和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3539話 】
2023年 04月 26日 談
「大安禅寺諸堂修理保存工事・第50回定例会議」 / 宝勝寺 応接室にて
冷たい雨の降りしきる朝を迎えましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 朝方の気温が10℃と再び2月上旬ごろの気温となり、冬の衣服に逆戻りの毎日となっています。
本日は午後より、「大安禅寺諸堂修理保存工事・第50回定例会議」が宝勝寺で開催され、会議後は石川県文化財保存修復工房のある石川県立美術館に視察に出向きました。重文建造物内の襖図や建具の痛みも激しく修理保存工事に合わせて襖絵などの修復が進んでおり、本日はその修復現場を訪ねました。
文化財建造物保存技術協会ならびに福井県文化課の方々
松浦建設㈱ 職員の方々
石川県文化財保存修復工房にて
現在修復が行われている 大安禅寺本堂のふすま絵
本堂の襖絵は大安禅寺創建当初の福井藩主松平家お抱え絵師・狩野元昭作で、歴史的にも大変貴重な文化財です。また多くの重要宝物も工事期間中は福井市歴史博物館に移転保管されており、各作品の調査が行われているとの事でした。すべての作品が完成した折には時期を見て一般公開したいと願っていますので、どうかお楽しみにお待ちください。
福井藩主越前松平家お抱え絵師・狩野元昭作
終日雨模様のお天気でしたが、この時期の雨もまた風情があります。禅語に「雨滴声(うてきせい)」と有りますように、雨垂れの音もまた仏性そのもので心が落ちつくものですね。新緑の好時節、大いにリフレッシュして参りましょう!! 友峰和尚より