和尚のちょっといい話
大安禅寺庫裡屋根裏にて 大整理を開始しました
早朝より大安禅寺庫裡屋根裏に入り、長年保存してある和尚の私物を整理移転する作業を始めました。本年度から重要文化財・庫裡建造物保存修理工事の養生が開始されるというので昨年春頃から少しずつ整理に当たりましたが、なにしろ約40年程前からの保存物でこれまで歩んできた人生の思い出が詰まった品物ばかりでなかなか整理が進まず、とうとう年を越してしまいました。
自分の持ち物だけではなく子供達の幼少の頃からの思い出の品も多く保存してあり、特に写真などは膨大で一枚一枚見るたびに懐かしさのあまりしばしば整理の手がストップする始末! 無理もない話で、滋賀県に嫁いだ長女は既に45歳となり息子の副住職は41歳ですから、本当に走馬灯のように過ぎ去った感が有ります。特に子供達の幼少期に家族で撮った写真には感慨無量です。また幼稚園児の頃の絵や手紙そして小学生の成績表なども懐かしいかぎりでした。大学生になるとガラリと様相も変わり写真なども随分と凛々しく感じ、長女の当時の写真を見るのは本当に久しぶりで家族揃っての写真などは涙が出るほどでした。嗚呼なんたることか「光陰矢の如し 時人を待たず」とはまさにこの事かと実感した次第です。
整理作業を進めるうちに面白い発見もありました。姉弟のどちらが求めたかは定かでありませんが、背番号55読売ジャイアンツ松井秀喜選手のサイン入りボールを発見!!つい先日、松井秀喜選手が後輩指導をしているシーンがニュースで報道されているのを見たばかりでした。新品の状態だったのでそっと保管しておこうと思います。
読売ジャイアンツ松井秀喜選手のサイン入りボール
明日も引き続き整理移転作業が続きますが、私物の他にもこれまで幾度となく諸堂の修復保存工事を繰り返して来た修復事業資料や観光事業の資料なども沢山保存されており、卑山の足跡を知る上でも重要な書類でもあるので大切に保存しておきたいと思います。さて庫裡の屋根裏は寒さが大変厳しく再び風邪気味になってしまいましたが、明日も頑張って続けて参りましょう!!果たして明日は何が出るかな?新たな発見が有るのを楽しみにしています。友峰和尚より