和尚のちょっといい話
沙羅双樹、小菊 / 宝勝寺 玄関
9月長月(ながつき)も残すところあと1日となりましたが、皆様にはお健やかにお過ごしでしょうか? 「読書の秋」とも昔から言われていますが、近年では本を読む人口が減少傾向にあるとか。無理もない話で今やSNS時代! パソコンにタブレットにスマートフォンが若者達の知識を得る主流をなし、「読書百辺、意自ずから通ず」などの諺などは風化しつつあるのでしょうか? 和尚なども現在では読書とパソコンを駆使して知識や情報収集に当たっていますが、どちらかと言えば読書のほうを優先しています。
午前10時半より 御親族様お揃いのもと 三回忌法要を修業いたしました
午後1時より 墓前御供養諷経が修業されました
読書のメリットは何度も何度も繰り返しゆっくり読みながら言葉の理解を深められることですが、タブレットなどはすぐに答えが出るため、ある意味考える力が失われるように思うものです。2年後には生成AIが普及するとか、そうなれば本の内容などもあらゆる角度から人工知能が素早く判断し、推理小説などは読むまでもなく結論が先に出されてしまうという事でしょうか。なんだか味気ない感じがします。幼少の頃、父親から買ってもらった新しい本の匂いとかワクワク感とか新鮮な感覚が失われていくのは本当に残念に思います。読書は読み書きの力と心の豊かさを育むと言われているだけに、読書の時間を楽しみにしたいと思います。
いつもカフェをお手伝いくださる藤本さんのお母様と、髙橋ナオミさんが 来寺くださいました
さて本日も午前中に杉本家三回忌法要が本堂にて営まれましたが、多くの御親戚が参詣されてのご法要修業となりご参詣皆様と一緒に読経致しました。初めて経本を読まれる方も多くおられ、なにより故人を偲ぶ読経となったようです。友峰和尚より