和尚のちょっといい話
昨年9月に体調を崩し急遽入院した後は養生に努めてきましたが、あれから6ケ月が過ぎようとしています。いちどは諦めかけた命ですが仏天のご加護を得て現在はめきめきと回復に向かっています。先般ウオーキングをしていた際、目前に広がる色々な景色に安らぎと感動を覚えるという不思議な体験をしました。なんでもない普通の風景ながら、高齢者が下を向きながら一所懸命に歩行している姿、家族連れが何やら会話を交わしている姿、幼稚園児が先生に誘導されながら列をなして歩いている姿、若い男女が手を繋いでステップを踏むように軽やかに歩いていく姿、老夫婦が腰を下ろして休んでいる姿等々、どの姿も平安で大げさに言えば輝いて見えたものでした。
ふれあいパーク霊苑にて 墳墓開眼供養が修業されました
あまりに不思議な感覚だったので、しばし足を止めてその風景を真剣に見入っていると心の底から喜びが湧いて来るといった塩梅で、仮想空間に入ったような感覚でした。命の有難さとはこのような瞬間を言うのだと悟りを得たような気持ちになったものです。
時々「早く死にたい!」とか「早くお迎えが来て欲しい!」などと言う方がおられますがなんとも勿体ないことで、一日でも健康で長生きして欲しいと願うものです。「長生きしてもちっとも良い事が無い」のではなく、良い事はいつでも目の前に広がっているのですが、ただ気づかないだけなのかも知れませんね。さて今日もお檀家様の月参り、墓前開眼供養、ご相談者対応など法務遂行に当たりましたが、健康の有難さを感じ取りながら丁寧に務めています。ブログを読んでくださっている皆様のご健康を心から念じる毎日です。友峰和尚より