和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3495話 】
2023年 03月 13日 談
ふれあいパーク霊苑 奥の院のしだれ紅梅
昨日とはずいぶん気温も下がり小雨模様の朝を迎えましたが、それでもどこからともなく春の匂いが漂ってくる感じの寳勝寺の堂内でした。午前中に一周忌法要が本堂で厳粛に営まれ、ご法要後には御家族皆様との交流の席となりました。卑山お彼岸会を3月19日に控え、祖霊供養を申し込まれる方も増えて来ているように思います。
本堂にて 年忌の御法要を修業いたしました
次々と開花しはじめた 玄関の乙女椿
“今日彼岸 菩提の種を 蒔く日かな”の句は松尾芭蕉が詠まれたと言われていますが、「菩提の種を蒔く」とは報恩謝徳の心を意味し、「彼岸」すなわち仏教の説く「中道」の実践こそ祖霊に対する報恩と感謝の心を捧げる「報恩行」で、「菩提(ぼだい)」とは安らぎのある穏やかな境地をいいます。お彼岸会のみならず、常に父母の恩・祖先の恩に感謝し報恩の真を捧げたいと念じるものです。
喫茶室にて
3月より久しぶりに開業している寳勝寺カフェにもお客様が戻って来ています。彼岸会を前に、本堂を横切ってカフェの部屋に入る際にお客様が正面仏前にて合掌しお参りされる方が増えています。お寺ならではのカフェの風景でも有りますが、皆様にはお気軽に御来寺頂ければ幸いです。19日午前10時半からの卑山春季彼岸会に是非ご参詣くださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より
しだれ桜のつぼみ