和尚のちょっといい話
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早朝の涼しいうちに 中庭の水やり / 和尚の自撮りです
猛暑とともに雨降らずの日々が続いており早朝の草木への水やりが日課となっていますが、雑草もなぜかこの暑さにめげず成長が早く草取りの作業も欠かせません。本日は午前9時半より石川県文化財保存修復工房に視察に行く予定をしていたため、外の作業は早めに切り上げ迎えの方を待ちました。
蚊対策の防護マスクを被って外作業
現在大安禅寺本堂の襖絵と障子戸の修復が行われており、松浦建設(株)の中島工事現場監督並びに修復工事現場担当の文建協・伊藤主任と一緒に工房に出向き、現在進められている修復状況の現場を見学しました。
工事現場担当の文建協・伊藤主任 と 松浦建設(株)の中島現場監督が 迎えに来てくれました
石川県文化財保存修復工房
国立工芸館や石川県立美術館が並ぶ 緑豊かな敷地内
以前とは随分と修復も進み、今年の10月頃には修復も完了するとの事で最終段階に入っていました。修復作業中の様子を見学しましたが、気の遠くなるような繊細で丁寧な作業には驚きます。
大安禅寺本堂の襖絵
江戸時代初期 福井藩お抱え絵師・狩野元昭による筆
修復道具も展示してありましたが、普段は見慣れない特別な品物ばかりで修復の困難さを伺い知ることが出来ます。大安禅寺の本堂建物の保存修理工事は完了しており11月頃には本堂内の建具類や畳などが収まると工事竣工となり、引き続き庫裡建物の保存修理工事が来年度より開始される予定となっています。
さて7月も残すところあと1日で、8月! 葉月(はづき)を迎えようとしています。葉月とはその言われには諸説ありますが、「葉が生い茂る月」ということだそうで、連日の猛暑で木陰に入るだけでずいぶんと涼しさを感じますから成る程と思います。今年は至る所で「ミストシャワー」の設置を見かけますが、熱中症には十分に気をつけて参りたいものですね。まだまだ暑さはこれからですがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より