和尚のちょっといい話
瑞光寺庫裡にて / みなと石材・中町氏 と 造園業の多田氏
ひと雨欲しいところですが以前残暑厳しく、毎日約30℃を超える真夏日となっています。金沢兼務寺院本多町・瑞光寺へ午前中に出向き、本堂裏山の民家の屋根に掛かる樹木の枝伐採計画に関する現地視察と行政指導を受けました。現在金沢市内4ヶ寺の兼務住職を拝命しており、各寺院それぞれに色々な事情を抱え寺院護持管理と問題解決のために奔走しているわけですが、瑞光寺の裏山は「特別緑地保全地区」に指定を受けており樹木伐採や剪定には行政の許可と指導が必要となっています。
金沢市の担当者の方と 瑞光寺特別緑地保全地区についての会合
本日は日頃お世話になっているみなと石材の中町社長と業者の方ならびに金沢市役所・都市整備局・景観政策課・景観係担当者の方々と現地視察をし、今後の樹木保全などについての指導を受けたわけですが、市街地の寺院にとって樹木保全はなかなか悩ましい問題でもあります。と言いますのも、何十年もの歴史を経た樹木保全は極めて大切ですが、樹木が近隣の住宅にご迷惑をかけることも問題です。
皆様とともに 現場視察へ向かいました
大きくそびえる 保全地区内の樹々
数年前にも 剪定作業を行っています
金沢市役所担当者の御名刺を拝見してもいかに歴史観光都市・金沢が街づくりに重点を置いているか思い知るところで、今後も御指導を仰ぎながら慎重に樹木の整備を進めて参りたく思うものです。
上杉鷹山の「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」との言葉が重く圧し掛かる今日この頃となっています。本当に“苦労は若い時にこそ買ってでもせよ”ということで、加齢とともに事を為そうにも身体が思うようにならなくなることへの無念さでもありますね。「若い時は二度無い!」と厳しく叱咤された師匠の言葉を有難く思い出す毎日です。友峰和尚より