が修業されました。年忌法要と合わせてお盆祖霊供養と墓参諷経も行われましたが、明日以後も里帰りされているご家族の墓前諷経が予定されています。

 

午後1時より 田中家一周忌法要にて

 

祖霊追善供養の諷経を修すたびに今は亡き和尚の両親の生前に於ける元気な姿を思い出しています。「ありと見て 無きこそ元の 姿なれ とは言うものの 濡るる袖かな」とは太田道灌の妻が夫の死を悼んで詠んだ歌ですが、夫のみならず幾つになっても両親との思い出は尽きないようです。

 

お盆を過ぎ 日中友好の朝顔が次々と咲き始めています / 宝勝寺山門前の塀

 

さてお盆のご供養も今日で一応終了し、清々しい気持ちの中にいます。両親や祖先への感謝の真を捧げる祖霊供養の大切さを法要修業の度ごとに説いてきましたが、世相はその逆の方向に向かっているように思います。和尚にとって法要やご供養はますます大切な仏教布教の場となっていくようです。友峰和尚より

 

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