和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4038話 】
2024年 09月 06日 談

柿の実 / 瑞光寺にて

 

大安禅寺の境内は今なお朝夕蝉しぐれの中にありましたが、宝勝寺ではすっかり秋の虫たちが主役となり夕刻ともなればいっせいに鈴虫やキリギリス、コオロギなどが鳴き始めいつの間にか蝉と入れ替わっています。それはそれは賑やかで秋の虫たちの縄張り争いは一昼夜に及びますから大変ご苦労様なことです。

 

朝一番に (株)ココ・プランニングの清野さんと懇談しました

 

昨日の夕刻に宝勝寺に帰山しましたが、あまりにも自坊で暮らす山中の佇まいと宝勝寺での街なかの佇まいの環境の違いには驚くばかりです。和尚さんはどちらが住みやすいですか!と問われれば甲乙つけ難しといったところですが、環境の変化に対応するのが難しく感じるようになって来ているのも歳のせいなのでしょうか。

 

午後より 瑞光寺墓域で除草剤散布作業中

 

午後より本多町・瑞光寺に所用で出向きましたが、先般散布した除草剤効果で墓域の雑草は綺麗に枯れており、本日は残っている部分に再び除草剤散布作業をしました。何事もそうですが「継続は力なり」で、懈怠の心ほど恐ろしいことはありませんね。

 

 

作業を終え宝勝寺に帰参してまもなく、卑山お檀家の稲場さんが来寺くださり曲録御寄進のご浄財を頂き感謝申し上げました。これまでにも檀信徒の皆様並びに卑山に御法縁を頂いている各企業の皆様方から温かいメッセージとともに過分なる御寄進を賜り心より深く御礼申し上げます。

 

 

この時期の和尚の大好きな一句に「秋なれや 月を追う雲 逃げる雲」という句があります。まさにその通りで足早に月日が過ぎて行きますが、名月だけはどっしりとして見事に輝いています。一体全体、雲が自分の心なのか、月が自分の心なのか、さてさてどちらでしょうか? 皆様!風流ならざるところまた風流です。月も良し!雲も良し!追いかけるも良し!逃げるも良し!さあ大変だ!さあ大変だ!和尚は駆けて行く!さあ今度こそ捕まえよう! 友峰和尚より

 

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