和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3807話 】
2024年 01月 19日 談

現在進行中の重要文化財・大安禅寺諸堂修復保存工事に際し本堂の「上棟式」が4月14日(日)に予定されていますが、この度の能登半島地震では福井市で震度5弱を観測し建物への影響を大変心配しましたが幸いに無事だったようで安堵しました。

 

 

新命副住職の話によれば相当建物が揺れたとかで、全部の建物を総点検したところ庫裡の屋根瓦が地震の振動でずれたため応接間が水浸しになったとか。今回の工事で本堂屋根は創建当初の茅葺屋根様式に復元されますが、屋根の表面は銅板葺きとなります。

 

 

やはり瓦屋根は大変重く地震には弱点となるようですから、銅板葺きに復元されることは本当に有難く思っています。また北陸地方は豪雪地帯でもあり、今後の更なる気候変動を鑑みても屋根を軽くしておくことが求められているように思います。

 

こけら葺き

 

修復工事が開始され丸3年が経ちましたが、その間には豪雪・豪雨による水害そして今回の地震と三度に渡って被害を受けており、被災によってその都度自然災害に対応するための補強工事が新たに計画されるのは不幸中の幸いに思います。

 

 

「禍を転じて福となす」の諺の如くに困難に打ち勝ち少しでも良い方向へと努力したいのですが、最近の自然災害は前代未聞にして人類未曽有の大被害をもたらすため絶大なる政府の素早い災害支援が福に導く大きな原動力として不可欠の要素となっているようです。今日も金沢上空を自衛隊の救援ヘリが飛び交っていました。自衛隊は勿論のこと、あらゆる政府支援機関と民間支援団体の皆様には心から深く感謝申し上げたいと思います。本当に有難うございます。友峰和尚より

 

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