和尚のちょっといい話
釈迦院時雄様が「ニューヨーク個展での墨蹟パフォーマンスに使用してください。」と、自作の大竹筆を和尚に寄贈くださってから二か月が過ぎました。その間何度も、その筆を使って試し書きをしようと思ったのですが、とうとう今日になってしまいました。もう個展開催日まで残された時間も僅かになってきた今日、ようやく筆を持つ気になって午後より一気に試し書きに臨んだ次第です。書題は「通玄峰頂、不是人間、心外無法、満目青山」と「龍吟」です。今日の作品は写真のごとくですが、皆様如何でしょうか?
明日は出品作品として完成させ、すぐに表具したいと思っています。アメリカニューヨーク州、サラ・ローレンス大学内での墨蹟パフォーマンスは三回ありますが、どのような禅語が適切か、日々思案しています。今回の墨蹟パフォーマンスに用いる紙は、長田製紙所(越前市)の長田和也氏による越前和紙で、墨の乗りがよく丈夫で、今年3月、金沢市「しいのき迎賓館」での個展開催の折にも使わせていただきました。多くの方々の支援を受けての個展開催故、和尚も力が入りますね。竹筆を使うのも初めての経験です。
釈迦院様が他にもいろいろな自作の竹筆を提供して下さっていますので、今後も試し書きにチャレンジしてみたいと思っています。和尚にとってこの一週間が勝負の週と感じています。人生を歩む中でプレッシャーの無い日々などあり得ませんから、「一所懸命」に壁を打ち破るのみです。「今という今こそ今が大事なり、大事の今が生涯の今」ってどなたかの言葉です。本当におっしゃる通りです。「今やらねばいつ出来る、俺がやらねば誰がやる!」でしょうか。誰に頼まれたわけじゃあ~りませんが、一度限りの人生ならば常にギリギリ頑張って行きたいと思っていますよ。書に挑んでいると「字」のほうから「こう書いてくれ!」って叫びのようなものが聞こえてくるようです。何もかもがあるがままです。「気力、体力、決断力」これを三力(魅力)と言いますから、健康も大切ですね。さて、頑張ってやりましょう!友峰和尚より