和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第407話 】
2014年 10月 04日 談
白ほととぎす / 寳勝寺中庭にて
「金さん百歳、銀さん百歳」で一躍有名になった銀さんの長女・矢野年子さんが来年100歳を迎えるそうですが、四人姉妹揃って90歳を超えるお年だそうで、もう「驚き 桃の木 長寿の気」という感じで、流石に家系としての長寿DNAをお持ちだと感服します。思い出しますに、銀さんが108歳で御他界されたとき娘さんがインタビューに答え「ばあちゃんもっと元気でいてほしかった」と言われた時の娘さんの年齢が80歳を超える年齢だったので「すごい!」って思ったものです。あれから13年が過ぎ、今や日本における百歳以上の人は58820名と敬老の日に発表されました。一年間に約4000名ずつ今後も伸びていくそうです。
オータムリリー / 寳勝寺中庭にて
最近自分も66歳を超えてふと思うことがありますが、父親の66歳の頃の姿を想像しますに、子供の目から当時は随分と年寄りに思ったものです。きっと31歳の息子も今、和尚の事をそう見ているに違いないと思う時があります。しかしながら父と同じ歳を迎えても全くに心の感覚は若き青年時代と同じで、「歳はとってみなければわからんわいな」と言っていた父の言葉が「なるほど!」と、ようやく腑にに落ちるようになってきた今日この頃の心境です。自分の姿を鏡に映せばゾッとするような容姿なれど、心は生き生きとして「歳取らず」というよりも、元より「無心無碍なる心」なればこその自分を支える「有り難い」佛の心と合点する毎日です。友峰和尚より