和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3909話 】
2024年 04月 30日 談
テイカカズラ
4月最後の1日となりましたが、皆様に於かれましてはお健やかにお過ごしのことと思います。1年で最も気候の良い時季、気温もほどよく、なんと言いましても一面に広がる新緑の景色ほど心和むものは有りません。禅語に「遠山限りなき碧層々」(えんざんかぎりなきへきそうそう)と有り、その意味は「幾重にも山が新緑を帯びて連なっている」すなわち言葉を絶した無心無碍なる光景と言えます。
白山連峰
石川県といえば北陸の霊峰白山連峰を望めますが、現在も残雪があちこちに伺えるものの日々緑を濃くしていく山々の姿にはダイナミックな自然の営みを感じ取ることが出来ます。このような歌も有ります「晴れて良し 曇りても良し 富士の山 元の姿は変わらざりけり」と。要するに人間本来誰もが有している仏性は少しも変わることが無く、煩悩によって一喜一憂しているだけの事とでも言いましょうか。それにしても白山連峰は実に美しい景色を見せてくれています。
タツナミソウ
さて本日は連休期間中ではありますが火曜日で休寺日とし終日休息しました。明日から5月「皐月(さつき)」を迎えます。5月のお花と言えばツツジですが、北陸地方のニュースでは福井県鯖江市西山公園の約5万株のツツジの開花予報を伝えていました。これからは色々な花が咲き競っていきます。ボタン、サツキ、ツツジ、チューリップ、芝桜、菖蒲、薔薇、紫陽花等々、花を愛でながら大いにリフレッシュして参りたいものですね。友峰和尚より