和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4045話 】
2024年 09月 13日 談

大安禅寺 開基堂

 

すっかり初秋の風情を醸し出している大安禅寺境内一帯の風景ですが、気温は高く午前中に33℃を超えました。まもなく秋季彼岸会を迎えますが、その頃までには涼しくなることを期待したいものです。

 

開基堂の格子窓から見える 境内の萩

 

午後1時から卑山第3期工事庫裡保存修理工事の会合が開かれ、御挨拶をしたのち一路岐阜県に向かいました。明日の午前10時より「妙心寺派岐阜西教区住職研修会」での講話のためですが、当日は約60名近い御寺院の住職・副住職が参加されての研修で、近年は全国の教区にお招き頂き「寺院の護持と運営」についてこれまでの寺院再建復興の経験を通してお話しさせて頂いています。

 

卑山第3期工事 庫裡保存修理工事会合にて

 

現在自坊の建築物は文化庁指導のもと保存修復工事が進められていますが、先代實道和尚の悲願でもあった諸堂の修復工事も今のところ順調に運んでおり大変有難く思っています。されどもここまでの道のりは大変険しく困難であって、特に修復工事の資金を得ることの難しさに直面し何度も挫折しそうになりました。現在の師匠でもあります妙心寺塔頭、雑華院華隠窟老大師様はじめ卑山をご支援くださる檀信徒の皆様、企業の皆様のおかげで「令和の大修理」と銘打って約15年を掛けて保存修復工事が行われていることに深く感謝申し上げる次第です。

 

昨日夕方 アトリエからの夕焼け雲

 

全国27教区のうちこれまでに滋賀北陸教区、兵庫教区、愛知西教区、三重教区、静岡西教区の住職研修会で講話をさせて頂きました。ますます難しくなる寺院護持運営の今後ですが、少しでも参考になれば幸いに思っています。大安禅寺の復興はまだ道半ばですが、今後も緊張感をもって竣工に向け更に精進努力を続けて参りたく念じています。さて各御寺院の状況で再興の方法も異なりますが、基本的にはお釈迦様の教えを忠実に実践していくところに活路を見出せると信じます。刻苦光明必ず盛大なり。友峰和尚より

 

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