和尚のちょっといい話
大安禅寺 愈好亭にて
以前フランス・パリ市内の「ギャラリー・メタノイア」での墨蹟展とポンピドゥセンター広場での墨蹟大書の際に通訳として大変お世話になったピアニストの広田裕子さんとパリ郊外に在住の画伯・荒木芳栄さんが来日され、本日大安禅寺にご挨拶に来てくださいました。当時一緒に同行され現地で華展と御茶会を開催された文房流晴心会・野口翠智先生も丸岡より来寺くださり、久しく愈好亭での歓談の席となりました。
広田裕子さん と 荒木芳栄さん <右側から>
野口翠智先生 と 野口ゆかりさん
和尚にとって初めての海外での墨蹟禅画展開催がパリとなったのも荒木画伯のご縁でしたが、パリ滞在中には多くの方々に大変お世話になりました。あれから約15年の月日が過ぎ、今でも当時の出来事が印象深く残っています。
修復工事現場を見学されました
開基堂を拝観されているところ
広田さんはこの度の能登半島地震被災者子供支援ピアノリサイタルに参加されるために来日されており、9月5日に開催されるとのことでした。能登半島地震発生から丸8ヶ月が過ぎましたが、地元では災害復興のために全国より多くの方々が支援活動に当たっている様子が毎日ニュースで報道されています。御挨拶後には福井市内のレストランで歓迎昼食会を催しましたが、その際にはお店の奥様と広田さんがピアノ演奏を披露してくださり大変感動的でした。
福井市内のレストランで
お店の奥様と広田さんが ピアノ演奏をご披露くださいました
さて自坊での日課は掃除と来客応対ですが、静寂の中に包まれた大安禅寺の環境は金沢と異なりまるで別世界で、和尚にとっては本当の意味でのお盆休みとなっています。すぐに秋季彼岸会がやって来ますが、今は9月“長月(ながつき)”ですから秋の夜長を充分に満喫して参りたいと思います。「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」の松尾芭蕉の一句とともに、のんびりゆっくり身も心も休めたいと願っています。友峰和尚より