和尚のちょっといい話
JR金沢駅構内 / 令和6年1月12日
新年「大般若祈祷会」修業のため自坊に帰山しましたが、帰路の途中金沢駅構内は人も疎らで閑散とした状況でした。例年ですと観光客も含めこの時期は活気に溢れる光景を目にして来ましたが、この度の元旦に発生した能登半島地震の影響で観光客は勿論地元の方々も遠出を控えているように見受けられます。
被災者の皆様には一時避難として金沢へ移動される方が増えているとの情報ですが、今日は午後より雪模様となり気温もグンと下がっているだけに避難所で生活を余儀なくされてる方々の健康を心配しています。高齢者にとって低体温症は命に関わるだけに、あらゆる暖房器具と身体を温める為の寝具などを支援して欲しいと願うばかりです。
本日は日頃よりご厚誼を頂いている(株)アイソウシャ会長・中村家の年頭回礼に出向き、社長はじめご家族御一緒に年頭諷経を修し、諷経終了後には久しぶりに中村会長、社長と現況を踏まえゆっくり歓談しました。帰山後は修理保存工事主任・文建協の高木氏ならびに松浦建設(株)現場監督の中島氏から新年御挨拶を受け、その後、今年4月に予定されている「上棟式」の式次第について新命副住職を交え打ち合わせ会議をしました。
中村家 年頭回礼にて
文建協・高木主任 と 松浦建設(株)・中島現場監督との 打ち合わせにて
この度の地震で多くの重要文化財建造物が被災しているとの事で、今後の工事進捗状況にも少なからず影響を及ぼす可能性があります。現在は順調に修復工事が進められていますが、更に緊張感を持って努力して参りたく思っています。明日は早朝に地元の左義長(縁起物のお焚き上げ)で御祈祷が予定されており午前10時より大般若御祈祷会が厳修されます。さて厳しい冷え込みが予想されるだけに、皆様に於かれましてはくれぐれも温かくしてお過ごしください。友峰和尚より