和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第2971話 】
2021年 10月 05日 談
大安禅寺 本堂修理保存工事現場
本日からの京都会議を控え、久し振りに自坊に戻りさっそく重要文化財修理保存工事の現場を視察しました。本当に随分長い間修理現場を見ていなかったので、本日は文建協の高木現場主任の案内でつぶさに見学しました。
文化財建造物保存技術協会 現場主任の高木氏
流石に300有余年の歴史を経た重要建造物のためか建物基材にも威厳を感じさせてくれます。現在は鐘楼の石組みと本堂の解体保存工事が進められており、実に丁寧な作業には驚くばかりです。調査をしながらの修復工事ですから無理からぬ話ですが、説明を聞くほどに当時の宮大工師の建築技術や石組技術の高さに感心しました。
松浦建設㈱ 現場監督の東野氏
松浦建設㈱ 社員の中川氏
本堂地面に 昭和23年6月の福井大震災時の 地割れの跡
鐘楼復元工事現場
工事は今のところ順調に進められており大変嬉しく思っています。さて夕刻までには京都入りとなりますが、相変わらず東奔西走の日々が続く今日この頃です。皆様におかれましては爽やかな中秋の季節、どうかお健やかにお過ごしください。友峰和尚より