和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4310話 】
2025年 06月 05日 談

大安禅寺本堂内陣須弥壇 漆塗装作業が行われています

 

自坊での朝を迎えましたが、実に良く晴れ渡りアトリエから望む東の方角は「海妟河清」の清々しい風情を見せていました。午前中に本堂修復現場を視察しましたが、本堂内の工事は殆ど完了し内陣須弥壇の漆塗装作業が行われており、あとは新しい畳を設置し金沢修理保存工房で補修された全ての襖をはめれば完成です。

 

 

 

それにしても堂内の雰囲気がずいぶん変わりまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような枯淡な雰囲気を感じます。新しいものといえば間接照明器具からの明かりぐらいでしょうか。本堂をぐるりと取り巻く建具類もすべて創建当初の姿に復元され、これまでのガラス戸から雨戸と障子戸に復元されすっかりとその様相を変えています。

 

愈好亭にて  工事関係者方々と

 

視察後は午後1時半からの卑山保存修理委員会議を前に現場工事関係者の方々と愈好亭にて総茶礼をしましたが、令和元年から開始された修復工事も今年で7年目を迎えています。来年度より庫裡の保存修理工事が開始予定ですが、工期も約8年はかかるとの事でした。

 

 

午後からは工事関係者また卑山責任役員総代始め修理委員役員並びに会長の吉岡氏が御出席のもと現在の工事進捗状況報告と第4期庫裡保存修理工事についての説明がなされました。会議後は出席者全員で現場視察をしましたが、見事に修復された堂内を一応に喜ばれていました。

 

修理委員会会長 吉岡泰英氏

公的機関および工事関係者の皆様、卑山責任役員総代はじめ修理委員役員の皆様

 

 

 

修理委員会議終了後、現場視察にて

本堂にて

 

式台にて

 

開基堂にて

 

工事開始からすでに約7年の歳月が過ぎ、和尚も健康に気をつけて竣工予定の令和15年(西暦2033年)までなんとしても緊張感を緩めず精進努力を続けて参りたいと心に念じました。頑張って参りましょう!為せば成るの一路です! 昨晩は自坊でぐっすりと熟睡する事が出来ました。返す返すも故郷は格別な場所だと心から感謝する次第です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

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