和尚のちょっといい話
傳燈寺境内にて
良く晴れ渡った春寒の一日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 天気が良ければ体も元気!!というわけで本日は傳燈寺に出向き、大安禅寺諸堂修理保存工事を担当している松浦建設㈱の中島氏ならびに文化財建造物保存技術協会の高木所長と合流して、境内にある「棕櫚(しゅろ)」の木を視察してもらいました。
本堂前に生えている 棕櫚(しゅろ)の木
文化財建造物保存技術協会 高木所長
松浦建設株式会社 中島氏
繊維をはがし 幹の太さを確認しているようす
自坊の鐘楼修復工事がまもなく完成するに当たって大鐘を撞くための良い「撞木(しゅもく)」を探しており、この度、傳燈寺との法縁を頂こうと境内にある棕櫚の木を見てもらいましたが、残念ながら少し細いという事で今回は断念することにしました。
伝燈寺町の西川氏 と 髙橋ナオミさんとともに
お二人とも建築物の専門家のため傳燈寺堂内をくまなく視察し、本堂で祖霊供養を修業した後には一路野町・少林寺に向かい、今度は境内の鐘楼や堂内を視察したあと帰路に就かれました。
傳燈寺本堂にて 祖霊供養諷経を修業いたしました
弁財天祠を拝観されているようす
庫裡にて 茶礼をしました
野町 少林寺の鐘楼にて
少林寺の本堂を視察されました
寳勝寺にて
大安禅寺の重文諸堂修理保存工事は約10年の歳月をかけての大掛かりな工事となっていますが、建物が重要文化財だけに鐘楼の撞木をはじめ色々なところで材料の吟味が為されているようです。寳勝寺に有っても自坊の工事進捗状況は常に確認していますが、時折工事現場を視察しながら大変嬉しく感じ取っています。人生は夢また夢の世界ながら、着々と完成に向かって進んでいく建物の姿を見つめていくのも夢また夢の世界のようです。いつまでもいつまでも幸せな夢を見続けていきたいものですね。友峰和尚より