和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第387話 】
2014年 09月 13日 談

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秋晴れとなりました土曜日の今日、寳勝寺に於いて一周忌の法要が営まれました。午前中から寺カフェのお客様も来られ、爽やかな秋風の吹き込む堂内は終日賑わいを見せました。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、間もなくお彼岸会を迎えますが漸く凌ぎ易くなってきたようです。相変わらず午後からも来客の応対に追われましたが、人の集まる寺を目指しているわけですから有り難く思いますし、話題も豊富で接客が終わるころには頭の中がジンジンとしてショートしているような感覚になります。

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午前中の御法事のお客様も横浜から来られた方ばかりで、故人の故郷の菩提寺での御供養でしたが「故郷は遠きにありて想うものそして悲しく歌うもの・・・・・」の金沢の生んだ詩人「室生犀星」の詩を思い浮かべました。詩の意味合いとは少々異なれども、「故郷」への思いは離れれば離れるほど恋しくなるものですね。「ほろほろと鳴く山鳥の声聞かば父かとぞ思う母かとぞ思う」故郷は母との思い出であり、父との思い出の場所でもあります。そんな故郷での法要を、今は亡き母親のみ霊はどんなにお喜びになったでしょう。和尚も久しく今は亡き母親を偲んだ土曜日の午後となりました。友峰和尚より

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